【日 程】令和5年7月24日〜25日 【山 名】常念岳 【標 高】2,857m 【天 候】1日目晴れ、2日目晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 7/24 一の沢登山口7:04--8:05大滝8:05--8:30烏帽子沢出合8:37--10:07最終水場10:21--11:14常念乗越11:17--11:18常念小屋12:19--13:19三股分岐13:22--13:34常念岳13:54--14:58常念小屋 7/25 常念小屋5:55--5:57常念乗越6:00--6:39最終水場6:40--7:00胸突八丁7:05--8:06烏帽子沢出合8:19--8:43大滝8:43--9:38一の沢登山口 北アルプスにある百名山の内でも常念岳は里に近い分登り易い山になるが、特に我々が今回のルートに選んだ一の沢登山口からのコースは登山口から日帰りで登る人もいる程の容易なコースとみなされている。もう一つの登山口である三股からのコースが急登続きなのに対し、一の沢コースは沢沿いの緩やかな登りが続くので体力的に楽だとこのコースに人気が集中してるわけだ。 ただ、コース終盤の常念乗越から山頂へは急登が待ち構えているものの、これも乗越に小屋があるおかげで天候や体調次第では登頂を翌日に回せるというのもこのコースの魅力になっている。 前夜宿泊した宿の車で一の沢登山口まで送ってもらった我々は、トイレ(ここは水洗)を済ませほぼ同時刻に到着した他の2パーティより先に7時過ぎに出発した。道は岩がゴロゴロしているので歩き易くはないが、道の傾斜は緩やかでいわゆるダラダラ登りがずっと続く。歩き出して1時間もしない内に、ぽつりぽつりと下りの登山者とすれ違うようになったが、彼らは何時に小屋を出てきたのだろう。 大滝ベンチで先行の2人組を抜いて烏帽子沢(涸沢)出合で最初の休憩を取った。ここには15人前後のツアー客が休んでいて、てっきり先行者かと思ったら下山するパーティだったのでほっとした。 コースは終始沢沿いで、青空の元時には水の中をバシャバシャ歩くのも爽快で、これぞ夏山という気分にさせてくれる。胸突八丁の標識の辺りがお花畑になっていて、シモツケソウやイブキトラノオが目立つ中にわずかにニッコウキスゲも混じっていた。胸突八丁で少し沢から離れるが直ぐまた沢に沿うようになって最終水場に着く。鉄製の筧から流れ落ちる水が冷たくて旨いのでベンチに座ってつい飲みすぎてしまう。 この場所からいよいよ沢道と分かれ尾根の登りになる。途中第一から第三までベンチが置かれているは、これまでの緩やかな登りから登りらしい登りに変わるので、乗越までの目安を示して元気づけようとしているわけだ。そして待望の常念乗越に到着。小屋の赤い屋根の上に槍ヶ岳から穂高岳へのパノラマが広がるのは、写真などでおなじみの光景だが現地で目の当たりにするとやはり感動する。 私がこの地に立つのは何十年ぶりなのでゆっくり眺めを堪能していたいところだが、とりあえずは小屋で宿泊手続きをして、小屋内で昼食をとってからこの日の目的地である常念岳に向けて出発する。小屋から山頂までは標高差が丁度400mあってガラ場の道を真っ直ぐ登っていくのは楽ではない。 標高が上がるに従って広がっていく景色を楽しみに登るわけだが、登路の東側はガスで覆われ始め、槍穂の稜線にも雲が湧き立って時々その姿を隠してしまう。このペースだと山頂到着時に期待のパノラマを見るのは難しそうだなぁと思いながらも一歩一歩前に進む。三股からの登路を合わせると残りの標高差は50m程で、最後の一踏ん張りで10人程の登山者が休んでいる山頂に到着した。 案の定、槍穂の稜線部分はすっかり雲に隠れて、頂上にいる間に槍ヶ岳が姿を現す事もなかった。眺めを楽しむのなら翌日午前中にもう一度登れば良いのだが、残念ながらそれだけの体力の余裕がなく、翌朝は快晴の中、後ろ髪を引かれる思いで来た道を一の沢登山口に向けて下ったのだった。 さて、今回は常念岳に久しぶりに登ったのだが、北アルプスの山小屋に泊まったのも数十年ぶりの事で、勧めに従って今回インナーシュラフを持参した。小屋内が暑くて夜中はこれ1枚で済んだのでインナーシュラフは役には立った。それと小屋内のスペースは一人畳一畳は確保されていたので、以前のようにぎゅうぎゅう詰めということはなかった。これはコロナ後で大きく変わった点だ。 後、常念小屋では宿泊者用に一箇所電源コンセントが開放されていて、スマホの充電用に皆さん活用されていた。縦走等で長い泊数を山中で過ごす人にはありがたいサービスだ。 私の個人的な喜びとしては小屋のベランダで飲んだ生ビールの旨さだった。調子に乗って2杯も飲んでしまったが、あれで槍穂がくっきり見えていたら生ビールの味も更に上がってひょっとしたら3杯目も行ってしまったかもしれない。曇っていた方が財布には優しい。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
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