山行報告>深田百名山を目指す 47 日光白根山

2018/4/30

 
【日 程】平成30年4月30日
【山 名】日光白根山
【標 高】2,577.1m
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
丸沼高原スキー場ロープウェイ山頂駅8:51−−−9:25七色平分岐9:26−−−10:25森林限界10:25−−−11:02日光白根山11:20−−−11:42森林限界12:16−−−13:17七色平分岐13:22−−−13:57丸沼高原スキー場ロープウェイ山頂駅
       


日光白根山を最初に計画したのは平成5年10月の事で、M上さんと2人で湯本スキー場から往復する予定だった。ところが予想外の大雪に苦しめられ、前白根山まで登ったところで引き返したのでこの時の登頂はならなかった。次回が平成7年7月で山の会の例会として企画し、湯本温泉から中ッ曽根コースで弥陀ヶ池を経由して頂上に登り、下りは前白根を通って湯本温泉に下りた。当時は会員達も若く山は夜行利用が当たり前の時代だったが、さすがにこの時は日が暮れてからの宿到着となった。

それから四半世紀が過ぎ、今回は群馬県側の丸沼高原スキー場のロープウェイを使ってアプローチする。ちなみに平成5年当時に使っていた地図を見るとロープウェイが載ってないので、その後に整備されたものと思われる。おかげでボーダーやスキーヤーばかりでなく登山者にも便利になった訳だ。

連休中とあってスキー場は賑わっていた。8時半がロープウェイの始発と聞いていたのでゆっくり準備をしてから切符売り場に向かうと、この日は8時15分から運行していると言われてえっ?となる。白根山に登る場合は登山届の提出を求められ、コンパスに提出済みと応えても駄目で、備え付けの用紙に書き込まなければならなかった。

ゴンドラに乗り込み15分の乗車で山頂駅に着くと、そこに標高2000mと表示が出ていた。つまり、山頂駅から日光白根山頂までは標高差600mもなく、ここからスタートするのが日光白根山への最短ルートになる。更にGW中とあって登山姿の人が多かったが、随分と軽装の人が多い。ピッケルにアイゼン、ヘルメットという人もいるにはいたが、小さなザックのハイキングスタイルで、ローカットシューズにスパッツも着けず、あれでチェーンスパイクぐらいは持っているのだろうかと他人事ながら気になった。

山頂駅舎を出て直ぐに二荒山神社の朱塗りの鳥居を潜ると雪道になり、左手に社があるので、無事を祈願してから出発する。二荒山神社から30分程の七色平分岐までは周遊路として標識も整備されているが、その先は南へ大きく迂回する登山道に入る。コメツガやシラビソの針葉樹林の中の道は幸い氷化していることはなかった。ただ、何度も小沢を横断するのだが、そこが切れ落ちた雪面のトラバースになるため、頭上も気になるし足下の狭いステップを外さぬようにと緊張する。

終始夏道通しに所々雪の消えた部分もあるが、概ねは雪を踏んで歩き続けて、標高2,430m辺りで森林限界となった。この先の登山道にはほぼ雪はなくなり夏山と同じように歩いて行かれる。日光白根山の山頂部は火山活動の影響で岩塊が積み重なった複雑な地形をしており、まずは小さな社のあるピークに到達し、そこから少し下って三角点のある山頂に登り返すことになる。

狭い山頂ながらも眺めは抜群で360度の展望が得られる。ただ周りに見える白い峰々がどの山なのかよく分からない。平成7年の折の山行記録を見ると「 360度の展望なのだが、悲しいかな山の名前がよく分からず、あれが燧岳かなぁ等と言っている。」とあるのでその時以来私の山登りは進歩してないようだ。

下山は北寄りに進んで七色平への周回コースをとろうかと一瞬考えたが、山頂に居合わせた人のアドバイスにより安全を期して来た道を下りることにした。森林限界まで下ったところで昼食をとり、その先から念のためアイゼンを付ける。朝よりは雪は緩んではいたがやはりアイゼンを付けると安心感が増す。順調に下って二荒山神社に無事下山のお礼参りをし、山頂駅横にある「天空の足湯」展望台で最後の眺めを楽しんでからゴンドラに乗り込み山行を終了した。

「天空の足湯」にあった山名案内板で目の前にある山の名前が分かって良かったが、案内板がないと分からないというのもなぁと自分の不勉強ぶりを改めて認識させられた今回の山だった。

 トップページへ戻る             ポイント写真及び山の位置はこちら

次の山行報告へ


前の山行報告へ

GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)