山行報告>深田百名山を目指す 44 甲武信ヶ岳

2017/10/3

 
【日 程】平成27年10月3日
【山 名】甲武信ヶ岳
【標 高】2,475m
【天 候】曇り
【メンバー 】福福
【タイム】
 毛木平駐車場7:47−−−9:28ナメ滝9:35−−−10:37千曲川源流地標10:41−−−11:20甲武信ヶ岳12:02−−−12:37千曲川源流地標12:43−−−13:41ナメ滝13:45−−−15:19毛木平駐車場
       


大弛峠から金峰山に登る計画を立てたのだが、実施日が近づくに連れ天気予報がどんどん悪くなってしまった。それでも当日の麓の天気は曇りだったので取り敢えず大弛峠まで出かけてみたものの、峠に着いてみると強風、低温、ガスとどうにも登山には適さない天候で結局諦めた。

この日は東京に戻って、翌日改めて今度は甲武信ヶ岳に登ろうと車で出かけた。甲武信ヶ岳には2度登っているが、いずれも東沢・釜ノ沢の沢登りコースからだったので、今回は東側の千曲川源流コースから登る計画だ。

この為、前日の宿泊は懐かしい廻り目平でテント泊としたのだが、平日にも関わらずそれなりの数のテントで賑わっていたのは、やはり紅葉シーズンだからだろうか。ただ廻り目平周辺の紅葉はまだこれからという感じで今週末以降がきっと見頃だろう。

朝、7時過ぎに廻り目平を出発して登山口の毛木平駐車場に着いたのが7時半頃で、我々の直前に到着した車も含めて4台ほどの車が駐車していた。ここは収容台数にも十分な余裕がありトイレ設備も有る立派な駐車場だ。

駐車場で支度を済ませて林道を歩き出すと直ぐに十文字峠への分岐がある。分岐標識に書かれた千曲川源流コースからの甲武信ヶ岳までの距離は6.4kmとあり結構長い。大山祇大神の祠の所で沢がふた手に分かれ、向かって左手が東沢、右手が西沢になり、この先は西沢沿いに登ることになる。

全体的になだらかな道で急登はないのでゆるゆる登っていくという道だ。大きな岩屋があったり紅葉のきれいな場所も有るにはあるが、特徴的な景観には乏しく途中にあるナメ滝にしても平凡である。そんな事であまり変わり映えのない景色の中を登り続けること2時間50分で千曲川源流碑に到着した。

正確には「千曲川信濃川源流地標」と書かれた高さ2m程の木柱が林の中に立っている場所だが、実際の水の湧き出し口は標識の位置から20m程北側の涸沢の中にある。
ここを目的に登ってくる人も多いらしいのだが、あまりパッとしない水源だなぁというのが正直な感想。

甲武信ヶ岳へはここから山腹に取り付く。ここまで沢沿いの緩やかな道だったので急登に思えるが幸い稜線までは短い。稜線に出た所から左手にとると対向の単独男性から金峰山への道はこれで良いのかと聞かれた。雲取から縦走してきたという男性に、正しい道であることと直ぐ先にしっかりした道標があることを伝えると安心したようだった。

それより先程まで雨の中を歩いてきたという男性の言葉にこちらの方が驚いた。この後山頂で出会った西沢渓谷から来た登山者も雨だったと言っていたが、長野県側から登ってきた我々は曇り空ではあったが雨には全く遭っていない。狭い区域でも甲武信ヶ岳を境にして降雨の状態が違うというのは意外だった。

男性と別れて樹林の登りの後、ガスで全く展望のないガラ場を登って甲武信ヶ岳山頂に到着した。せっかく登っても眺めのない山頂というは魅力のない場所で昼食をとった後は早々に来た道を戻った。今回は千曲川源流コースという響きに惹かれて登ったのだが、コースの長い割には単調で肝心の水源地も今ひとつという感想だ。

ちなみに甲武信ヶ岳は千曲川(信濃川)の水源であると同時に荒川及び笛吹川(富士川)の水源でもあり、水源地の様子が見応えがあるかどうかは別にして、名だたる三河川の水源である甲武信ヶ岳はやはり名山と言わざるをえないだろう。

甲武信ヶ岳から戻った我々は廻り目平でもう一泊したが、翌朝は5度と強いいう冷え込みになり、そろそろ冬の訪れを予感させる晩秋の朝だった。

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)