山行報告>2020年の登り納めは三頭山

2020/12/29

【日 程】令和2年12月29日
【山 名】三頭山
【標 高】1,527.6m
【天 候】晴れ
【メンバー 】ふく
【タイム】
 深山橋バス停9:20−−−9:29ムロクボ尾根登山口9:29−−−10:54ヌカザス山10:56−−−11:25入小沢ノ峰11:25−−−11:41鶴峠分岐11:41−−−12:09三頭山西峰12:11−−−12:20三頭山東峰12:21−−−12:27御堂峠12:28−−−13:08鶴峠分岐13:08−−−13:20入小沢ノ峰13:21−−−13:42ヌカザス山13:56−−−14:34イヨ山14:34−−−15:10ヌカザス尾根登山口15:13−−−15:34麦山浮橋15:35−−−15:40小河内神社バス停

三頭山は奥多摩でも人気の山で訪れる登山者も多い。昔は不便な山だったらしいが、73年の奥多摩有料道路(当時)の開設とその後の「都民の森」施設の設置によりこの山へのアクセスは大いに変わる。都民の森からなら鞘口峠経由で1時間半もかからずに頂上に立つことが出来るようになり、私がカミさんと最初に登ったのもそのルートだった。今では三頭山に登る人の9割は都民の森からだという。

11月に奥多摩湖側から三頭山に登り都民の森に下るという計画を立てたが、前日に登路に予定していた麦山浮橋が通行止めになっている事が分かり取り止めた。その後、通行止めは解除されたが、今度は都民の森へのバスが11月末でシーズンの運行を中止してしまったため、この計画は頓挫した。

結局、奥多摩湖側からの往復という今回の計画になったわけだが、年末でカミさんの都合がつかず私だけの単独山行になった。
奥多摩駅からのバスは超満員で足の置き場もないという、サラリーマン時代の通勤バスを思い出させるような状態で、3密そのものの状態だったが山に行くためには我慢するしかなかった。途中の奥多摩湖バス停で10名程降りたので、彼等は多分御前山に登るのだろう。深山橋で降りたのは予想通り私一人。後の大多数は鴨沢から七ツ石でも目指すのだろう。

バス停横で身支度を整えてから対岸に渡り、三頭橋を渡った先の登山口から急登に取り付く。この取付の尾根をムロクボ尾根というが、途中からヌカザス尾根に合流して三頭山山頂までの標高差が千メートルあるハードなルートである。

急登が終わり登りやすくなると右手対岸に気になる人工物が見えてきた。11月に御前山に登った折、途中のサス沢山から奥多摩湖の奥に見えた白い構造物。ムロクボ尾根からだとぐっと近づいて見えるそれは塔のような形に見える。家に帰ってから調べてみるとやはり仏舎利塔ということで大寺山山頂付近にあるらしい。しかし、奥多摩の自然の中に真っ白な構造物というのはやたら目立ってどうにもそぐわない感じがする。建立の趣旨は崇高なものがあるのだろうが、できれば目立たない都会の中に置いて欲しいものだ。、

やがて道はザレて滑りやすい急傾斜の道になり、最後はお助けロープにすがって登り切るとヌカザス山の分岐で、ヌカザス山山頂はここから30m程北にある。山頂には寄らず次の登りの前で休んでいると単独男性が追い越していった。再び急登になるが1、302p(入小沢ノ峰)を越えると傾斜は緩み、鶴峠分岐を過ぎても急な登りは現れない。

やがて三頭山山頂標識の立つ西峰に着き、辺りには想像していたよりは大勢の人が休んでいた。写真を撮っただけで素通りして東に階段の道を下ると御堂峠で、峠から登り返した所が取ってつけたような中央稜(ただし最高点1,531m)、更に進むと三角点のある東峰に着く。東峰のすぐ先に展望台があって行ってみると展望台とは言っても東の方向だけが開けて御前山と大岳山が見えるだけ。前回来たときもこれだけ?と思った展望台で、奥多摩三山だけが展望の対象のようだ。

御堂峠まで引き返しそこからトラバース道でヌカザス尾根に戻り昼食の後来た道を下ったが、一組の男女ペアと後先になりつつの下りは、やたら甲高い女性の笑い声に疲れた。ヌカザス山からは登りとルートを変えてイヨ山経由で下ったが、同じ道でも下りにとると結構急に見えて、特に入小沢ノ峰とヌカザス山からの下りは急で、緊張が解けたのはイヨ山を過ぎてからだった。

やがて奥多摩周遊道路に出て山道は終わるが、疾走するバイクや車に肩身を狭くしてしばらく歩き、水場の所から麦山浮橋への遊歩道に入る。実はこの浮き橋を通るのが今回の目的の一つだったのだが、昔はドラム缶、今はプラスチック製のウキで繋がった橋を歩くのはなかなか得難い体験で、御前山を望みながらの湖横断は楽しかった。

さて、今回三頭山に登ってみた改めて感じたのは、奥多摩に展望の良い山は少ないということ。360度の展望などは望むべくもなく、開けているのは一方向のみ或いは木の間越しに眺めるだけとかのピークが多い。前回登った天目山のような山は例外のようで、奥多摩で展望の山と聞いてもあまり真に受けないほうがガッカリしないかも。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)