【日 程】令和4年12月28日 【山 名】倉岳山 【標 高】990.0m 【天 候】晴れ 【メンバー 】ふく 【タイム】 梁川駅7:49--9:33寺下峠9:40--11:02立野峠11:03--11:32倉岳山12:21--14:02登山口14:07--14:18梁川駅 昨年、私一人で出かけた扇山に今度はカミさんと一緒に行こうと計画したのだが、当日の朝にカミさんが目の不調を訴えて不参加となり、結局私一人に。その上、駅までのバスが遅れて予定の列車に間に合わず、計画通りに扇山に登ることは諦めざるを得なくなった。一本遅れの列車の車内で代わりの行き先を色々検討して、駅から歩いて登れる山ということで倉岳山に決定した。 倉岳山の登山口になる梁川駅で降りた乗客は私一人。今日も静かな山旅になりそうである。令和3年(2021)10月に登った時とはルートを変えて、駅を出たらしばらく甲州街道を東京方面に向かって歩く。車の多い国道を歩くのは嫌なもので、道の端を身を縮めるようにして行く。この距離があまり長くないのが救いだ。最初の信号で右折すると車も人もほとんど通らない先程までとは様変わりの道になった。 そんな道を歩いて桂川を渡ると上り坂になって90度左に折れる。そのまま進むと今度は90度右折だ。その先のT字路の所で寺下峠への標識が初めて現れて、そこから道は緩やかに右手に曲がっていく。その道が広い道路と合流した先に寺下峠への登り口があり、いよいよここから山登りが始まる。 植林の中は日が入らず空気は冷たく、山腹に付けられた細い道は落ち葉が積もって路肩が分かりにくいので慎重に行く。黒い送水ホースが山道に沿って埋められているが、現在も使われているのかどうかは分からない。沢を詰め切ると尾根を越えて別の沢に入り、山腹のジグザグに取り付く。この部分の傾斜が急なので気休めのトラロープが張られている。何度かジグザグを繰り返してその場所を過ぎてしばらく行けば寺下峠に着く。 倉岳山からの主稜線上にあるが標識がぽつんと立つだけの寂しい峠だ。ここでパーカーを脱いで、好物の干芋をかじりながら稜線歩きをスタートする。ちなみに最近の干芋は甘くて柔らかいタイプのものがほとんどになった。確かに旨いのだが食べる時に手がベタつく難点がある。行動食としては白く粉を吹いた硬めの旧タイプの方が良さそうだ。 稜線上は日の差し込む雑木林もある一方で植林地も多く、当然林の様子の違いで気温差があり、冷たい空気の植林地から出る時はほっとする。808pを過ぎてからは左手に富士山を意識しながら歩くようになったが、木の枝が邪魔をしてなかなか撮影ポイントが現れない。無理やり撮影した写真を後から見てみるとやはり枝がうるさかったりピンボケだったりしていてがっかりだ。鳥屋山山頂からは正面に倉岳山が見えて、ここからも富士山を撮影してみたが右に同じだった。 鳥屋山から下った立野峠は下りルートへの分岐点で、以前登った時は梁川駅から直接この峠に登ってきたが、今回は逆にこの峠から下る計画だ。立野峠からは稜線上の最後の登りで、ここを登りきれば目的地の倉岳山山頂だ。峠から約30分かけて登り着いた山頂には先客が2組3名。この山行中で出会ったのも全員で7名と、この時期の平日ということで登山者は少なかった。 さて、山頂からは木が邪魔することもなくスッキリとした富士山が眺められるはずなので楽しみにしていたのだが、着いた時には前面に雲が広がって富士山は全く見えず、当てが外れてガッカリしてしまった。結局、山頂で昼食をとる間も雲は切れず、その姿を見ることは出来なかった。こうなると途中でピンボケでもなんでも撮っておいて良かったということになる。先の3人が去った後、静かな山頂を後にして先程の立野峠まで戻り、そこから稜線を離れ暗い植林の中を下る。 一年前に登っているのだが全くコースに見覚えがなく、こんな道だったかなぁと思いつつ特に急ぐこともなく下っていく。ようやく見覚えのあるものが見つかったのは登山口まで下りてからで短歌を刻んだ石碑がそれだ。後は駅までの道路歩きを残しているが、気持ち的にはもう終わった気分で列車の時刻を調べてみると、思いの外次の列車まで余裕がない。 頂上で調べた時は十分に時間の余裕があったはずなのにと思いつつ、ここからは小走りも交えながら駅に急いだ。幸い列車には間に合ったが、楽な山に切り替えたはずが、最後に慌てさせられたのが意外だった。やっぱりどんな山も甘く見てはいいけないなぁと反省で締めくくった年末の山だった。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
|
前の山行報告へ |
![]() |
GPSで記録した登山ルートの地図画像
が見られます。 |