山行報告>梅雨の合間に日の出山

2021/6/24

【日 程】令和3年6月24日
【山 名】日の出山
【標 高】902.0m
【天 候】曇り一時雨
【メンバー 】福福
【タイム】
 日の出山登山口バス停9:25−−11:08日の出山11:18−−12:14麻生山12:40−−14:27金比羅神社14:43−−15:36武蔵五日市駅


日の出山は御岳山の東側にある山で、名前の通りに初日の出を楽しむために登る人が多いらしい。梅雨時期に人気の出る山とは思えないので、コロナ禍にできるだけ人の少ない山を求めている我々には良さそうだ。それと3度目の緊急事態宣言が2ヶ月ぶりに明けて、最初に再開する山は易しい山が良いという気持ちもあってこの山に決めた。
日の出山へは御岳山を経由して登られることも多いようだが、人の多い御岳山は避けて滝本からのコースで登ることにする。、
武蔵五日市駅からつるつる温泉行きのバスに山姿で乗ったのは我々のみで、これは目論見通りなのだが、曇り空の天気が一日持つかどうかは不確定。

終点一つ手前の登山口バス停で降りて車道を20分弱歩けば登り口のある滝本で、お堂のある場所がハイキングコースのスタート地点になる。なお、左手の林道をそのまま進んでもこの先で合流する。
登り始めは杉の人工林で緩やかなジグザグのコースは登りやすいものの、お天気のせいで林の中は暗く山登りの高揚感はわいてこない。
30分ほど登ると馬頭観世音の石碑と小さな祠のある場所に着いた。傍らにどの岩がそれかは判然としないが「顎掛岩」の解説板があって「日本武尊が蝦夷征伐の帰りにこの岩へ顎をかけて、関東平野を見わたしたと伝えられている。」と書かれていた。

そんなおかしな名前の岩は初めて見たが、風も通って休憩するにはうってつけの場所なので、我々もベンチに座り昼食用のお握りを一つ食べて小腹を満たした。もちろん日本武尊の時代と違い、たとえ晴れていてもここから関東平野は見られない。
休憩後、尾根道を進んでいくと日の出山・御岳山方面は右手に折れるT字路にぶつかるが、左手から上がってくるのがスタート地点のお堂の所で分かれた林道コースからの道である。つまり、どちらの道をとってもここで合流するわけだ。

この先から階段登りが始まる。頂上が近づくと階段が続くようになると言うよくあるパターンだ。登り着いた日の出山山頂は東屋にテーブル・ベンチ、立派な山名表示板もある開けた山頂だった。この日は雲で眺望は無いが天気が良ければ日の出は完璧に見られそうだ。広い山頂に我々以外にいたのは3名だけで、予想通りこの時期の登山者は少ない。山頂には長居せずに直下にある山小屋(東雲山荘)脇のトイレを利用後、来た道を少し戻ってから細い道を下って麻生山へのルートに入る。この道は野いちごが多く、喜んで口に入れてみたが、まだ熟し切って無く味は今一だった。

麻生山は北東斜面の木が伐採されていて、その方向にある日の出山から三宝山への稜線が良く見える。他に誰もいない山頂でお昼をとっている間にも時折薄日が差したりしてはいるのだが、予報では午後の方がお天気が崩れるらしいので適当に切り上げて出発する。

ここから金比羅山への稜線は平坦な道ながらやたらと長い。枝道も多いが標識類が良く整備されているのには感心する。金比羅山までの距離で3分の2辺りの所に「あじさい山」への分岐標識があった。もちろんその時は通り過ぎたが2日後のNHKテレビでその「あじさい山」が取り上げられていた。今年91歳になる男性が自分の持山にあじさいを植え続け、今ではあきる野市の名所になっているようだ。機会があれば一度訪ねてみたい。

金比羅山まであと10分程という辺りで南側斜面が皆伐されて麓の市街地が良く見渡せるようになった。振り返ると大岳山も見える場所だが、先ほどから雷鳴が響き始め小雨もぱらつきだしたのでゆっくり眺めを楽しむ余裕は無く先を急ぐ。

金比羅山は眺めを楽しむための観光スポットのような場所で一帯が良く整備されている。ここの東屋でとうとうカッパ上下を着込むことになったが、雨はその一瞬の事で麓に着く頃には上がってしまった。結局、うっとうしいカッパはまた脱いで町中の道を武蔵五日市駅まで歩き、この日の山歩きを終了した。
そんなことで今回の梅雨の合間を狙った人の少ない山歩きの計画は、お天気を含めてまずまず狙い通りだったのではないだろうか、と取りあえずは満足している。

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)