山行報告>初めて伊賀上野の街を訪れた、霊山

2014/11/15

 
【日 程】平成26年11月15日
【山 名】霊山
【標 高】765.5m
【天 候】晴れ
【メンバー 】J久、Y井、M上、まあ、福福
【タイム】
 柘植駅9:39−−−10:03道の駅いが10:16−−−11:34霊山12:25−−−12:55野外活動センター12:56−−−14:53新大仏寺15:05−−−15:08成田山前バス停
       


霊山は伊賀の山で、以前(平成4年8月15日)に一度登ったことがある。その時の山行報告に「標高が766mで夏場に登る山ではなさそうだが、山の名前がお盆向きなのでここに決めた」と記してあるのだが、当日は予想通りの暑さで、汗だくで登った記憶だがある。

その時は麓の霊山寺から登るつもりだったのを、タクシーが捕まらず柘植駅から直接歩いて登っている。この為頂上到着が計画より遅れてしまい、加えて暑さでバテ気味だったこともあり新大仏寺まで歩く予定だったのを変更して霊山寺に下った。

今回、Y井さんが立てた計画では柘植駅から新大仏寺まで歩く事になっているので、前回行かれなかった区間を歩けるというのが楽しみだ。ちなみに柘植駅から新大仏寺までの間は東海自然歩道に指定された道を歩くことになる。

ほぼ快晴の空の下、柘植駅から歩き出した我々は途中、以前歩いた時にはなかった「道の駅いが」にちょっと寄り道してみる。ちなみにこの寄り道部分だけは東海自然歩道から外れていて、その後合流する事になる。

ここで用足しをしてから、道の駅の裏手の立派な道路(地図に二重線で描かれた道)を目指したのだが、現地にはそんな道は存在してなくて、結局迂回路を歩いた。
登山道などの徒歩道が地図にはあっても現地にはないという事はままあるが、二車線道路の記号が描かれているのに、それが存在しないというはあまり無いことだ。

再び東海自然歩道に戻って車も通る林道歩きになるのだが、この歩きが長い。前回はこの林道の登りで汗だくになり疲れ果ててしまったのだった。今回は空気は冷えていて、肌寒い感じさえするものの、それでも背中が汗ばんでくる。

その長い林道歩きを終えて稜線に出ると、間もなくNTTの電波塔に着く。以前はアンテナ鉄塔があったのだが、今は鉄塔は撤去されてコンクリートの建物だけが残されている。そこから一登りで霊山の山頂に着くと、手前に数台の軽トラックが停まっていて、山頂部分には青いブルーシートが敷かれていた。

何かのイベントのようだ。その関係者が我々に話しかけてきて分かったのだが、この日は「いがまち観光協会」主催の「伊賀の東北『ミニ奥の細道散策 霊山ハイキング』の開催日なのだそうだ。

我々にもぜひ投句をと頼まれてしまったが、五七五はパクリの標語くらいしか思いつかず、イベントへの参加は遠慮させてもらった。この関係者以外にもトレランの20人程の一団が現れたりと、この日の霊山山頂は賑わっていた。低山ながらも里の眺めが良いので、この山は人気があるようだ。

その眺めを十分楽しみ、昼食を終えた後に新大仏寺に向かって下り始めると、イベント参加の本隊が上がってきた。先頭の芭蕉装束の人がハンディマイクで解説をしながら歩く後ろに参加者が続いている。なかなか力の入ったイベントという印象だ。

霊山寺への分岐で分かれると、その先は気持ちのよい林が続いていた。紅葉はほぼ終わりかけだが、緩やかで歩きやすい道が続き、その後は植林の中の道になる。やがて田代湖畔の野外活動センター脇に着いて、田代湖を半周してから少しだけ登り返すと、後は新大仏寺を目指しての長い下りが続く。

後半は沢沿いの道になり、夏の間なら涼しげでいいのだろうが、今の季節は日も差さず冷え冷えとしている。やがて車道に出ると東海自然歩道はそのまま新大仏寺の裏手から入るように続いていて、その場に標識もあるのだがほとんど人が通らない様子だったので、少し大回りになるが、車道から回りこんで新大仏寺に到着した。

山門付近の案内板や石碑には真言宗智山派の寺院で山号は五宝山であり、東大寺の伊賀別所とも書かれている。ところが境内の案内板には成田山新大仏寺とあり、成田山とも関係があるのか?と、混乱してしまう。このあたりは寺の人に説明を聞かないと良く分からない。

ここからの帰路は成田山前というバス停からバスに乗って伊賀上野に出たのだが、駅到着が予定時間より数分遅れたため、ぎりぎりの接続を期待した列車には間に合わなかった。しかし、次の列車を待つ間に俳聖堂や上野城の観光が出来て、これはこれで楽しい時間を過ごすことが出来た。

伊賀上野は見所もまだ色々あるようだし、たっぷり時間をとって見学すれば面白そうな街だ。霊山も悪くはないが、それより初めて訪れた伊賀上野の町に心惹かれた今回の山旅だった。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)