山行報告>小雨降る九鬼山

2016/11/19

 
【日 程】平成28年11月19日
【山 名】九鬼山
【標 高】969.9m
【天 候】雨のち曇
【メンバー 】Y井、I田、福福
【タイム】
 禾生駅12:40−−−12:58愛宕神社12:59−−−13:26稜線分岐13:41−−−14:20九鬼山14:36−−−14:55804p14:57−−−15:42杉山新道分岐15:47−−−16:05禾生駅
       


11月の例会を富士を見る山旅シリーズと銘打ったのはいつ頃からだったろう。11月なら空気も澄んできて富士山も良く見えるだろうという単純な発想から始めたものだが、今ではすっかり定着して、11月イコール富士山と完全にインプットされている。

毎年、青空のもと薄雪をかぶった富士山というイメージで計画を立て始めるのだが、現実にはそうそう上手くいくわけはなく、富士を見るの筈が雨を見るになってしまう事もままある。

で、今回はどうだったかというと天気予報では1日目は雨、2日目は晴れとなっていて、2日目には富士山は見られそうだが1日目は大雨でなければ登ろうかという心づもりで当日名古屋を出発した。

列車で進む間ほとんど雨の状態だったが、山梨県に入ると止み間が多くなり甲府では完全に止んで青空に陽が射す天気になった。これなら1日目もカッパ無しで登れそうと俄然期待してしまったが、それは一時のことで大月で富士急行線に乗り換え、下車駅の禾生駅で降りた時には再び雨空に戻ってしまった。ただ、降りは弱いのでカッパに傘という備えで予定通り九鬼山に登ることにする。

駅舎を出て直進すると国道にぶつかるのでそこを左折する。700m程歩いた所に九鬼山への案内標識があるので、国道を離れ右手の道に入ると面白いものがあった。レンガ造りの水路橋(落合水路橋)で明治40年に建設されたと解説板にある。水力発電所への導水用の水路として作られたもので、今も橋の上を滔々と水が流れているのが見て取れた。

その水路橋を潜って道なりに行くと分岐があり、右手が下山路として考えている杉山新道への道で、登路の愛宕神社コースへは左手に進む。直ぐに朱塗りの鳥居のある小さな神社(愛宕神社)に着くので、登山の無事を祈ってから神社右の道を登り始める。

道はしっかりしていて急登もなく登りやすい。この九鬼山は「山梨百名山」、「新花の百名山」、「都留市二十一秀峰」とやたら肩書の多い山なので、登る人もそれなりに多いものと思われる。ただし、今日の天気では出会う人はなかった。

山腹に付けられた道を何度か折り返り返す内に稜線に出る。これまでの登りで体が汗ばんでしまったので一枚脱いでここで一息れた。この場所は分岐点になっていて、これから向かう九鬼山の反対方向に田野倉駅の標識がある。地図上には記載のない道だが踏み跡はしっかりしていた。

汗の引いた所で出発すると直ぐに急坂登山道と新登山道と書かれた標識があった。道が大きく二手に分かれるのかというとそういう訳ではなく、急坂登山道の直登ルートに対し直ぐ隣にある細かくジグザグを刻んだ道が新登山道ということである。つまり2つの道が並んであるわけだが登山者はほぼ新道を利用しているようで、急坂登山道の方は踏み跡も薄れて廃道になりかけていた。

稜線を登りきると再び分岐が現れ、山頂は左手に5分ほど行ったところにあった。山頂からの眺めは雲が切れて青空も覗いていたが、なぜか頭上から降ってくる雨は止まず、傘とカッパはお役御免にはならなかった。開けた方の反対側に富士山が有るはずなのだが、もちろんそれも見えず数枚記念の写真を撮ってから山頂を後にした。

先程の分岐まで戻り直進すると鈴懸峠との分岐があるので、禾生駅(杉山新道)への標識に従って右手の尾根を下る。事前に調べておいた都留市のHPではリニア展望台という所を通るコース(杉山林道コース)が紹介されていたが、実際は804pの所で尾根道は通行止めにされていて右手の山腹に下るよう道が付けられていた。

つまりこれが杉山新道でHPにあった杉山林道コースは現在は通行できない。従って楽しみにしていたリニア展望台にも寄られなかった訳だが、リニアモーターカー自体は麓まで降りた所で高架を走るその姿を見ることが出来た。山中にいた時も頻繁に走行音が聞こえていたので、想像していたよりは数多く試験運行しているようだ。

そんな事で山とは直接関係のない事だが、リニアや珍しい水路橋を見られて九鬼山には結構満足した。もちろん山自体としても林の雰囲気が良かったので十分お勧めできるが、おまけのお楽しみが有るというのも九鬼山の魅力アップに寄与しているのではないだろうか。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)