山行報告>この季節は人影も少ない、三頭山

2022/12/20

【日 程】令和4年12月20日
【山 名】三頭山
【標 高】1,527.6m
【天 候】晴れ
【メンバー 】ふく
【タイム】
 数馬バス停8:22--9:22都民の森駐車場9:22--9:48鞘口峠9:49--10:59東峰展望台11:00--11:07三頭山(西峰)11:16--11:26避難小屋11:48--12:42槇寄山12:44--13:44仲の平バス停13:44--13:49数馬の湯

三頭山は奥多摩の山の中でも良く登っている方の山なのだが、この山が特に好きと言うのではなく、起点となる鉄道駅が奥多摩駅、武蔵五日市駅、上野原駅とあり、色んなコースが組めるからというのが理由だと思う。今回は武蔵五日市駅からとしたが、登山口となる都民の森行きのバスが12月〜3月までは運休になっているので、この間は手前の数馬までしかバスは行かない。そこで数馬からの旧道を使って三頭山に登ることと、下りのまだトレースしていない国境稜線上の三頭大滝分岐から槇寄山まで歩く事を今回の目的とした。

武蔵五日市駅からのバスに乗り込んだ登山客は私以外に3人でいずれも単独だった。その彼等も順々に下車して終点まで乗車したのは私一人。歩く前後に他の登山者がいるというのも気になるものなので私は一人の方が有り難い。しばらく進行方向に道路を進み、集落内に入ると目に付いたのは2軒の宿で、内一軒は立派な兜造りの家屋だった。真っすぐ進んで奥多摩周遊道路を横断すると左手に「都民の森から三頭山へ」の標識があるので、以後その標識に従う。

山腹の道から沢沿いの道になり、あまり歩かれてない上に落ち葉が積もって分かりにくい所もあるが、標識が良く設置されているので大きく外れることはない。沢を離れ小さな尾根を登ると周遊道路に突き当たり、この先はガードケーブルをまたいで道路を歩く。この時期は車は滅多に通らないから良いものの、歩道もないので夏のシーズンには歩きたくない道だ。

都民の森の駐車場に到着して、この後は園内の道路を行く。通行止めによる迂回路もあるが、指示に従えば順調に鞘口峠に着く。峠から尾根道と巻道の二手に分かれるが、「回廊の路(巻道)の登山をお勧めします」の標識に従い巻道を選択。家に帰ってから平成23年9月にこのコースで登った記録を見てみると、その時は尾根道を登ったようだ。

ここまでにも雪の痕跡が残っていたが、巻道の途中も日当たりの良い場所では全く消えていても、日陰では真っ白という感じになる。尾根道に戻り東側に開けた見晴小屋を過ぎるといよいよ三頭山が近づいてくる。三頭山東峰下部で少々枝が邪魔をするが何とか富士山を撮影できた。東峰の展望台で反対方向からの人と出会ったが、同じバスで来て途中の仲の平バス停で下車した人と感じが似ている。もうここまで来るとはかなり早い。私の方が遅れているのではないかと焦ってしまった。

三角点のある東峰ピークを通過して、一旦下ってから登り返した所が西峰で、ここが実質的な三頭山のピークとみなされている。シーズンなら賑わっている場所だが今は閑散としていて、これまでに出会ったの人も6,7人に留まり、折角の好天気がもったいないと思うほどだった。ここで富士山や雲取山の写真を撮ってから、国境尾根を避難小屋まで下り、そこでパンとカップラーメンを急いでかきこんでから出発する。

避難小屋から大沢山(1482p)、までが一番積雪が多かった場所で10cm程の残雪があったが、既にトレースが付けられているので歩くには問題なかった。大沢山を下ると三頭大滝への分岐があり、分岐から先はまだ歩いた事のないルートになる。下る内に細い尾根道も道幅が広がり傾斜も緩やかになって、お陰で次の槇寄山ピークまでは快適だった。テーブルとベンチの置かれた槇寄山山頂からは邪魔になる木の枝もなくスッキリとした富士山が見られる。これまでの歩きやすい道のりと合わせて良い山だなぁという印象を持った。

槇寄山まで来たことで三頭山から高尾山までの稜線を完全トレースしたことになった。嬉しい気分でピーク横の西原峠に下り仲の平に向かう。下るに連れて残雪の量も少なくなり、落ち葉の上を歩く事が増える。槇寄山から丁度一時間で仲の平のバス停に到着し、更にバス道路を数馬の湯に向かって歩く。ここまで急いで下ってきたのは数馬の湯での入浴時間を十分に確保したいという思いからで、努力の甲斐あって、数馬の湯到着から次のバス時刻までは1時間の余裕が持てた。

のんびり露天風呂に浸かり、湯上がりのビールも飲んで、山行の締めくくりを楽しんだが、こういうのも年の瀬らしく良いんじゃないかい。 、

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)