【日 程】平成24年7月24日〜25日
【山 名】十勝岳 【標 高】2,077m 【天 候】一日目曇り、2日目曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 7/24 吹上温泉4:48−−−5:56雲ノ平分岐6:04−−−7:53美瑛分岐8:08−−−8:58美瑛富士分岐9:06−−−9:27美瑛富士9:42−−−9:57美瑛富士分岐10:14−−−10:57美瑛岳分岐11:01−−−11:13美瑛岳11:17−−−11:29美瑛岳分岐11:35−−−11:452,040m12:17−−−13:55十勝岳14:36−−−14:54上ホロ避難小屋(泊) 7/25 上ホロ避難小屋6:57−−−7:18上ホロカメットク山7:19−−−上富良野岳分岐−−−8:38上ホロ分岐8:45−−−9:35十勝岳温泉 |
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十勝岳には過去に2度登ったことがある。一度目は望岳台から十勝岳、美瑛岳の周遊コースで、二度目は大雪からの縦走して頂上を踏んだ。
今回は吹上温泉をベースにして、まず美瑛富士に登りそこから美瑛岳、十勝岳を通って上ホロ避難小屋で一泊、二日目に吹上温泉に下山という計画にしてみた。 7/24 7月24日朝、三日間はまずまずの天気が続くという予報を信じて出発したが、一日目は曇り空で十勝岳の山頂も雲の中というやや期待はずれな空模様だった。 吹上温泉からのコースは露の乗った枝葉のせいでたちまち衣服が濡れてしまい、カッパを着なかったことを後悔したが、森を抜ければ乾くだろうとそのまま強引に進む。 九条静子の歌碑を過ぎた所で森を出てしばらくすると望岳台からの道に合流し、幅広になった道を十勝岳目指して登れば雲ノ平分岐に到着する。 望岳台から登ってきた登山者の大方はここから真っ直ぐ十勝岳を目指し、美瑛岳方面に向かうのは我々の他にはほとんどいないようだ。 その美瑛岳方面への道は緩やかで歩きやすく、最盛期は過ぎているもののチングルマ、イワヒゲ、エゾツガザクラ、エゾコザクラ、エゾイソツツジ等の花が楽しめる。この道を以前に通ったのは6月の事で、その時は残雪が多く今とは随分印象が異なる。途中、雪渓を横切ると下り基調になり、道に被さったミヤマハンノキやナナカマドでまた体が濡れてしまう。ポンピ沢まで下ると一転急登となりこれまで下った分が恨めしくなるが、この登りはそれほど長くなく、やがて美瑛岳分岐に到着した。ここから尾根を直登すれば1時間強で美瑛岳に達するが、我々は山腹を回りこんで美瑛富士を目指す。 この道も緩やかで所々に綺麗なお花畑が出現して楽しめる。雪渓から雪解け水が滔々と流れる沢を横断した場所から5分程で美瑛富士分岐に到着して、ここでサブザックに必要な物だけ詰めてメインのザックはデポし美瑛富士に向かった。美瑛富士は縦走路から外れているため登る人も少ないが、それなりに踏跡もあるので迷うこともなく登って行かれる。前回、前々回共、我々もこの山は省略してしまったので今回の十勝岳に合わせてぜひ登っておきたかったのだ。 20分程で到着した美瑛富士の山頂は広々としていて、ここから眺める美瑛岳が見事である。ただ反対側のオプタテシケ山は山頂付近が雲に隠れているのと、その先のトムラウシ方面も霞んで見えないのが残念だった。ここではdocomoが入るので山頂写真を掲示板にアップしておいた。デポ地まで戻りいよいよこの日最大の登りとなる美瑛岳へ向かい、40分程の登りで分岐に着いてここでもサブザックで山頂に向かう。美瑛富士、美瑛岳とも縦走路から外れた位置にあるのだが、美瑛岳だけは寄り道する人が多いようだ。 分岐からは意外と長く感じたがそれでも10分とかからず山頂に到着し、十勝岳にご対面となったが山頂付近が雲に隠れているのは朝と変わらずで、スッキリした眺めでないのが残念なところだ。山頂を下り途中風の当たらない所で昼食をとってから十勝岳への縦走路を進む。前回この道を歩いた時は猛烈な風に悩まされたが、今回もその時程ではないが強い風が吹いている。それでもガスられてない分前回より気分的には随分と楽だ。岩場やグズグズのザレ場の登りがあり、活火山らしい荒涼とした砂礫地が続く景色が十勝岳までの距離を感じさせるが、実際には思ったよりも早く十勝岳山頂に到着できた。 美瑛山頂と違い他の登山者の姿のない我々二人だけの山頂は、前回の時と同じ状況だがお天気のお陰で印象は随分と違う。 十勝岳からこの日の泊まり場の上ホロ避難小屋へは50分ほどの下りで到着して初日の行動を終了した。上ホロ避難小屋は正面にヨツバシオガマの花畑が広がり、水場も近いので快適な避難小屋である。この日は1階に3パーティ8名、2階も同じく8名の宿泊者があり、外のテント場には4張りのテントと、なかなかの盛況ぶりであった。 7/25 夜中に雨音と強風の吹く音が聞こえたが、小屋の中は快適に過ごすことが出来た。テント泊の人の話しでは風で一晩中テントがバタついて眠られなかったそうで、テントでなく避難小屋泊りにしたのは正解だった。 この日はガスと強風が吹く天候で前日より悪化してしまった。美瑛富士避難小屋泊まりを予定しているパーティが次々と出ていく中、我々は上ホロカメットク山を目指して出発する。避難小屋から稜線に出ると風の強さは想像以上で、前回並みの猛烈な風が吹いていた。雨の降っていないのが前回よりマシという程度で、今回もカミさんが何度も動けなくなってその場にしゃがみ込む。 上ホロカメットク山を過ぎると、上富良野岳の分岐から麓に向かって下ることになるが、風とまともに向かい合うことになるのでこの場所の風が最も強い。それが分岐から数十メートル下るだけで、猛烈な風が強い風程度に収まってしまうのも前回同様で、地形の妙とはいえ興味深い事である。こんなお天気でも日帰りの登山者がそこそこ登ってくるのだが、稜線からは引き返さざるをえないのではないだろうか。我々の方は風の弱まった尾根を順調に下って三段山分岐に達した。 実はここから三段山へ登り返し、そこから直接吹上温泉に下るというのが当初の計画だったのだが、着いてみると分岐からの道は通行止めで封鎖されていた。古い地図を見ていたので全く意識していなかったが、後日調べてみると平成21年8月から通行止めになっていたようで、前回ここを通った平成22年8月には既に通行止めの表示があったはずだが、全く記憶になかった。 結局、そのまま十勝岳温泉まで下ってバスで吹上温泉に戻ったが、ついでに三段山も登っておこうという目論見は失敗だった。吹上温泉から三段山へのルートは通行可能なようなのでこれはまた後日としておこう。 去年より百名山を登り直そうとしており、平成21年夏に縦走した大雪から十勝岳のコースの大雪、トムラウシ、十勝岳の山を今年はそれぞれ別個に登る事にしている。 今回、予定通り十勝岳に登ったので、次に大雪山、その後にトムラウシと考えている。 トップページへ戻る
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