山行報告>深田百名山を目指す 36 剣山

2017/4/25

 
【日 程】平成27年4月25日
【山 名】剣山
【標 高】1,955.0m
【天 候】曇り
【メンバー 】福福
【タイム】
 第一駐車場8:04−−−8:09剱神社本殿8:12−−−8:52西島駅8:52−−−9:03刀掛けの松9:03−−−9:19剣山本宮−−−9:26剣山9:28−−−9:34剣山本宮9:35−−−9:48大剱神社9:50−−−10:04西島駅10:06−−−10:36剱神社本殿10:38−−−10:41第一駐車場
       


三嶺に登った日は見ノ越から少し下ったところにある「ラフォーレつるぎ山」という所に宿をとって翌日剣山に登る計画を立てていた。同じことを考える人もいるもので、三嶺のヒュッテで出会った夫婦連れが同宿だったのには向こうも驚いていた。

剣山に登る当日は朝から強い雨が降っていたのだが、出発予定時刻が近づくと雨が止んで日が差して来たり、また暗いガスに覆われてしまったりの繰り返しで何とも定まらない天候になった。

予定通りに宿を出て見ノ越の第1駐車場に車を入れる頃には薄日が差している状況で、既に登る準備を済ませていた他パーティが元気よく出発していった。剣山の登山口は駐車場から少し下がった所の剱神社で、コンクリート製の階段を上り鳥居を潜ってから、本殿の前で無事登山を祈願して出発する。

かみさんはここでも杖を拝借したが竹製の短いものだったので私は遠慮した。以前に来たときはリフトで上がってしまったので神社からの道は今回が初めてだが、笹の目立つ林の中は歩きやすい道だった。もちろん標識もしっかり整備されている。運行時刻前の試運転だろうかリフトが軽やかな音を立てて動いていく横を登って西島駅に着いた。

駅といってもリフトの終点なのだが、リフトを使った場合もこの先山頂までは30分程の歩きが必要になる。西島駅から直接大剱神社へ向かう道は閉鎖されていたが、少し先の分岐からは行かれる。我々は分岐を左に折れて「刀掛けの松」経由で頂上に向かう事にした。

標高が上がってガスの中に入ってしまったが、幸い雨はまだ落ちてこない。枯れた刀掛けの松を過ぎ、剣山本宮の木製の鳥居を潜ればいよいよ山頂区域だ。剣山本宮も山頂ヒュッテもこの時期はまだ閉まっていた(ヒュッテは連休から営業開始)が、その剣山本宮とヒュッテの間の狭い階段を登ると山頂に続く木道に出られる。

何でこんなせせこましい所から山頂へ向かうのだろうかと、階段をのぼりながら前来た時にも同じことを考えていた事を思い出した。山頂部は更にガスが濃くなって全く展望はなかったが、居合わせた人に写真を撮ってもらって取り合えずの証拠写真は残せた。

前回はここからジロウギュウ、立石山と縦走して奥祖谷へ下りたのだが、その時の印象が良くて今回もジロウギュウまではと計画していた。しかし、この天候ではとても行く気はしない。前回は歩かなかった剣山へのルートを歩いたということに満足して下山することにした。

下山は往きとルートを変えて大剱神社に寄ってみる。大剱神社も扉は閉じられていたが、社殿の左右の柱に以下の文言が墨で黒々と書かれてあった。「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」。うーん、思わず首を垂れてしまった。

西島駅に出る前にこんなお天気なのに登山道の整備をされている方が登ってこられた。個人的なボランティアかどうかは分からないが、きっと定期的に作業されているのだろう。ありがたいことである。西島駅の所では4人組の若者たちにこの先の道を聞かれた。天候にかかわらずこの山に登ってくる人は多いのだ。

剱神社に無事下山の報告をして駐車場に戻ったのが10時40分で、約2時間40分の気軽なハイキングだった。この後、我々は松山に出て観光のついでに道後温泉で山の汗を流したが、山の汗などいっては大げさすぎる山歩きだった。

深田久弥が登った頃のような、貞光口から歩いて見ノ越でまず一泊しそれから登るとか、祖谷谷を詰めてというのなら別だが、リフトを使えば30分で着いてしまう山頂に山登りの意味を見つけることは困難だろう。前日に三嶺という素晴らしい山に登っただけに、なおさら感激のない剣山登山になったのは残念な事だった。

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地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)