山行報告>深田百名山を目指す 49 蓼科山

2018/6/2

 
【日 程】平成30年6月2日
【山 名】蓼科山
【標 高】2,530.7m
【天 候】曇り
【メンバー 】福福
【タイム】
 七合目登山口9:15−−−10:14蓼科山荘10:20−−−10:52蓼科山11:36−−−12:10蓼科山荘12:10−−−13:12七合目登山口
       


蓼科山には何度か登っているのだが、北側の蓼科山七合目登山口からのコースについては明確な記憶がない。昭和58年9月に蓼科山から赤岳まで2泊3日の縦走の記録があるが、記録には登山口と書いてあるだけでどこの登山口だかはっきりしない。はっきりはしないがおそらく蓼科山七合目からは登っていないだろうと言うことで、今回はこのコースを選択した。

早朝、東京を出るときは良いお天気だった。天気予報でもこの土、日は梅雨入り前の貴重な晴れ日と言っていたので、気持ちの良い山登りが出来そうだ。
登山口には八時半過ぎに到着したのだが、驚いたことに上下二ヶ所ある駐車場は既に満車状態であふれた車が路肩に並び始めていた。八時半ならそれほど遅い時間ではないと思うのだが、みんな梅雨入り前の駆け込み登山に来ているのだろうか。

駐車する場所を探すのに少し手間取って、登山口を出発したのが9時15分。登山道の入り口にある鳥居の前で一礼してからスタートする。シラビソやコメツガの原生林内の道は始めの内は緩やかだ。ただし、石がゴロゴロしていて歩き易いとは言えない。歩き始めて直ぐに下りの人と行き違うようになったが、一体何時から登り始めているのだろう。男女とも単独行者が多いのは安心して気軽に登れるコースと言うことか。

標高2千m付近から林の間が開けてジグザグの登りになるが、石がゴロゴロして登りにくいのは相変わらずで、上り下りのすれ違いにも気を遣う。振り返ると小さく女神湖が見えて良い眺めだ。登り切ったところが蓼科山荘の建つ将軍平で、小屋の周囲は大勢の登山者であふれていた。ゆっくり休憩できる場所もなさそうなので、一息入れたら直ぐに出発する。

小屋から先、山頂ヒュッテまでは一直線の急登だ。大きな岩がゴロゴロしている道なので時には手も使って登ることになる。急登なのでどんどん標高が上がっていくが、山慣れない人はついオーバーペースになって荒い息を吐きながら苦しそうに登っている。山頂ヒュッテに着けば急登は終わり、後は岩の積み重なった広大な山頂部を進んで三角点を目指す。10時50分三角点着。居合わせた人にシャッターを押してもらい、これでカミさんと二人並んだ写真も撮れた。

蓼科山は面白い山で山頂部が広すぎて、三角点の位置からは麓の景色は眺められない。そのため誰もが三角点から南西に100m程離れた展望台までは行くことになる。途中、社の前を通り岩の頭を踏みながら進めば岩で固めた台座の上にコンクリートの標柱が立展望台で、この付近で眺めを楽しみながらお昼をとったり休憩する人が多い。

我々もここでささやかな昼食にしたのだが、上空に雲が広が八ケ岳も上部は雲に隠れてしまって展望の方は今ひとつだ。おまけに気温が下がって吹く風も冷たく感じる。のんびり眺めを楽しむ雰囲気ではないので、休憩は早々に切り上げて引き返すことにした。帰りは登って来た道を下ることになるので、登ってくる人達にその都度道を譲る事になり、蓼科山荘の建物が見えていてもなかなか近づかない感じだ。その蓼科山荘の周りは行きの時と同様に賑わっていたので、そのまま素通りして下山を続ける。

途中、天狗の路地に寄り道した。天狗の路地とは溶岩が冷え固まっ岩が累々と重なった場所で、八ケ岳に限らず各所にこういうのは見られる風景だ。名前を付けるほどのものかどうかは規模によるのだろうが、ここのはそれほど大規模なものとは思えない。ただ、女神湖方面が開けて見晴らしは良い。

13時10分過ぎ、七合目登山口の鳥居を潜って登山を終了した。さすがに朝より駐車車両は減ってはいたが、それでもかなりの数の車がまだ残っていた。
それにしても蓼科山がこれほど人気の山とは思わなかった。梅雨入り前という季節のせいか、あるいは好天だと言っていた天気予報のせいか。それともやっぱり百名山だからか。混雑ぶりに驚いた今日の山登りだった。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)