【日 程】令和4年12月7日 【山 名】畦ヶ丸 【標 高】1,292.3m 【天 候】快晴 【メンバー 】ふく 【タイム】 大滝橋バス停9:36--10:40一軒屋避難小屋10:41--11:21大滝峠上11:23--12:08畦ヶ丸避難小屋12:10--12:12畦ヶ丸12:32--12:57善六のタワ12:57--14:20西丹沢ビジターセンター 先週に引き続き丹沢の山に出かけた。本当は檜洞丸に行きたかったのだが、標準コースタイムで歩いても下山が日没を過ぎてしまうので、諦めて畦ヶ丸に行き先を変えた。 出かけた日は前日降った雨のお陰で空気は澄み無風快晴、この時期にしては暖かという願ってもない山日和になった。こんな好条件なのに新松田駅から西丹沢ビジターセンター行きのバスに乗った山やさんは私の他に一人だけで、その人も途中で降りて、登り口の大滝橋バス停には私一人。静かな山は保証されたが、西丹沢の山は登山口に着くまでに時間がかかるので、今日の行程は標準コースタイムにプラス30分以内の休憩時間でないと予定のバスに間に合わないという気忙しいものだ。 バス停横から始まる林道に入り、しばらくは沢沿いの林道歩きが続く。空はあくまでも青く、凍えるような冷気もなく、山を独り占めしたような気分で実に爽快だ。林道と分かれてからもなお幅広の道が続き、沢を渡って山腹に取り付くと、まだ美しさを保った紅葉が出迎えてくれて、こんな上天気と景色に恵まれると本当に幸せを感じる。 一軒屋避難小屋はしっかりした作りで内部も綺麗だった。コースタイムをチェックしてみると予定時刻より早い。これなら予定のバスに間に合いそうとホッとした。避難小屋の裏手から沢を渡ってミツマタが林のようになっている場所を過ぎて、尾根を登ると富士山が見えた。富士山は新松田からのバスの中からも見えたし、ここからの富士山は木の枝が邪魔をしてスッキリと見渡せないので、どうせ山頂で見られるだろうととりあえずの写真を一枚撮っただけ。 テーブルのある大滝峠上で畦ヶ丸の主稜線に合流して、そこからは尾根を北に進む。先程からドーン、ドーンという雷のような音が連続して聞こえているのは演習地での砲撃音だろう。以前に岩手山に登った時にも麓の演習地から同じような音が聞こえた事があったが、平日に山登りをするとそんな事もある。 尾根を登っていくと鹿の食害防止のためのネットが設置されていて、下山路にもより広範囲にあるのを見かけた。これは下草を保護して水を蓄える森林土壌の保全を目的としたものと説明板に書かれていたが、希少な草花の保護というレベルではなくより深刻な状態のようだ。 山頂手前に新しい避難小屋がある。ガラス窓を多用した小屋は明るくて綺麗。これなら泊まってみたいと思わせるもので、下にあった一軒屋避難小屋の質実剛健という設計思想とは随分違う。避難小屋から目と鼻の畦ヶ丸山頂は木々が覆っていて、楽しみにしていた富士山もスッキリとは見渡せず、これはあてが外れた。 予定より随分早く登り着いたので、のんびり昼食のパンを頬張っている内に、急げが一本前のバスに間に合うかもという思いがわいてきた。直ぐに出発すれば標準コースタイムを10分程縮めれば間に合う。無理はあるがでもやってみようと、ちょうど登ってきた二人組と入れ替わりに山頂を後にした。 出来るだけ早足で、平坦なところは小走りでと、ほぼ足元だけに集中して景色の方はほとんど見ずに下る。善六のタワから先は植林内に入りそれを過ぎると沢に出て、その後は沢を何度も渡り返す。大抵の所は木で組んだ橋が架けられているが、中にはそれが大きく傾いていたり、橋そのものがなく岩の上を伝って行く所もあり、そんな所は慎重に渡る。 途中二箇所の堰堤があり、そこは脇の階段で乗り越える。その二つ目の堰堤を越えると河内川本流に合流する西沢出合で、この場所は地図で見ると東沢も合流していて十字峡になっているのが面白い。吊り橋を渡った先にビジターセンターがあり、バス停は道路の反対側だ。頑張ったお陰でバス発車の20分前に到着出来て、これは当初の計画より1時間15分早い。 靴洗い場で靴を洗っていると、ビジターセンターの職員から雪はどうだったかと尋ねられ全く無かったと答えたが、檜洞丸には前日に積雪があったそうだ。畦ヶ丸と檜洞丸とは300mの標高差があるので降雪状況も違うのだろう。ともかく天気に恵まれ、会心の山登りで終えることが出来た。最初に狙った山ではなかったが、本当に気持ちの良い山登りをさせてもらった。畦ヶ丸に感謝。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
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