【日 程】令和2年11月7日 【山 名】棒ノ折山 【標 高】969m 【天 候】曇り時々晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 川井駅8:24−−−9:03名坂峠分岐9:03−−−9:31名坂峠登山口9:41−−−10:20名坂峠10:21−−−10:31岩茸石山10:35−−−10:45名坂峠10:45−−−12:21黒山12:49−−−13:28棒ノ折山13:38−−−14:54百軒茶屋15:01−−−16:06川井駅 最終日の四日目は棒ノ折山(棒ノ嶺)を計画して、この山はコースを2つ考えた。一つはバスで清東橋まで行き、最短コースで棒ノ折山に登り、黒山山稜コースを南下して岩茸石山・惣岳山(高水三山の内の二山)を経て御嶽駅まで歩くもの。ただこのプランは奥多摩駅7時発のバスに乗らなければならないという早朝行動がネック。 もう一つは川井駅から道路歩きの後に岩茸石山に登り、そこから黒山山稜コースを北上して棒ノ折山に至るもの。下山は百軒茶屋(清東橋)へ下り、その後川井駅までの長い道路歩きがあるので、行き帰り共に道路歩きというのが難点。比べてみると後者の方が行動時間が短く、つまり楽なコースになるので実行は第2案でということに落ち着いた。 当日の朝は宿でゆっくり食事をとってから出発。奥多摩駅からの上り列車の乗客はまばらで川井駅で下りた山姿は我々のみだった。駅の新しく清潔なトイレを使わせてもらってから橋を渡り大丹波川沿いの道路を進む。交通量は少ないとは言え歩道のない車道歩きはやはり緊張するもので、しばらく歩いて歩道が現れた時はほっとした。 川井駅から35分歩いて八桑というバス停の所にバス道と分かれ右手に登っていく細い道があり、名坂峠・岩茸石山の標識があるのでこれを行く。この道はそのまま林道になって山手に向かうのだが、現在も築造中(林道:名坂線)であり2万5千図には道路線形の記載はない。 八桑の入り口から30分程歩いて常運寺沢を渡って林道が大きく左にカーブする所に名坂峠・岩茸石山への登山道入り口を示す標識があり、ここから登山道が始まる。この標識がなれば間違いなく登山口を見落としてしまいそうで、よくぞ設置してくれたという思いだ。入り口は分かりにくいが一歩入れば踏み跡は明瞭で特に迷うことはない。 暗い植林の中で気持ちの良い道ではないが、尾根に出れば傾斜も緩み歩き易くなる。やがて名坂峠に到着した。この場所は左手(北)へ取れば黒山・棒ノ折山に向かう黒山山稜コースで右手は岩茸石山・惣岳山方面になる。また峠を乗っ越せば上成木の集落に下ることが出来るという十字路になっている。岩茸石山までは0.1kmとあるので当然ここは寄り道していく。 岩茸石山に近づくと紅葉が見事で振り返れば棒ノ折山の台形の山の姿もはっきり見えて眺めが見事だ。山頂は土曜日ということもあってそれなりの人出があった。20年以上前のやはり11月に登ったときは、日当たりの良い休憩適地は全て占有されていて、休む場所を見つけられずに止むなく通過してしまったから、今日程度の人数なら余裕綽々だ。ただマスクをしている人は誰もいなかったので、長居せずに来た道を名坂峠に引き返した。 関東ふれあいの道にも指定されてている黒山山稜コースは植林あり、自然林ありというのは前3日のコースと同じだが、昨日までは全て登り一辺倒の尾根コースだったのに対し、アップダウンのあるコースというのが異なっていて、ちょっと新鮮に感じた。お昼は黒山山頂でとった。名前の印象から暗い植林のピークではないかと心配していたが、実際には自然林の明るい山頂で気持ちの良い場所だった。 次のピークは標高893mの権次入峠(名前は峠だがピークである)だが、その基部を巻いて直接に棒ノ折山へ向かってしまったのでピークは踏んでいない。後から思えば埼玉県側への下り口の様子を見ておけば良かったと反省した。棒ノ折山は広々とした頂上で、そこにかなりの人数の登山者が休んでいた。山頂からは北側が開けていて秩父の山や赤城山、日光連山等の展望があるが、はっきり認識できたのは山容が特徴的な武甲山だけだった。 ここでも長居はせず百軒茶屋に向かって下降を開始する。この道も一日目の水根への道と同じく、植林の中の急で景色の変化もない単調な道で面白みはない。尾根道から沢沿いの道に変わると放棄されたわさび田が現れ、道も荒れてくる。この辺りは昨年の台風でかなり被害を受けているのだ。その内に栽培中のわさび田が現れてちょっとホッとした後にキャンプ場に出て、百軒茶屋に到着した。舗装された道路を下っていけば清東橋のバス停だが、この時間帯には生憎バスはなく、予定の電車に間に合うかヒヤヒヤしながら川井駅まで歩き通してこの日の山行を終了した。 さて、今回は4日間で奥多摩の山を楽しんだわけだが、既に計画済みの山だけでなく交通機関さえ調べておけば登られる山はいくらでもありそうである。これからも足繁く通ってみようと思っている。 トップページへ戻る
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