山行報告>新春の山歩きは温泉付き、槇寄山

2023/1/4

【日 程】令和5年1月4日
【山 名】槇寄山
【標 高】1,188.2m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 笛吹入口バス停8:11--9:12丸山・笛吹峠分岐9:12--9:43笛吹峠9:47--10:24数馬峠10-29--11:12西原峠11:12--11:14槇寄山11:23--11:26西原峠11:27--12:29仲の平バス停12:29--12:33数馬の湯

正月山行は「数馬の湯」で入浴と昼食というプランにしたので、後はどのルートからにするかだ。ちなみに温泉のある数馬地区は東京都の西端にある檜原村の中でも一番西の端にある集落で、奥多摩周遊道路が出来るまでは道路はここで行き止まりだった。地形的には逆コの字に回りを山に囲まれたどんづまりの地域なので、いずれかの尾根を歩いてから下るという計画になる。

昨年12月に三頭山から下って数馬の湯に入っているので、このルートを避けると、北に連なる浅間尾根か南の笹尾根を縦走して向かうことになる。そこでバス時刻などを勘案して笹尾根を歩くことにしたのだが、山の目的地である槇寄山は今回歩いた内での最高峰になる、槇寄山は12月に三頭山から下った時の最後のピークだった所で、今回は逆にそこを目標に登るという計画だ。

武蔵五日駅を7時20分に出たバスは山間に入り、秋川沿いの曲がりくねった道を走って予定より10分程遅れて笛吹入口バス停に到着した。ここで降りたのはもちろん我々二人のみで、すぐにバス道路を離れて笛吹の集落に向かう。この道は昨年10月に歩いているので馴染みがあるが、前回同様に集落内で人影を見ることはなかった。よく整備された道標に従って歩いて行くが、まだ日の当たらない時間帯の空気は冷え切って、集落を離れる辺りの道路は凍っていた。植林の中を登るようになると回りの空気が益々冷たく感じる。

植林地を抜けた先は杉の若木が植えられた場所になるが、こちらの方は日が入って明るい。それに背後の大岳山や御前山などの奥多摩主稜線の山並みがせり上がってくるのが楽しい。丸山分岐で直登ルートと分かれ笛吹峠へ向けて右折する。この道は丸山の北斜面をトラバースする道で、道の下側には伐採跡地が広がっている。ここからさっきの大岳、御前山、三頭山が良く見えるが、道は細く歩きにくかった。長いトラバースを終えて笹尾根の稜線に出た所が笛吹峠で、ここから尾根の反対側の山梨県側の藤尾集落へ下りることが出来る。峠からは富士山の頭の部分だけがかろうじて見られるが、更に標高を上げていけばもっと綺麗な富士山が見られるはずだ。

その先は落葉樹の林からまた植林が続くようになり、藤尾分岐で対向の単独行者とすれ違ったが、これが今日最初で最後に出会った登山者だった。浅間尾根登山口へ下る分岐を過ぎると次は数馬峠で、ここからは富士山の眺めがぐっと良くなり、五合目より上部の富士が見られる。次の田和峠は数馬と山梨県側の田和を結ぶ峠で、ここからの富士の眺めも良い。この先の稜線で笹の生えている場所があるが、茎の先が食べられているので鹿の食害を受けているようだ。田和峠から西原峠にかけての稜線が一番林の雰囲気の良い場所で、植林から離れ明るい日の差す林の中を気持ち良く歩く。

西原峠は標識が立つだけの簡素な峠で、山梨県側の郷原から初めてこの峠を訪れた時は、その飾り気のない姿に意外な感を持った記憶がある。
峠の雰囲気も良いが、もう一登りすれば目標の槇寄山なのでそのまま登って誰もいない槇寄山山頂に着いた。計画ではここでゆっくりする予定であったが、風が冷たいのと行程が遅れ気味であったので、写真だけ撮って西原峠に引き返した。峠から先の仲の平バス停までは12月に歩いているが、その時は日陰に雪が残っていたのに今回は全く無い。落ち葉の積もった山道をガサガサと大きな音を立てながら麓を目指して順調に下った。

仲の平からはバス道を少し下れば目的の数馬の湯がある。都会のスーパー銭湯に比べると湯船の数も少なく派手さはない。訪れるのは地元の人か我々ハイカーがメインだが、素朴さが山の出湯らしくて私好みだ。ゆったり気分で入浴した後は食堂の旨い食事と酒で改めて正月を祝い、新春の歩き初めをつつがなく終えた。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)