【日 程】平成27年7月7日
【山 名】富士山 【標 高】3,775.6m 【天 候】晴れ時々曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 富士山表口五合目5:20−−−5:35新六合5:37−−−6:19新七合6:19−−−6:55七合6:59−−−7:29八合7:43−−−8:15九合8:23−−−8:48九合五勺8:48−−−9:23浅間神社奥宮9:32−−−9:48剣ヶ峰9:58−−−10:10浅間神社奥宮10:12−−−9:40九合五勺9:44−−−11:03九合11:03−−−11:27八合11:36−−−12:03七合12:11−−−12:36新七合12:36−−−13:15新六合13:15−−−13:38富士山表口五合目 |
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富士山には過去に三度挑戦している。一度目は1980年(昭和55年)11月下旬の事で雪上訓練が目的だった。ところがこの年は非常に雪の少ない年で八合目の訓練予定地には全く雪はなく、訓練は諦めて目的を富士山登頂に切り替えた。それが頂上に向かっている途中、我々の直ぐ上部で落石による事故があって(死者1名、重軽傷3名)山登りどころではなくなった。ちなみにこの年の8月には吉田大沢上部の久須志岳の岩が崩落し、岩雪崩となって六合目下まで落下した為、多数が巻き込まれて死者12名、重軽傷者32名という大事故が起きている。
二度目に登ったのは1993年(平成5年)6月中旬で、山開き前のスキーが目的だった。富士宮口五合目の駐車場にテントを張って翌朝登り始めたのだが、ほぼ雪の消えた夏道が九合五勺まで続いていたのに、先入観で七合目から先は雪渓を直登してしまった為、大いにバテた。それでも何とか浅間大社奥宮横の三島岳まで登ったのだが、突然濃いガスに巻かれてホワイトアウト状態になってしまったため、持っていったスキーを履くこともなく、登りの時と同様に背負ったまま下山するというこれまた成果のない山登りだった。 三度目は一昨年(2015年)の8月下旬で、この時は須走口一合目から登り出し、予定通り新六合の小屋で泊まった。ところが夜中過ぎから小屋を揺らすような強風と雨になり、朝になっても収まらなかった為、この時も登頂を断念している。 こうして並べてみると富士山とは相性が悪いのではないかという気になってくるが、一度はすっきり登ってみたいと今回の計画になった。 前日に富士宮市内に泊まり、当日まだ暗い内にホテルを出て5時前には富士宮口五合目に到着したのだが、この時間で既に駐車場はほぼ満車に近い状態だった。お天気は上々で雲海の上に影富士が薄っすらと見える。標高2,400mと書かれた登山口から火山特有のザクザクの登山道を登りだす。目標とする剣ヶ峰の標高は3,776mなので日帰りの場合は1,400m弱の標高差を登り下りすることになる。 昨年泊まった新六合目の小屋は山開き前ではあったが既に営業していた。小屋の状況はと言うと新六合、新七合、七合は営業中、八合は入り口土間を補修中、九合五勺はトイレ改修中で山頂小屋も営業開始に向けて準備中。九合の小屋のみ人気がなかった。 登っている登山者の方は駐車場の車の数が示す通り登り下りとも大勢いて、視界から人影が消えることはほとんどなく、これで山開き前?という感じだった。お天気は登りだしの時は晴れていたものの、七合目の手前辺りから時々雲に太陽が隠れたりガスられたりする事もあった。ネットによる情報では九合五勺から上部は雪渓が残っているとあったので念のためアイゼンを持参したのだが、確かに雪が残ってはいたが登山道上には雪はなく不要だった。 順調に登って9時半前に浅間大社奥宮に到着。前日に富士宮の浅間大社で無事登山を祈願しておいたので、社の扉はまだ閉められていたが無事到着のお礼参りをした。 ここで小休止後、もう目と鼻の位置になった剣ヶ峰に向かう。お鉢の縁に沿って進み最後にザレて滑りやすい急坂を登れば最高所に到着だ。日本最高峰の碑の前で記念撮影をしてからお鉢の中を見下ろすと思ったよりは残雪は少ないが、コースの一部に雪が残っているためお鉢めぐりコースは閉鎖されている。 もちろん行っている人はいるが、帰りを急ぎたい我々はお鉢めぐりは省略した。奥宮まで戻ると社の扉は開かれていて10日の山開きに向けた準備の最中だった。なお、山頂の公衆トイレは10日までは使用不可だった。 登りは快調だったカミさんの歩みは下りになると途端にペースダウンしてしまい、後から来る登山者のほぼ全員に抜かれてしまったが、13時40分には登り口に帰り着き、8時間20分の山行を無事終えた。 今回は慎重に天気を見定めたおかげで、梅雨の時期ではあったが雨に遭うこともなく好条件の富士山に登ることが出来、長年の懸案が解消できて非常にスッキリした気分だ。願わくば今夏のこれからの山行も今回の富士山にあやかりたいものである。 トップページへ戻る
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