【日 程】令和3年4月21日 【山 名】臼杵山、市道山、醍醐丸 【標 高】臼杵山(842.1m)、市道山(795m)、醍醐丸(867m) 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 臼杵山登山口9:22−−−10:57臼杵山10:58−−−12:18市道山12:49−−−13:59醍醐丸14:01−−−14:34和田峠14:40−−−15:17陣馬高原下バス停 臼杵山は先週にその一部を歩いた奥高尾縦走路の北端に当たる山で、今回はこの山に登って和田峠まで縦走する計画である。その先の陣馬山から高尾山は以前に歩いているのでこれで奥高尾縦走路を完全縦走することになる。もっとも正確に言えば和田峠〜陣馬山間が抜けているのだが、そんな細かいことを気にしていては頭が禿げる。 臼杵山へは武蔵五日市駅からバスに乗り、元郷というバス停で下りると直ぐに登り口がある。登山口の看板で登る山の名が「うすきねやま」ではなく「うすぎやま」なのだと初めて知った。 出発準備をしている間に一緒にバスを降りた単独男性が先発し我々がその後を追う。沢沿いの道を20分程で案内標識の立つ小さな峠に着いて、そこからは休んでいた男性に代わり我々が先行した。 道は尾根道になり植林地を抜けると654pの共聴アンテナ施設の横を通る。若葉が綺麗だと見とれていると真っ白な富士山が目に飛び込んできた。右手の国境稜線越しにほんの頭の部分だけだが、雪に覆われた富士山はよく目立つ。里山らしい尾根道でヒトリシズカの花が咲いているのを見つけたが、期待していたカタクリは葉っぱがあっただけ。 798pでは東京FMの中継パラボラが工事中だった。東側が大きく開けているのできっと電波の入りも良いのだろう。振り返ると大岳山も青空の中にくっきり見えた。そこから一登りで臼杵神社に着く。祠の両脇には狛犬や石灯籠も置かれていて、こんな重いものをよくぞ運び上げたと古の信仰心にはいつも感心させられる。臼杵山は双耳峰で神社のあるピークから一旦下り、また登り返した所が三角点のある山頂だがどちらもそれほど展望が良いわけでは無い。 臼杵山からまた植林地に入って、749pに植えられていたヒノキに「石津窪山749m」と書かれた木片がくくりつけられているのを見つけた。ちゃんと名前のあるピークであることは分かったが、あまりにも冴えないピークで登山者にとって有用な情報であるとは思えない。その石津窪山を下り、また登り返して次のピークである市道山の手前に笹平への分岐があるが、その道は木橋流失のため通行止めとあった。市道山山頂もやはり東側が開けたピークで桜の木が一本立っている。 予定通りここで昼食をとっている間に前方からと背後から男性のトレイルランナーがやってきた。臼杵山を過ぎた地点でもトレイルランナーに出会っているので、どうもこのコースはトレラン向きらしい。今回歩いたコースが日本山岳耐久レースコースの一部になっている事も関係しているのだろう。 ちなみに臼杵山、市道山、それに刈寄山を加えた三山は戸倉三山と呼ばれていて、その三山縦走はアップダウンの多いコースとしてトレイルランナーの闘争心をかき立てているらしい。 市道山を下ると直ぐに分岐があり左手が刈寄山方面で、我々は右手の和田峠・陣馬山方面に向かう。尾根道の右手に廃道になった林道が併走しているが、その道はもう地図にも記載が無い。谷を隔てた西側に柏木野から連行峰に登った折りの万六尾根が見える。向の尾根の方がゆったりした登りだったが、こっちは小さなアップダウンがいつまでも続くなぁと思いながら歩いていると、その内心の思いが天に伝わったのか大らかな起伏に変わってきてほっとする。 尾根を登り詰めると国境稜線上の醍醐丸のピークで、実はここからもう一度富士山が見えるのではないかと期待していたのだが、醍醐丸は植林地内のピークで全く展望はなかった。ここから稜線上の首都圏自然歩道を西に向かって進めば多分富士山も見えると思うが、我々は展望の無い植林の中を逆方向の和田峠に下って今回の縦走を終えた。 ただし、和田峠でほっとする間は無く、陣馬高原下バス停まで3.7kmの舗装路を45分以内に下るという最後の一仕事を残してる。これも計画より1本前のバスに乗ろうとしたせいなのだが、なんとか今回もギリギリ間に合わせた。山の終わりは慌ただしくと言うのが癖になったみたい。 トップページへ戻る
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