【日 程】令和元年12月30日〜令和2年1月1日 【山 名】九重山(大船山) 【標 高】1,786.3m 【天 候】1日目小雨、2日目曇り、3日目快晴 【メンバー 】福福 【タイム】 12/30 牧の戸峠10:31−−−12:17久住分かれ避難小屋12:53−−−14:08法華院温泉山荘 12/31 法華院温泉山荘8:33−−−8:53坊ヶツル避難小屋9:01−−−10:13段原10:15−−−10:38/大船山11:05−−−11:21大船山避難小屋11:41−−−12:40坊ヶツル避難小屋13:21−−−13:42法華院温泉山荘 1/1 法華院温泉山荘8:08−−−9:07雨ヶ池9:09−−−10:18長者原ビジターセンター 英彦山から下山した日に別府の鉄輪温泉に向かい、ここで2泊して温泉や地獄蒸しを体験し九重山への英気を養った。今回は山だけでは無く行楽も伴った年末年始の旅で、若い頃と違ってこういうのも良い。 12月30日、登山口の牧の戸峠に到着すると予報通りの小雨模様で景色も何も無いのだが、この時期にしては異様な暖かさだった。 峠のレストハウスでカッパを着込み準備を整えてから出発する。計画ではこの日に久住山と中岳に登ってから法華院温泉に下る予定なのだが、雨とガスが上がらなければ法華院温泉へ直行となるかも知れない。 登山口からしばらくはコンクリートの道が続き、直ぐに身体が汗ばんでくる。12月末なのに手袋無しで歩けるのだからどう考えても変だ。もちろん雪などかけらも無い。 見通しの悪いことを除けば風も弱く雨は小降りなので気にならないが、閉口したのは沓掛山の前後から始まるぬかるみで、登山靴がたちまち泥靴になった。 景色の無い中を歩き続けて、12時過ぎに休憩を予定していた久住分かれ避難小屋に到着した。この小屋はかなりおんぼろで足下には水がたまり、天井からは水がポタポタと垂れ続けていた。先着の親子連れがいて我々と同じように久住山、中岳を目指しているようだが、この天気では登頂するかどうか判断を迷っていた。この親子とは法華院温泉で再会したが、我々と同じく登頂は翌日回しにしたらしい。 避難小屋の中で立ったままの昼食を終えてから外に出ると、状況は相変わらずで我々の方は迷わず法華院温泉への直行コースをとる。久住分かれから下って北千里ヶ浜へ。スガモリ越え分岐から東に向きを変えて砂防堰堤の連なる沢沿いの道を法華院温泉まで。山荘到着は14時8分。この日の行動はこれで終了。 2日目は一転して強風と低温のこれも予報通りの天候になった。吹きさらしになる久住山、中岳は早々に諦め、林で風が遮られる大船山に目標を変更して出発した。もっとも山の上部はガスがかかっているので展望は期待できない。坊ヶツルを抜けると直ぐに林に入り案の定風は弱まった。大船山は一本道ではなく複数の踏み跡が縄をなうように絡み合いながら続いている。以前登った時に隣を行くおじいさんをどうしても追い抜けなかったことを思い出した。 平治岳への分岐である段原に着くと霧氷は綺麗なものの風が強い。宿で一緒だったお姉さんが降りてきて上はもっと強いと教えてくれた。確かにその通りで山頂でカメラを構えても身体が揺れてしまう。眼下に見えるはずの池もガスで見えず、これを楽しみに上ってきたので少し池側に降りてみたが池への入口が分からず引き返した。山頂からの下山途中に大船山避難小屋で休憩をとる。この小屋は今年出来たばかりの小屋で坊ヶツルの避難小屋と全く同タイプの快適な小屋だった。この後の下山途中に幕営道具を背負った人とすれ違ったが、この小屋に泊まるのかも知れない。 坊ヶツルまで下るとようやく晴れてきて山の上のガスも消え山全体が綺麗に見えるようになった。時間をずらせて登れば良かったねと言われたが、確かにそうすれば山頂からの眺めも楽しめただろう。でも局所的な天候は予想が難しい。法華院温泉はこの日が越年祭で前日とは打って変わって大人数のお客さんを迎えていた。我々も前日は個室をあてがわれたがこの日は大部屋とのことで、行ってみると2階全体が一部屋になっていてそこに布団が隙間無く敷き詰めてあった。富士山の山小屋を思い出してしまった。 夕食後に樽酒の鏡割りがあり、山用品などが当たる抽選会もあって大晦日の夜は盛り上がった。 3日目、元旦の朝は快晴で、寒気も抜けて実に爽やかな日になった。大方の宿泊客は初日の出を見るため暗い内から出掛けたが、バス時間が気に掛かる我々は宿で早い時間の朝食をとってから雨ヶ池越えのコースで長者原に下った。途中、それなりの数の登山者とすれ違ったが、こんな上天気に登れるのは天気を見てやって来た地元の人かよほど心がけの良い人だったのだろう。長者原からは湯布院経由で博多に出て、翌日は太宰府天満宮へ初詣というお正月らしいこともして今回の旅を締めた。 今回、特に九重の旅で意外だったのは、坊ヶツルでテントを張る人が多かったこと。牧の戸峠で出会いその後何度か出会った人も、1日目は坊ヶツルの避難小屋で泊まり、2日目は大船山の避難小屋で泊まると言っていた。それなりの装備を背負い、やるときゃやるぜという山への強い意気込みが伝わってきた。私のように温泉目当ての半分行楽という人ばかりでは無かったのだ。これに刺激を受け私も今年はより充実した山行が出来る事を初詣の願いとしたのだった。 トップページへ戻る
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