【日 程】令和2年11月5日 【山 名】鋸山 【標 高】1,109m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 愛宕神社登り口8:00−−−8:31愛宕神社8:39−−−9:39天聖神社石仏9:43−−−11:071046p11:10−−−11:38鋸岳12:20−−−12:49大ダワ13:03−−−15:19宿 前日、六ツ石山から下山してバスに乗り遅れ、やむなくタクシーを呼んだのだが、その運転手さんから重要な情報を得た。翌日登る予定であった三頭山へはバスで小河内神社まで行き、そこから浮き橋(麦山浮橋)を通って奥多摩湖の対岸に渡りイヨ山を経由して登る計画であった。 ところがその浮き橋が修理中のため一部が撤去されていて渡れないというのだ。シーズンによっては通れない時期があることは知っていたが、それ以外に渡れないことがあるとは思っていなかった。タクシーでたまたま話題にならなければ、その情報を知らないまま出かけて、バスを降りてから「えーっ」となってしまったわけで、貴重な情報を得られたのは幸運なバス乗り遅れだったかもしれない。 そんなことで二日目の山は、宿から歩いて登山口へ向かうことが出来る鋸山へ行き先を変更した。 鋸山へは山頂に愛宕神社のある愛宕山を越えていく。つまり愛宕神社への参道がルートになるのだが、これが長い石段あり、岩場ありの登山道並みの急な道で、こんなところへ普通に初詣に来られるのかと心配してしまうほどだ。ただ、車道で行かれる別のルートもあるので無用の心配ではあるのだが。 その急な道を登り終えるとコンクリート製五重の塔の建つ広場があり、その上部に愛宕神社のある愛宕山山頂になる。山頂部は神社の社殿が何とか納まっている狭い頂上部だった。山行の無事を祈ってから正面の階段を降りた広場状の所が登計峠でここまで車で上ってくることが出来る。 鋸山への登山口はこの峠を直進した所にあり、以後は尾根道をひたすら登っていく。726ピークを過ぎた所に天聖神社石仏といいうのがあって珍しい天狗の石碑が建っていた。その先に梯子と鎖場が現れるが特にどうということはない。更に進むと鎖場分岐の標識があり、「足場悪し」との注意書きがあったのでここは迷わず巻道を選ぶ。 コースには自然林もあるが前日の石尾根のような気持ちの良い尾根ではなく、木々の間から御前山を見ることはあっても総じて展望はないルートだ。登る人はごく少なくて、下りてくる人にポツリポツリと出会う程度。三角点のある1046ピークの先に天地山分岐があるが、そこにある標識には天地山方面の表示はない。2万5千図に破線は入っているが、実質的には廃道なのだろう。この場所から鋸山へは300mとの事で目的地は近い。 大ダワ・御前山への分岐を過ぎると待望の鋸山山頂なのだが、植林の中の日の差さないピークで木製ベンチと山名標識がなければ通り過ぎてしまいそうな場所である。 山頂で昼食の予定であったがここではなぁといういわゆる残念な山頂。ほぼ同時に大岳から下りてきた単独男性がいたので、この先に展望の良いところはないかと聞いてみると、大岳まではないとつれない返事。やむなくその先の陽だまりに腰を下ろしての眺めも何もない昼食となった。 鋸山はそれなりに時間の掛かった割には達成感のない山で、おそらくこの尾根は大岳からの下りに利用する人が殆どで、鋸山自体を目的に登る人はまずいないのではないだろうか。山名からイメージされるような極端なアップダウンが続くという山ではなかったが、特に登って面白みを感じる山でもないなというのが今回の感想だ。 下りは大ダワ分岐まで戻ってから大ダワに下る。大ダワは檜原村から奥多摩町への林道(麓で閉鎖してあるので一般車は通れない)が越えて行く峠で綺麗なトイレが設置してあるのは嬉しい。ここから舗装された道路を歩いて麓の宿まで帰り一日の行動を終えた。振り返ってみると山は冴えなかったが歩行時間的には良い行程であったようだ。 トップページへ戻る
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