【日 程】令和2年12月22日 【山 名】天目山(三ツドッケ) 【標 高】1,576.0m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 東日原バス停8:47−−−11:03一杯水避難小屋11:06−−−11:34天目山12:06−−−12:27一杯水避難小屋12:33−−−14:10東日原バス停 天目山というより「三ツドッケ」の名の方が山好きには通りが良いかもしれない。「ドッケ」すなわち突起の意味で、三ツドッケとは3つの尖ったピークを持つ山ということになる。他に黒ドッケ(酉谷山)、芋ノ木ドッケという山が同じ峰続き(長沢背稜)にある。 その天目山へは奥多摩駅前から日原鍾乳洞行きのバスで向かうが、途中の川乗橋で女性3人の登山者が降りた。確か台風被害でここから川乗山へ向かうルートは通れなくなっていた筈だがと、不思議に思いつつ見送ったが、家に帰ってから調べてみると通行止めは11月10日に解除されていたことが分かった。我々は11月27日に川乗山に登っているが、その時はこのルートからは登れないと思いこんでいて他のルートで登っている。他のルートから登ったことはそれで良いのだが、山の情報というのは常に最新のものにアップデートしておかないと、古い情報を元に判断して行動を誤ることもあるなぁと反省した。 石灰岩の採掘場を過ぎた東日原バス停でバスを降りる。立派なトイレもあって登山者には優しいバス停だが、バス停近くには天目山への案内標識はない。一緒に降りた単独男性はさっさと先に行ってしまったが、バス道路を50m程戻って左手に登っていく道を200m程歩いた所に案内標識があった。すぐ先にも標識が現れてそこから山道に入っていくと廃屋脇の配水施設の所から植林の中を行くようになる。 この取付部分は登りが急で折返しを繰り返しながら標高を上げていくと、採掘場の境界フェンスがが現れしばらくこれに沿って登るようになった。やがて尾根に出て傾斜が緩み、その先は坦々とした道が続くようになる。というのも尾根の中心を登るのではなく、尾根の東側を巻くような形で道が付けられているからで、無駄な登下降を避け歩きやすさを優先した道作りになっている。ただし、急斜面の山腹に付けられたトラバース道なのでつまづいて転落しないよう気をつけて歩く必要はある。特に危険な箇所には注意標識があるので緊張しながら通過した。 このトラバースは滝入ノ峰の先、尾根が狭まり両側が切れ落ちたところまで続き、その先から尾根中央を行くようになる。転落の危険もなくなり辺りをブナに囲まれた気持ちの良い道だ。今登っている尾根はヨコスズ尾根というのだが、平成13年(2001年)10月に蕎麦粒山からの下りに通ったことがある。当時の記録に「(一杯水)小屋からの下りは広く緩やかな尾根道(ヨコスズ尾根)で、急ぎ足で下るのがもったいないぐらい良い雰囲気の道だった。」とあるのはちょうどこの辺りの描写だが、その好印象は今回も変わらない。 やがて一杯水避難小屋に到着して小屋には寄らずそのまま天目山に向かうことにする。一旦酉谷山へ向かう道を進んでみたが右手の尾根に取り付くような踏み跡はなく、小屋まで戻って小屋の裏手から尾根に取り付いた。意外にも踏み跡は薄く、また標識のたぐいも全く無い急な尾根道で、登りつめると三ツドッケの最初の突起に出て、そこから二番目の突起(そこが天目山山頂)を目指す。そして到着した山頂からの眺望は期待以上だった。山頂の西から南東にかけての山並みが一望出来て正面には富士山、と文句のつけようがない。一つ一つの山が特定できるように望遠で撮りたかったのだが、逆光のためスマホの液晶が全く見えない状態なので標準写真のみで諦めた。 二人だけの山頂で展望と昼食を楽しんだ後、頂上を後にしたら入れ替わりに男女ペアが上がってきて、直後に奥さんらしい女性の「おーっ」という歓声が背後で2度、3度聞こえた。あの景色はやっぱり誰でも感動する。下りに一杯水避難小屋に立ち寄った。建物は20年前と変わりなく、中も相変わらずきれいだったが、以前あったストーブはなくなってしまったようだ。なお、小屋名の一杯水は小屋から蕎麦粒山方面へ数分行ったところにあるが、今回は寄らなかった。 小屋からは来た道を順調に下り、東日原のバス停に予定より早く到着して今回の山行を無事終了した。天目山は登りやすい上に眺望が極めて良く、奥多摩の全ての山が視界内にあると言っていい程の展望の山だった。私がこれまで登った奥多摩の山の中では間違いなくピカイチの展望台と言える。 トップページへ戻る
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