【日 程】平成24年7月28日〜29日
【山 名】大雪山 【標 高】旭岳 2,290.9m 【天 候】一日目晴れ、2日目晴れ時々曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 7/28 大雪高原温泉7:40−−−8:29第一花畑8:35−−−8:45第二花畑8:47−−−9:561,910m10:05−−−10:29緑岳10:40−−−11:19白雲岳避難小屋(泊) 7/29 白雲岳避難小屋6:06−−−6:38白雲岳分岐6:40−−−7:35北海岳7:47−−−8:29間宮岳分岐8:43−−−9:35旭岳9:51−−−10:38間宮岳分岐11:15−−−12:06北鎮岳分岐12:17−−−13:15黒岳石室13:25−−−13:48黒岳13:56−−−14:59黒岳七合目リフト乗り場 |
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7/28
大雪山へは今回は大雪高原温泉から入山することにした。ここには一軒宿だが温泉宿があり、層雲峡から送迎してくれるのがありがたい。 前日までの雨も上がり出発の日の朝は良い日和となった。ヒグマ情報センターの職員が高根ヶ原の斜面にいるヒグマ親子を観察したので、望遠鏡を覗かせてもらってから遭遇しないことを念じつつ出発する。 噴気の上がる源泉の脇を通り、樹林の中の急坂を登る内にやがてその林が切れた所で急な登りは終わり第一花畑に到着する。銀泉台からのコースにはと第一花園という場所があり、こちらは第一花畑と言葉を分けて呼称しているが、チングルマやエゾコザクラなどの花々が見られる様子は同じだ。木道も整備され前方にこれから向かう緑岳がくっきりと見えている。消えかかった雪渓を過ぎると再び樹林に入り、そこを抜けると緑岳への取り付きに出る。左手に広がる高根ヶ原の眺めを楽しみつつ登れば、意外と早く緑岳山頂に到着したが、風が冷たくてあまり長居は出来なかった。上空には青空が広がっているのだが、今日も強風気味の天気である。 なお、この日は春の時期のようなモヤがかかっていて、すぐ近くのトムラウシも霞んでいるので変だなぁと思っていたのだが、後日シベリヤの森林火災の煙のせいと聞かされた。 緑岳から緩やかな稜線を小泉岳方面に向かい、途中の分岐から今日の宿である白雲岳避難小屋に向かう(板垣新道)。途中、2箇所の雪渓を横断するがガイドロープが引かれていて、ガスの時でも迷わないように配慮されていた、。 避難小屋到着は11時19分とゆっくり目に温泉を出発しても午前中に到着してしまったので、テントを張る時間も十分にあったのだが、今回も強風を警戒して小屋泊まりを選択した。 この日の小屋は前日までの雨で足止めされていた登山者が集中してかなりの混み具合となり、テント場もほぼ満杯の状態で、そのほとんどはトムラウシ方面への縦走者のようであった。 7/29 早朝から続々と出発していく登山者を見送り、ほぼ最後に小屋を出た我々はまず白雲岳分岐に登り返し、そこから少し下ってゆるやかに北海岳を目指す。お花畑も見られ気持ちの良い所である。ほとんど他の登山者に会わないまま北海岳山頂に達すると、ここからお鉢の全貌を見渡すことが出来る。この場所は大雪の雄大さが感じられる良いピークだと思う。北海岳から時計回りに間宮岳を目指す途中で「許可」と書かれた腕章を付けた若い男性とすれ違った。軽く挨拶を交わしただけで何の調査をしているのかは聞かなかったが、この時間に出会うという事は多分裏旭のキャンプ指定地で幕営しているのだろう。 間宮岳分岐に到着したので、サブザックに必要なものだけ詰めて、メインのザックはここにデポする。残雪が(^^)マークに見える熊沢岳の雪渓を見ながら下りきった所に裏旭のキャンプ指定地があり、2張りのテントが張ってあった。水は雪渓から得られるが、携帯トイレブースがないのでちょっと不便そうな指定地だ。 ここから旭岳山頂まで100m程の登りになり、最初は痩せた雪渓を登りその後にザレ場の急登になる。ザレ場も深かければキックステップが効くが、固い地面に薄く小石が乗ったような場所は厄介で、降りてくる人の中には「私、ここから動けません」等と叫んでいる人もいた。そこを登り切ると北海道最高峰の旭岳山頂で、思っていたよりも登山者の数は少なかったが、この天気ならこの後もどんどん登ってくるのだろう。天気に誘われてか報道機関のヘリも撮影の為に頭上を飛び回っている。 前日同様のモヤのせいでスッキリとした眺めがないのが残念だが、型通りの記念撮影をしてから来た道を気をつけて戻る。間宮岳分岐との往復にほぼ2時間を要したが、大雪の銀座コースだけあってこの間に多くの人と行き交った。 間宮岳分岐で昼食後、ザックを担ぎ直して中岳分岐、中岳、北鎮岳分岐とお鉢を見下ろしながら楽しく歩く。北鎮岳分岐の先には雪渓が残っていて、こちらの雪渓の方が裏旭の雪渓に比べると斜度も長さもあるのだが、ステップが深く付けられていたので、雪渓の苦手なカミさんも安心したようだ。 丁度、御鉢平展望台まで下って来た時、朝、北海岳の先で出会った「許可」の腕章を付けた若い男性に又出会った。カミさんが聞き出した所では火山の調査をしているとの事で、岩石の採取等をしているらしい。4年連続で調査に入っているとかで、2週間分の食料を担ぎあげて裏旭にテン泊していて、山に入る日と降りる日のザックが重いと笑っていた。真面目そうな好青年だった。 展望台から先は平坦な雲ノ平を過ぎ、花々を愛でながら歩けば黒岳石室はもう近い、。最初の計画ではここでもう一泊する予定だったのだが、時間が早いのでこのまま下りることにして最後のピークの黒岳に向かう。黒岳直下の雪渓で観光客が遊んでいるのを横目に見ながら階段状の道を登れば、旭岳に並んで人気の高い黒岳山頂に到着する。 ここで大雪山に別れを告げて下ることになるのだが、この下りは結構長い上に急な道で、よくぞこんな急な斜面に道を付けたものだと感心してしまう。 長く感じた下りもリフト乗り場まで下りれば終わりで、1泊2日の今回の山旅も終了となった。 大雪山については、今回の山行でほぼ全てのコースを歩いたことになる。山域全体が魅力的だが、中でもどのコースと問われれば、銀泉台から赤岳のコースをお勧めする。登りやすい上に変化があり実に楽しい道である。 もし私自身にまた登る機会があれば、今度は秋の紅葉時期にこのコースを歩いてみたいと思っている。 トップページへ戻る
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