足裏のしこり(血管腫?)が気になって山歩きも控えていたのだが、足裏の感触に変化はなく時間ばかりが過ぎていった。結局、いつまで待っても仕方 がないと、状態に変わりのないまま山歩きを再開することにした。 前の山行から4ヶ月近くのブランクがあったため、なるべく簡単なハイキングコースをと言うことで行き先は富士見台に。 山行当日は良いお天気だった。前日までは天気が悪く、翌日からはまた崩れるという予報で、天気の良いのはこの1日だけ。土、日でもないそんな日を 狙って出かけられるのは無職者ならではだ。 中央自動車道の園原ICで下りて、ナビに従って山手に向かう細い道に入ると、程なく神坂神社前の駐車場に到着した。 既に一台の車が駐車してあったが、おそらく天気に誘われてやってきた同好の士のものだろう。 神社に参ってから社殿脇の道を進むと直ぐに林道に出て、林道を右手に取ればカラマツコース、左手に取ればブナコースの登山口に着くのだが、我々は ここの分岐標識に気づかず自然とブナコースへと向かっていった。園原川沿いの林道を35分ほど歩くと林道が右手に大きくカーブした所にゲートがあ り、その直ぐ先にブナコースの登山口があった。 登山道は登るにつれてどんどん緩やかになり急登などはない。コース名にもなっているブナはあるにはあるが、見応えがあるという程ではない。ゲート から40分でカラマツコースとの合流点である富士見台高原口に着いた。下りにはここからカラマツコースをとってみよう。 その先相変わらず緩やかな道を進んでいくと一本立という所があり、その先には千本立と言う所もあった。一本立は休憩場所という意味なのだろうが、 千本立とは何なんだろう。さらに進むと萬岳荘だ。この小屋は三代目だそうだが、素泊まりが出来る木造の綺麗な建物である。 現在の建物に建て替えられる以前に泊まった記憶があるのだが、一体何時だったかと家に帰ってから調べてみた。それは平成2年5月の事で、元々この 小屋に泊まる計画ではなく、富士見台の山頂でテント泊しようと単独でやって来たのだが、強風のためテントのポールが折れてしまい、萬岳荘に逃げ込 んで泊まったと記録にあった。 寝袋にくるまって寝酒をちびちびやっていたら、10時頃に翌日恵那山に登るという7,8人が入ってきたとか。読み返 すとへーぇそうだったんだ、と言うことばかり。泊まったことは覚えているのだが、それ以外のことは全く記憶がなく、新鮮な驚きがあった。古い記録 というのは面白い。 萬岳荘から先で眺望が開け、居並ぶ南アルプスの峰々の眺めが見事である。 神坂小屋(避難小屋)の横を通り、一登りすると目的の富士見台山頂に到着だ。ここには三角点はないのだが360度の展望が得られる。おまけに今日 のこの上天気である。素晴らしい眺めに大満足の山頂だった。神坂神社の駐車場に車を置いていた人がやはりいて、その人に頼んで記念の写真を撮って もらった後は、我々だけの静かな山頂になった。 昼食後、下山を始めるとぽつりぽつりと登山者にすれ違う。平日であってもそれなりに人気があるのは、萬岳荘まで車で入ることが出来る手軽なコース もあるからだ。 帰り道では神坂山にも登り、予定通りカラマツコースを使って登山口の神坂神社駐車場に戻ったが、休憩時間を含め往復6時 間の手頃なハイキングコースだった。そんなことで復帰第1回目の山歩きは無事終了したのだが、これから少しずつ自信を付けていって、念願の百名山 も完登したいものである。 トップページへ戻る
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