【日 程】平成28年6月12日
【山 名】会津朝日岳 【標 高】1,824.3m 【天 候】晴れ 【メンバー 】T田、Y井、I田、Go夫妻、福福 【タイム】 赤倉沢登山口5:27---6:18三吉ミチギ6:25---7:14人見の松7:15---7:37叶の高手7:48---9:02会津朝日岳・隣ピーク10:06---11:22叶の高手11:40---12:33三吉ミチギ12:47---13:28赤倉沢登山口 |
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前月例会と同様に山開きに参加して会津朝日岳へ登ってきた。只見駅前から登山口近くまで無料のシャトルバスで送迎してくれるというのが参加の決め手だったが、地元の只見町では会津朝日岳だけでなく「只見4名山(要害山、蒲生岳、会津朝日岳、浅草岳)」の山開きを5月から6月にかけて行っている。
山開きに際しては登山道の下見や整備、運営スタッフの確保、送迎バスの手配など、相当な労力が払われているものと思うが、おかげで我々としては楽に登らせてもらった上に、登山記念パッチを頂いたり、下山後には甘酒や漬物を振る舞われたりと、手厚いもてなしを受けた。楽しいイベントを企画してもらった只見町さんには感謝あるのみだ。 他にこういう事もあった。前日に列車が只見駅に着いた時、大勢の人達が我々の乗った列車に向かって手を振って歓迎してくれたのだ。駅舎を出てその訳がわかったのだが、この日に駅前広場で六角精児バンドによる「只見線 縁結びLIVE!!」が行われていて、そのイベントの参加者が手を振ってくれたのだった。 只見線を盛り上げようという目的のイベントなので、自然とそういう雰囲気になったのだろう。もっとも、小出からは一日に3往復しかないという超ローカル線なので、めったに現れない列車が大歓迎を受けてもそれはそれで良いのかなという気もする(^o^) そして、その翌日に今度は山から下りてきて帰りの列車に乗った時のことだ。当然イベントは終わっていて、駅近くにはまばらに人がいるだけだったが、その人達がやっぱり手を振って見送ってくれた。農作業中の人は作業の手を止めて振ってくれてる。線路の両側にそんな光景を見て、只見町のホスピタリティは凄いなぁと感じ入ってしまった。 以上は山行の報告ではないが、自分にとっては印象的な出来事だったので書き残しておく。 さて、山開き当日は4時50分という早朝に只見駅前から第一陣のマイクロバス5台に乗り込んで登山口に向かった我々は登山口手前のイワナの里駐車場へ20分後に到着し、それぞれのペースで山に向かった。 山開きの神事は登山口で6時過ぎから行われるが、待ち時間がもったいないと多くの登山者はそのまま登山道へ。我々も同様に神事はパスした。 150人近くの登山者が一斉に登り出すわけだから当然に登山道は渋滞が起きるが、こえはやむを得ないことで自然にバラけるまで待つしかない。なお、第一陣の登山者を含めて、この日の登山者総数は300名程だったらしい。 最初の休憩ポイントである三吉ミチギの手前までは沢沿いの緩やかな道で歩きやすいが、やがて尾根道のジグザグの登りに変わる。給水の為の登山者で賑わう三吉ミチギを過ぎても前後に登山者の列が繋がる状態が続き、人見の松の辺りでようやく一列縦隊状態は解消された。明瞭な尾根歩きとなって足元にはヒメサユリの花が、正面には会津朝日岳山頂が望めるようになり、この辺りが一番楽しい場所だ。 やがて叶の高手に辿り着くが、狭くて休憩適地とはいえず、むしろそのすぐ先にある2本の大クロベが見応えがあった。朝日岳のシンボルでもあるこの大クロベはそれぞれ高さ18mと22m、幹周り3m96と5m35の巨木で一見の価値がある。 道は一旦下りとなってから登り返して避難小屋を過ぎると岩場の登りになる。いつもの年ならここにはまだ雪があって、その残雪を踏んで登ることになるのだが、今年は登路上には全く雪はなく、岩場での転落防止のためトラロープが設置してあった。シラネアオイの花を横目にそこを登り切ると頂上かと思った所はまだ手前で、その先の一段低い位置に山頂はあった。 頂上は狭いから長居しないようにとの事前の注意書きを見ていたので、さっさと写真だけ撮って次の人に頂上を譲ったが、なんとも慌ただしい頂上だった。先ほどの偽頂上に戻ってメンバー全員がやっと揃って休憩をとったが、ここも狭くて落ち着いて休める場所ではなかった。山が急峻なせいかほとんど平場がないというのがこの山の印象だ。 下山後はマイカー組の3人と別れ、列車組は待機していたシャトルバスに乗り込んで只見駅まで送ってもらい、列車待ちの間に入浴もしてさっぱりしてから小出行きの列車に乗り込むと、列車の発車時に先に書いたとおりの見送りを受けた。おかげで気分よく今回の山行をシメることができたので、来年は浅草岳にも山開きに登ってやろうかと実は思っている。只見町は人を良い気分にしてくれる町である。 トップページへ戻る
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