山行報告>深田百名山を目指す 46 吾妻山

2018/4/14

 
【日 程】平成30年4月14日
【山 名】西吾妻山
【標 高】2,035m
【天 候】晴れのち曇り
【メンバー 】福福
【タイム】
グランデコスキー場ゴンドラ山頂駅8:52−−−10:22西大巓10:33−−−11:12西吾妻山11:17−−−11:23西吾妻小屋11:25−−−11:54西大巓11:56−−−13:28グランデコスキー場ゴンドラ山頂駅
       


グランデコスキー場から残雪期の西吾妻山を3年連続で計画して、今回ようやく実現した。一昨年の1度目は非常に雪の少ない年で、GW時には既にスキー場はクローズしていて、かろうじてゴンドラのみが営業していた。それでも樹林の中の残雪は十分あったので快適に西大巓までは登れたが、西大巓山頂には全く雪はなかった。西吾妻山へ続く稜線も既に地表が現れていて、この状態では稜線上は歩けない。このため西吾妻山へ向かう登山者は夏道通しに登っていたが、夏道は稜線よりかなり下にあるので、登り返しの労が多く時間がかかってしまう。結局、この時は西大巓から引き返した。

昨年計画した2度目は雨で流れて3年目の今回を迎えることになった。一昨年の少雪の経験から実施時期を4月中旬に早めたのだが、計画日が近づいてきても天気予報が雨のままなかなか変わらずヤキモキさせられて、前日になってようやく晴れのち曇りになったため予定通り決行した。

桜の咲き揃った会津若松から1時間弱のドライブでグランデコスキー場の駐車場に着き出発の準備をする。周りはボーダーやスキーヤーで賑わっていて、一昨年の閑散としていた状況とは大違いだ。ゴンドラで一気に山頂駅まで運ばれてそこからスタートする。今は良く晴れてはいるが午前中が勝負だろうと思っている。

出だしのゲレンデ部分は前回は全く雪がなく明瞭な夏道に従って登ったが、今回は一枚バーンの雪の斜面になっていてこの登りが一番疲れた。ゲレンデトップで一息入れてから樹林の中に入ると後は快適で、しばらく雨が降っていないのでいくつものトレースがきれいに残っていた。どこをどう登っても良いのだが比較的新しそうなトレースを追う。振り返ると綺麗に見えていた磐梯山が時間経過と共に完全にガスの中に隠れてしまってそのガスがこちらに向かっているように見える。どうも今の好天は午前中も持たないみたいだ。

下から見上げると西大巓山頂のように見える手前の偽ピークを前回は直登したが、トレースは左手に巻いていたので我々も真似して巻く。広い雪原から尾根に戻って登りきれば西大巓山頂で雪で覆われた山頂は前回の雪のない状態とは雰囲気が違う。続いて登ってきた夫婦連れに頼まれて写真を撮った後、行動食のパンを頬張ったらすぐに出発する。既にガスに巻かれ始めているので急いだほうが良い。

西大巓山頂から北寄りに下り始めてしまったので途中から軌道修正する。スキーのトレースが良く残っているので、この山はスキー登山する人も多そうだ。ガスで周りが見えなくなったり、また晴れたりの繰り返しで気分の方も明るくなったり暗くなったり。最低鞍部を過ぎると西吾妻山までは標高差150m程登り返しになる。やがて左手に西吾妻小屋が見えてくると、丁度綺麗な青空になって気分も上々だ。小屋には帰り道に寄ってみよう。

西吾妻山への最後の登りにかかり振り返るとガスの間に真っ白な飯豊山塊が実際よりは間近に見えて、これぞ雪山の醍醐味という感じだ。西吾妻山山頂は参考にしたレポートの通り頂上を示す標識類は見当たらず、この辺だろうという所をぐるりと一周りして、後からやって来た夫婦連れと入れ替わりに引き返した。寄り道した西吾妻小屋は樹木の根開きのように小屋の周りの雪だけが溶けて落とし穴のような状態になっていたので、外観だけ眺めて内部を覗くことはしなかった。

この頃から濃いガスに完全に包まれる状態になり、そんな中を西大巓に戻る。西大巓山頂で昼食の予定だったが、ガスが晴れる見込みはないと判断してそのまま下る事にした。樹林帯を抜けゲレンデトップのリフト降場付近でツェルトを張って昼食をとった後、最後にゲレンデを下ってゴンドラの山頂駅に戻り山行を終了した。直ぐにゴンドラに乗り込んで下山したが、結局、山麓駅付近までガスに覆われた状態が続きこのガスが切れることはなかった。、

それでも今回は心配していた風もそれほど強くはならず、ガスの合間に山頂を踏むことが出来たのは良かった。3度目の正直という言葉を実感した山行だった。

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)