山行報告>秋晴れの六ツ石山

2020/11/4

【日 程】令和2年11月4日
【山 名】六ツ石山
【標 高】1,478.8m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 奥多摩駅8:18−−−8:48石尾根入り口8:55−−−11:04休憩(三ノ木戸山西)11:16−−−12:07六ツ石山12:41−−−14:44水根登山口14:44−−−15:00水根バス停

コロナ禍で中断していた山歩きを再開することにした。今でも収まっている訳ではないので出かければ感染のリスクはもちろんあるのだが、このまま閉じこもっていては自身の心と身体の健康が損なわれる危険がより大きいと考えたからだ。
再開した結果、自らが感染源になって広めてしまうという可能性だってあるので、とても晴れ晴れとした気分で出かけるわけではないのだが、ともかく実行だ。

一日目は初冬というより秋らしい穏やかな日だった。
終点の奥多摩駅では50名ほどの登山客が降りて、それぞれ目的の山へ向かっていった。我々は駅から歩いて交番前を過ぎ、橋を渡ってからすぐに細い路地に入り込んだ。地元の人にも確認して狭い階段を登り本来の道路に出る。ショートカットコースを来たわけだが迷ったのはこの舗装された道路に出てからだった。

途中にあるはずの石尾根コース登り口が見当たらないのだ。道路脇にあった「六ッ石山・鷹ノ巣山・雲取山」の標識も取り付け方が良くなくて、そのまま道路を真っ直ぐ進むとしか読み取れない。ところが正しくは同じ場所の標識にある「羽黒三田神社表参道入口」へ一旦向かう必要がある。その道を20m程下り気味に進むと右手前方向に登山道が始まってようやく合点がいった。

この登山道というか参道は直ぐに歩道橋で先程の舗装道路の上を横切り、羽黒三田神社に到着する。これ以上道迷いしないように念入りにお参りしてから尾根道を登ると、再び舗装された道路に出た。この道路は最初に通ってきた道路で、あのまま舗装路を歩いてきても結局は同じ場所に出たわけだ。標識の付け方が悪いと難癖をつけたのはお門違いということではあるが、わざわざ遠回りの舗装路を案内することもないと思うのだが。

しばらくこの道路歩きの後、右手の側壁の上に出るような細い道がコースでここで道路と分かれる。ここには立派な標識があるので見落とすことはない。
早速、見事な紅葉が出迎えてくれた。奥多摩の山というと植林のイメージが強いが、石尾根は落葉広葉樹も多く今が盛りの紅葉を楽しませてくれた。
三ノ木戸山の西の鞍部で休憩をとった。この辺りは平で気持ちの良い場所だ。

その先、三ノ木戸林道への分岐を過ぎ1227ピークから広い尾根にジグザグに付けられた道を標高差200m程の登りになる。1452ピークは踏まずにそのまま傾斜の落ちた道を進めばカラ松に囲まれた六ツ石山の山頂に着く。

広い頂上には先着していた2人組と我々二人だけで、贅沢に頂上を占有できた。二人組は東京都の自然保護指導員らしく仕事として登ってきたようだ。そう言えば道路歩きの途中に、車体にレンジャーと書かれた車に追い越されたが、それが彼等で三ノ木戸林道経由で上がってきたのだなと推測がついた。
去り際にシャッターを押しましょうと申し出てくれた上、親切に「富士山が見えますよ」と教えてくれた。

前回来た時にはこの場所から富士山を見た覚えはないのだが、言われたほうを見てみると確かに木々の間に富士山の姿があった。林に隠れているので気が付かなかった訳で、今回も我々だけだったらきっと見過ごしていたと思われるので嬉しかった。

彼等と別れて我々は水根に向かって下る。下り始めはゆったりした尾根で林の感じも好ましく気持ちよく歩けたが、それが植林の暗い急傾斜の道に変わり、快適とは言い難い道をただひたすら麓に着くことだけを念じて下りていった。ようやく見覚えのある民家の横に出て長い下りを終え、後は舗装路を水根バス停に向かって下りていったのだが、バスの姿を認めながらタッチの差で乗り遅れてしまった。次のバスまでには間があるため結局、タクシーを呼ぶ事になった。

久しぶりの山歩きは以前のようにちゃんと歩けるのかどうかその確認が大きな目的で、結果として体力には問題なく楽しく歩くことが出来たのは嬉しかった。それには満足したのだがバスに乗り遅れるというのはちょっと不本意な結末だった。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)