【日 程】平成29年5月22日
【山 名】雲取山 【標 高】2,017.1m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 三峯駐車場5:00−−−6:09地蔵峠6:12−−−7:43白岩小屋7:53−−−9:15雲取山荘9:18−−−9:44雲取山10:09−−−10:29雲取山荘10:43−−−11:58白岩小屋12:13−−−13:26地蔵峠12:33−−−14:19三峯駐車場 |
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前に雲取山へ登ったのは平成23年の9月の事で、快晴のお天気に素晴らしい展望、歩きやすい道と三拍子揃った山に大いに満足した。
この時は鴨沢コースから登ったので、次回は三峰側からも登りたいねというカミさんからの要望もあり、今年がたままた雲取山の標高年に当たることから三峰コースで再度雲取山に登ることにした。 このコースは長丁場(三峯神社から雲取山まで10.7km)なので前日に神社内の宿坊(興雲閣)に泊まったが、宿坊とは言っても料理も精進料理ではないし、アルコールもOK、他のグループではカラオケもやっていたのでごく普通の宿という感じだった。 翌朝、宿から駐車場所まで一旦下って不用品を車に残してから、5時ジャストに駐車場をスタート。ビジターセンターの前を通りシャクナゲが植えられた遊歩道を進むと、奥の宮と書かれた扁額のかかる石造りの鳥居の所で直接三峯神社から来た道に合流する。雲取山へはこの鳥居を潜る。植林の道を4、5百m登ると奥社・妙法ケ岳への分岐があるが寄り道はしない。なお、妙法ケ岳への分岐はこの先にももう一箇所ある。 駐車場から1時間10分ほど歩いた地蔵峠で一息入れた。ここまでは割りとなだらかな道が続き良いペースで登ってこられたが、まだまだこの先は長い。地蔵峠の先に秩父宮が命名とされる霧藻ヶ峰がある。三角点は1,523mにあるが秩父宮両殿下のレリーフや休憩舎のある場所は少し先の1,530m地点で、更に先の1,547m(登山道はピークを通らずに巻いていく)の3つのピークを霧藻ヶ峰としているのだろう。 ここから標高1,450mのお清平に一旦下って、次の白岩山へ向けて登り返しになる。前白岩の肩、前白岩山(概ねこのコースの中間地点)と標高を上げ、1,760mの崩壊しかかった白岩小屋の横で2度め休憩をとった。この場所は休憩ポイントらしく雲取山から下ってきた人達も思い思いに休んでいる。 休憩を終えてから20分ほど登れば白岩山の山頂だ。山頂近くにダケカンバの木が目立つなぁと思っていたら、昭和34年の伊勢湾台風でこのあたりのコメツガやシラビソの林が破壊され、その後に陽樹が侵入してきたと近くの解説板にあって納得した。 白岩山の標高は既に1,921mで雲取山との標高差は百米足らずと、数字だけ見れば後は楽勝という感じなのだが、実際にはそんな訳はなく大ダワ(1,700m)まで200m以上下ってから再度登り返すことになる。ただし、この下りは非常に緩やかで大下りの印象はなかった。その大ダワから先は尾根通しに行く男坂と巻道の女坂に分かれていて、ここは迷わず楽な女坂を選ぶ。そしてその女坂をゆるゆる登った先にはコース唯一の有人小屋である雲取山荘がある。 小屋前に沢水がホースで引かれていて自由に飲めるようになっているので一口飲ませてもらった。この水を飲めば「気分10才若くなります?」と書いてあったので、気分だけでも若返って山頂を目指すことにしよう。 小屋のすぐ上部にある三条ダルミ・飛龍山への道標の所には「道迷い多発!!通行ご遠慮ください」と書かれた新しい注意看板があり道がロープで封鎖されていた。気になったので家に帰ってから調べてみると、雲取山を経由する主稜線コースの山行記録や三条の湯からの山行報告はあるので、封鎖されているのは雲取山荘への巻道だけの事らしい。 小屋から標高差170mを登りきると待望の雲取山山頂に到着だ。まず目に入ったのは三角点の横の真新しい石造りの山頂標識で、以前の木製のものから取り替えられたようだ。方位盤の隣にはこれも新しく建てられた「雲取山西暦二千十七年記念」と書かれた木柱がある。標高年に合わせて新設されたのだろう。 中途半端な時間帯のせいか思ったほど山頂には人影はなく、雲の上に頭を出した富士山を眺めながら山頂でゆったり過ごすことが出来た。とは言え下りもまた長い道のりが待っていることを思うと長居はできず、頂上滞在は25分間で切り上げて来た道を引き返した。 さて今回も前回同様お天気に恵まれ順調に往復できたわけだが、鴨沢コースと比べてみるとアップダウンのある長い行程であること、雲取山頂まで登らないと富士山が見られないこと、加えて登山口までのアプローチの容易さの点で鴨沢コースに優位があると私は思う。ただ、深田久弥は三峰コースを一番やさしい普通のコースだと述べているのだが、この点は主観で差し支えない部分だろう。 トップページへ戻る
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