山行報告>深田百名山を目指す 45 金峰山

2018/4/3

 
【日 程】平成30年4月3日
【山 名】金峰山
【標 高】2,595.2m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 瑞牆山荘6:13−−−6:52富士見平小屋7:04−−−8:50大日岩分岐8:52−−−9:57砂払いの頭10:19−−−11:10金峰山12:06−−−12:48砂払いの頭12:58−−−13:41大日岩分岐13:44−−−15:22富士見平小屋15:27−−−16:02瑞牆山荘
       


金峰山に初めて登ったのは1987年(昭和62年)5月で、当時所属していた山岳会の山行だった。その時は廻り目平を出発して金峰山に登り、下りは大日岩から八丁平を経て廻り目平に戻ったが、今はこのルートは使われていないようだ。その後何度か登っていて、カミさんとも2005年(平成17年)10月にやはり廻り目平から登っている。ただ、「二人で百名山」宣言前の事なので今回改めて登り直すことにした。

前日に登山口にある瑞牆山荘に宿をとったが、平日のこととて客は我々二人だけだった。宿の主人がポツリと「(宿の経営も)何時まで続けられるか」とこぼしていたが、何でも冬季の道路除雪はここと下にある金山平に住人がいるからこそだそうだ。もし瑞牆山荘が廃止されたら冬季の登山者にはそれこそ大打撃た。
山荘の経営が末永く続くことを願う。

翌朝は予報通り晴れの天気だった。この所異常な高温状態が続いていて、お天気の方も「春に三日の晴れなし」の言葉とは裏腹な晴天が続いている。東京ではとっくに桜の満開も過ぎているし、途中に通ってきた中央高速の一宮町あたりの桃の花も咲き揃っていた。この日も暖かな日になりそうである。

予定より少し遅れて山荘前から出発する。登り始めは緩やかな道だが徐々に傾斜が強まり階段状の登りが続くようになる。道は幾重にも付いていてどれを登っても良いが、これも登山者が多い証だろうか。雪は全く無いのでコースタイムより早く富士見平小屋に到着して、先行の男性二人組が休んでいるのを見つけた。ただ、この後は山頂まで彼らに追いつくことはなかった。
富士見平小屋は平日のせいか営業していなくて、二人組が去った後は我々以外に人影はない。

富士見平小屋からは飯盛山の西尾根に沿ってほぼ直線的に登っていくが、標高2,050m辺りからは山腹の巻道なり、ほぼ水平の状態から少しずつ標高を下げていくと大日小屋の上に出る。この辺りの登山道や大日小屋の位置が地図とは大きく変わっているのだが未だに修正されていない。

大日小屋から少し登ると大日岩分岐に向かって再び急登になる。ここの部分の道が氷化していて非常に歩きにくい。これより下にも氷化した所はあったが、ここは特に酷くコースタイムよりはかなり余分に時間がかった。ただ、大日岩分岐から先は氷の部分は減ってほぼ雪道になったので歩行ペースは上がった。

10時頃に砂払いの頭に到着。これまでずっと樹林の中だったが、ここからは展望が開けこれから向かう山頂の五丈岩も良く見える。ただ気温が上がりすぎて霞がかかり周囲の山はややぼんやりしている。この先は雪と岩のミックスした稜線歩きになり、ゴツゴツした岩峰をいくつか越えていくが、金峰小屋と同高度辺りは一段と尾根が細くなり、しかも右側は切れ落ちた崖になっている。そこを過ぎれば再び尾根も広がり五丈岩はもう目前だ。11時五丈岩着。眼の前の金峰山山頂に登って先行の二人組とこの日の好天気を喜びあった。

この後、五丈岩の岩陰で昼食をとってから来た道を下ったが、雪が緩んで時々ずぼっと潜る。それでもこの暖かさは何よりで気持ち良く歩く事が出来た。下りは登りに比べると格段にスリップの危険が増すので、安全のため砂払いの頭からはアイゼンを付けて下る。朝登った時より氷化が進んでいた為、結局アイゼンは富士見平小屋近くまで付け通した。

富士見平小屋で最後の休憩をとり、瑞牆山荘前の登山口に下りたのが16時とほぼ予定通りの時間だった。雪は有っても無雪期のコースタイムで歩けてしまうというのも春山の良さで、今回はそんな山歩きを満喫できた。
今シーズン中にもう一つか二つ、残雪期の山を歩いてみたいものである。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)