【日 程】令和4年12月3日 【山 名】鍋割山 【標 高】1,272.4m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 大倉バス停8:17--9:38二俣--10:15後沢乗越10:16--11:18鍋割山12:05--12:37二俣分岐(小丸尾根分岐)12:44--14:19二俣14:19--15:22大倉バス停 車窓から見上げる空はどんより雲が垂れ込めて事前の天気予報より悪るそうだ。鍋割山へは平成9年(1997年)8月にカミさんと一緒に登っていて、頂上付近の林の雰囲気が良かったので、今回は晴天のもとに楽しみたいと計画したのだが、最初から当てが外れた。ただ、列車が西に向かうに連れて青空も部分的に現れるようになったので、この後の好転に期待しよう。 渋沢駅のバス乗り場は到着した時には既に大勢の登山者が列を作っていて、我々は運良く増発バスに座れたが、大多数は詰め込まれて窮屈な姿勢のままバスに揺られていた。 終点の大倉は丹沢の表玄関口で、登山基地らしく施設が充実している。ここから塔ノ岳方面の大倉尾根コースと鍋割山コースに二分されて、登山者はそれぞれに出発していく。我々の向かった鍋割山コースは一部通行止めによる迂回コースが示されていたが、それに気づかず本来コースを進んでしまい慌てて戻った。 その後は長い林道歩きが続くが前後に人の切れ間がない。急ぎ足で前方パーティを抜いていっても、少し気を抜くとまた追い越されるという具合で、そんな競争に気を取られて二俣に着いてもそのまま林道を進んでしまった。計画では二俣から尾根道を小丸に登って鍋割山を目指すつもりだったが、ついつい人の後を付いて行ってしまい、計画では下りに使う筈のルートを登りルートにしてしまった。 つまり計画とは逆回りに歩いているわけだが、これはどちら回りでも目指す場所は同じなので特に問題はない。林道歩きが終わり沢を渡って尾根に取り付くと、登山者が一列縦帯に繋がって、人の後ろをずっと付いて登るしかない。列がバラけて自分のペースで登れるようになったのは後沢乗越が近づいた頃からだった。 後沢乗越で右手に折れほぼ真北に向かって進むようになると、まだ紅葉の名残が楽しめたが、標高が上がるに連れて木々は葉を落とした冬枯れの様相になった。前半のハイペースがたたって段々と足が上がらなくなり、後から登ってきた登山者に次々と追い越されてしまうのが情けない。 やっとの思いで到着した鍋割山山頂は大勢の人が集っていた。おそらく百人近くいたのではないだろうか。富士山の眺めが良くて相模湾も見下ろせるという展望の山なので人気があるのも当然だが、残念ながらこの日は富士山の方は雲が湧いて前回同様見られなかった。 もう一つのこの山の魅力は山小屋の存在で、山頂にある鍋割山荘は宿泊は止めて土、日の売店営業のみだが名物の「鍋焼きうどん」が超人気で、これも土、日に登山者が集中する理由と思われる。注文の長い列が出来て、フル回転で作っているため、ネギが生煮えなのは仕方がない。名物とはこういうものだと割り切って、汁も残さず綺麗に食べた。 昼食後は塔ノ岳方面に向かって尾根を東に向かう。小屋近くの林の雰囲気が良いなぁと思いつつ、ゆるゆる下ってからp1341(小丸)に登り返す。その先の小丸尾根分岐の標識は確認したものの、なお先まで進んでしまい、やっぱり変だと分岐標識まで引き返した。 地図で確認すると小丸尾根分岐というのが二俣分岐の事で、標識に二俣・大倉という表記がなかったので先程うっかり通り過ぎてしまったのだ。標識の先に注意看板があり「こちらの登山道は遭難の多い道です。通行の際はご注意ください。」と書かれてあった。下りルートとしては利用して欲しくないという意図を感じる。 ただ、道自体はしっかりしていて道迷いとか滑落の危険があるとは感じられなかった。ただし、この道の利用は多くはない。大多数は大倉尾根を経由して下山しているようだ。大倉までの所要時間はどちらを利用しても大差はない。 我々が下った小丸尾根は下り始めは急だが徐々に緩やかな道になって下の方ではまだ紅葉も楽しめた。無事に二俣に着いて、朝通った林道をバス時刻を気にしながら大倉に向かって下り、大倉からは渋沢駅行きの予定のバスにも座れたが、行きと同じくこのバスも超満員だった。 今回は渋沢からの列車を途中下車して、秦野温泉という所で入浴したが、山の格好をした人の利用も多く親しみがわいた。久しぶりに丹沢の山に登り、温泉探訪も出来て満足したが、これでもう少し家から近ければ言うことは無い。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
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