山行報告>小粒ながら行程の長い戸倉三山

2021/11/25

【日 程】令和3年11月25日
【山 名】戸倉三山
【標 高】刈寄山687.1m、市道山795m、臼杵山842m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 今熊山登山口バス停7:57--8:13今熊神社下社8:26--8:57今熊山9:09--10:11刈寄山10:17--12:38市道山13:16--14:45臼杵山14:58--16:05荷田子峠16:16--16:33登山口16:34--16:45荷田子バス停

三山の内の二山(杵臼山、市道山)は今年の4月に登っていて、一山(刈寄山)を残しているというのが気になっていた。そこで今回はを三山をまとめて登ろうという計画を立てて出かけてきた。

八王子から乗ったバスは平日ということもあり、通勤・通学の為の乗客が殆どで山姿なのは我々のみ。バスは全てのバス停に律儀に停車して乗降を繰り返しながら約45分かけて今熊山登山口のバス停に到着した。下車して舗装された道を15分ほど歩いた先の今熊神社で登山の無事を祈ってから脇の石段を登って出発する。

今熊山山頂までは神社の参道になっていて杉並木の歩きやすい道が続く。お天気は上々で全国的には強風の予報も出ていたが、この日登っている奥多摩の低山では風はほとんど感じない。30分程で到着した山頂は広々としていて神社があるのは当然として、立派なトイレ施設があるのにはちょっと驚いた。紅葉も眺めも楽しめる園地という性格の場所のようだ。

この先は薄着になって次の刈寄山を目指す。道自体は急登もなく歩きやすいのだが、南側の採石場の作業音がかなり耳障りだ。平日に登ると人の少ないのは良いが、予想もしない騒音に見舞われることがある。過去には演習中の大砲の音が鳴り響く中を登ったことがあったが、今回も静かな山歩きの当てが外れたようだ。

刈寄山山頂も眺めを楽しむためのベンチや東屋のある良い雰囲気の山頂だった。傍らの標識に沢戸橋を経て五日市へのルートがあったが、この道は地図には難路とされていて、標識にも通行注意の注意看板が付けられていた。この道が使えれば五日市からダイレクトに登れて便利なのだが。刈寄山から縦走路に戻ると舗装された林道を横切る。

ここが新入山峠でススキの生い茂る猪畑尾根を真南に進んでから西向きに進路を変えると弾左衛門ノ峰の横を通る。そこにある標識に次の市道山までは3.2kmとありなお遠い。地図によれば今通っている尾根は峰見通りというらしいが終始植林の中であまり峰は見えない。それに連続する小ピークは登り着くたびに進行方向が変わるジグザグの尾根で思ったよりも通過に時間がかかった。それでも計画よりは早く市道山に着いてここで昼食をとった。北東のごく限られた景色しか見られないが、お天気が良いので明るい。

市道山から臼杵山へ向かうと直ぐの笹平分岐には相変わらず通行止めの表示があって笹平への道は復活するのかと心配する。市道山から下り切れば今度は登り返しになる。今回の三山の登り方は低い方から高い方に向かって回っているので最後の登りが一番きつく感じる。こんなに距離があったかなぁと、疲れた気分で登る内にようやく臼杵山に到着した。

臼杵山は双耳峰になっていて三角点のある南峰は素通りして、神社のある北峰で休憩をとった。残念ながら計画より時間がかかってしまい予定のバスには間に合いそうにない。となると計画通り荷田子へ下山するか、それとも距離の短い元郷に下りるかどちらにするかだが、地図を見ると所要時間は同じみたいなので計画通りに下りることにする。

荷田子への道はグミ尾根と言うが、この道はなだらかだった。今回のコースは木々が邪魔をして展望の効かないコースだったが、この下りでは撮影ができる程度に樹間が広がった箇所があって、大岳山の写真が撮れたのは良かった。その場所から更に下ると展望が大きく開けて、日の出山から御岳山、大岳山、御前山という奥多摩主脈の山々が一望できる場所に出た。西日を受けて山ひだに大きく影を作ったその姿はまた見事で、このコースで良かったと思った瞬間だった。

その後、荷田子峠を経て登山口に下りたのが計画より30分遅れで、予定のバスはとおに出た後。バス停で次のバスを待つ間に薄暮から日暮れを迎えてしまいバスに乗り込む頃には真っ暗に。そんな時刻のバスにも関わらず車内には4,5人の登山者の姿があり、次の停留書からも数人乗り込んできた。彼らもやっぱり乗り遅れたのか、それとも計画通り?愚にもつかない疑問を抱きつつ、今日一日の行程を静かに振り返ったのだった。

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地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)