【日 程】令和4年12月12日 【山 名】箱根旧街道 【標 高】 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 箱根湯本駅9:30--10:46須雲川自然探勝歩道入口10:47--11:35畑宿11:36--12:07見晴茶屋12:08--12:33甘酒茶屋 私の住んでいる場所から条件の良い時に限られるが、西の方角を望むと大山の左手に箱根駒ヶ岳と神山が並んで見える。今は大涌谷一帯の登山道は通行止めになっているため、神山と駒ケ岳を結ぶ登山道も立ち入りが出来ない。唯一ロープウェイで駒ケ岳山頂に立つ事が出来るので、それで行ってみる事に決めたが、それだけでは物足りないので合わせて箱根旧街道を歩く計画を立てた。実態としては街道歩きの後に駒ケ岳を付け足すという計画になる。 前日の雨も上がり車窓から青空をバックに真っ白い富士山を望むことが出来て、この上天気に気分も上々だ。箱根湯本駅で下車して歩道橋で国道1号線を跨ぎ、直進して須雲川にかかる赤い欄干の橋を渡ると箱根富士屋ホテルに入るエレベーターに突き当たる。この場所に箱根旧街道の標識があり、そこを右手にとるといきなりの急坂が始まる。早雲寺公園の高台に登り着いてから東に進んで家並みを抜けると交通量の多い道にぶつかるので、そこを右折して後は道なりだ。 この道が旧東海道(県道)で二車線の歩道もない道路に行き交う車は多く緊張しながらの歩行が続く。奥湯本を過ぎると旅館街の建物もまばらになってくるが、舗装道路の歩きは続き、こんな所はバスで通過すれば良かったと、早くも後悔の念が湧いてくる。箱根新道のインター付近にど派手な彩色寺院があり、思わず写真を撮ってしまったが、後から調べてみると新興宗教系の寺院のようだった。 公衆トイレの直ぐ先に須雲川自然探勝歩道入口があり、ここでようやく県道と別れられた。杉林の中の歩道は雨の後で湿っていて快適とは言えないが、やがて須雲川の徒渉箇所に着く。木橋が架かってはいるが濡れて傾いているのでこれは使えない。岩の頭を伝って何とか対岸に渡る事はできたが、私は濡れた岩でスリップして左手親指を突き指してしまった。 その先、県道を横切り旧街道の石畳の道に入り、以後、県道(旧東海道)と旧街道を織り交ぜながら登るようになる。美しい紅葉が見られたのもこの辺り。その先の畑宿の集落は箱根名物寄木細工の産地で集落の外れに箱根旧街道一里塚の標柱があり、道はいよいよ七曲りに繋がる。七曲りは概ね県道を歩くが、この辺りから下りの街道歩きの人達と良くすれ違うようになった。、 見晴茶屋を過ぎ追込坂を登るとまもなく甘酒茶屋で、ここへ来るのが今回の大きな目標だった。甘酒茶屋は茅葺きの風格ある建物で、目の前にバス停があるのでわざわざ寄り道する人も多いようだ。甘酒に力餅、味噌おでんで昼食とした。中で働く人達も皆気持ちの良い対応で、お陰で旨さも増した思いがして着た甲斐があったというものだ。 ここまで来れば後は県道を歩くことなく元箱根まで旧街道を行かれるのだが、滑りやすい石畳に辟易していたのとこの後の計画が迫っていたため、甘酒茶屋からはバスで元箱根に出て、元箱根からは西武系の無料バスで箱根園のロープウェイ乗り場に行き、計画通りのロープウェイに乗り山頂駅へ。山頂駅舎を出ると風が冷たくえらく寒い。日陰には雪が残っていて、昨日降った雨はここでは雪だったようで麓との温度差に驚いた。駅舎から時計回りに山頂を目指し、山頂から富士山の眺めを楽しんだが寒くて長居は出来なかった。 朝方に見た富士山は快晴の空のもとにくっきり見えたが、今は中腹あたりに帯状の雲がかかりスッキリとはしていなかった。直ぐ隣りにある赤い社殿の箱根元宮にお参りしてから周遊路を山頂駅舎に戻った。駅舎横の展望デッキから芦ノ湖とその向うに駿河湾も見渡せたが、ともかく寒くて早々に駅舎内に逃げ込んだ。 下りのロープウェイの中からも名残の富士山を楽しんで今回の計画を終了したわけだが、箱根旧街道歩きの内、甘酒茶屋から元箱根間を行きそびれて、有名な箱根の関所跡も見ていない。甘酒茶屋は気に入ったのでまた行ってみたい気はするが、再訪の機会はさてあるだろうか。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
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