山行報告>深田百名山を目指す 40 赤城山

2017/6/19

 
【日 程】平成27年6月19日
【山 名】赤城山
【標 高】1,827.7m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 大洞駐車場8:30−−−8:32地蔵岳登山口8:34−−−9:17地蔵岳9:24−−−10:12鳥居峠10:23−−−10:55大沼分岐10:56−−−11:06駒ヶ岳11:16−−−11:59黒檜山12:28−−−13:26黒檜山登山口13:26−−−13:35赤城神社13:40−−−13:59大洞駐車場
       


赤城山はいくつかの峰を持つ複式火山だが、百名山を目指す場合は最高峰の黒檜山を登って事足れりとするのが多いようだ。実は我々も最初に登った時は、駒ヶ岳から黒檜山というポピュラーコースで済ませて帰ってしまった。

そこで今回は赤城山の全体を見渡せるコースということで、大洞駐車場をスタートしてまず地蔵岳に登り、小沼、鳥居峠を経て駒ケ岳・黒檜山へ。下山後は赤城神社に寄ってからスタート地点の大洞駐車場に戻るというコースで計画を立てた。中でも初めて登る地蔵岳は最も赤城の眺めの良いピークと言われているし、赤城山の一等三角点が黒檜山ではなくここにあるというのも登ってみたい理由だった。

大洞駐車場の標高は既に1,360m程あり、赤城山が容易に登れる山と言われているのはこの登り出し位置の高さにある。また赤城山は無料の駐車場が良く整備されており、車利用の場合の便が良い。

道路脇の標識に従って地蔵岳への山道に入るといきなり急登が始まる。おまけに足元には岩がゴロゴロしていて、湿っぽくて滑り易く快適とは言い難い。ただ林の青葉が目に鮮やかで、その中に時折レンゲツツジの朱色が交じるのがこの季節らしくて良い。標高差で180m程登り続けると右手から赤城少年自然の家からの道が合流して来てここで急登は終わる。この先は道も歩きやすくなって展望も広がり、レンゲツツジも道の両側にまとまって見られるようになった。

登りついた地蔵岳山頂はかなり広い頂上で、その一角に首のない石仏が5,6体と九輪塔などが並んていて、ここからの大沼と黒檜山の眺めは確かに良かった。また並んでいるのは石仏だけではなく、通信や放送用のアンテナが勢揃いしていて、麓から見てもあのアンテナ群のあるのが地蔵岳だと容易に分かる。

この地蔵岳からの下山途中に塗装関係の職人さん達が休んでいるのに出会ったが、ペンキ塗りの現場まで徒歩で行かなければならないわけだから、山の上の施設というのも維持管理が大変だ。

地蔵岳を下りきると八丁峠で一旦自動車道に出て、そこを少し歩いたら今度は小沼脇の遊歩道に入る。右手に小沼、左手に大沼と両方の景色を眺められる場所もあったが、大沼側から吹き寄せる風がやけに冷たかった。長七郎山への分岐の所で左手に入ると1574pの麓を巻くように緩やかに下っていき、やがてレストハウスのある標高1,400mの鳥居峠に着く。何の事はない地蔵岳の登り口とほぼ同じ標高に戻ってしまったわけで、ここから黒檜山を目指すのも大沼から黒檜山へ向かうのも標高差としてはほとんど変わらない。

鳥居峠から誤って覚満淵方面に向かってしまったが、駒ケ岳へ向かう登山道の入口は鳥居峠の北方向にあった。ただし、入口やルートを示す道標は全く無く、道自体も整備されているとは思えないものだが、コースを示す赤テープはふんだんにあったのでコースに入れば迷うことはなかった。尾根に出ると初めて標識が現れたのだが、その標識は駒ヶ岳から下ってくる人の為のもので、鳥居峠から登ってきた人に向けたものではない不思議な標識だった。

ただ、道自体は整備されていてぐんと歩きやすくなった。ちなみに2万5千図にはこのルートの記載はない。大沼側の駒ヶ岳登山口からの道との合流点には先程と同様の標識があり、そこには我々が登ってきた道はサブコースと書かれていた。どうやら大沼やビジターセンターに出るためのサブコースという位置づけらしいが、どうして一方通行扱いなのかは謎のままだ。

そこから10分強で駒ケ岳山頂に到着し軽い休憩をとったが、相変わらず風が冷たかった。駒ヶ岳から少し下って標高差で180m程登り返すと黒檜大神の社が有り、その先に黒檜山登山口からの道との合流点、更に先に待望の黒檜山山頂がある。

残念ながらこの頂上には地蔵岳のような大沼を見下ろす展望台はない。山頂標識に以前はなかった「絶景スポット2分」と書かれた標識が加えられていたのでそこまで行ってみると、武尊や至仏、谷川連峰等の上越国境の山が見られたが雲が多いのと風が強いのに閉口して直ぐに頂上に引き返した。

山頂での昼食後は相変わらず岩の多い歩きにくい道を登山口まで下って、前回は省略した赤城神社にも寄り道して無事下山のお礼参りをしてから出発地点の大洞駐車場に戻った。

今回は地蔵岳に登り、小沼や鳥居峠周辺も歩いて前回よりは赤城山を幅広く知ることが出来たと思っている。もし次回に行く機会があったらいたずらに黒檜山を目指すのではなく、鍋割山や荒山といった南側の山に登ってみたい。赤城山はそんなハイキングが似合う山だ。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)