【日 程】令和5年8月4,5日 【山 名】白馬岳 【標 高】2,932.3m 【天 候】1日目晴れ、2日目晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 8/4 猿倉6:38--7:32白馬尻7:44--8:101,730m8:30--9:052,030m9:30--10:332,330m10:44--11:56頂上小屋12:07--12:35白馬岳山荘13:21--13:42白馬岳13:46--14:01白馬岳山荘(泊) 8/5 白馬岳山荘5:57--6:14白馬岳6:16--6:49三国境6:53--7:33小蓮華山7:38--8:55白馬大池9:06--9:42白馬乗鞍岳9:43--10:49天狗原11:06--12:06栂池ビジターセンター12:12--12:19ロープウェイ乗り場 前回に白馬岳に登った日を調べてみると、30年以上前の1992年(平成4年)9月26日と分かった。この時は知り合いの長野のグループから白馬大池で星見会をするから来ないかとの誘いに応えて出かけたもので、直接白馬大池に向かっても面白味がないと、前日の夜行列車を使って大雪渓から白馬岳に登り、そのまま小蓮華尾根を下って白馬大池山荘で仲間たちと合流したのだった。 1日目 今回は前泊した宿の車で送ってもらい、白馬駅始発のバスとほぼ同時刻に猿倉に着いた。30年前と印象のあまり変わらない猿倉荘横の道を少し登り工事用道路に合流して、しばらくはこの道路を進むが夏山ハイシーズンとあって前後に人の切れ目がない。開けた場所では稜線も望めるが既に雲が上がってきている。これでこの日の展望は得られるのだろうか。 道路が終わってそのまま登山道になりやがて見覚えのある大岩が現れるとそこが白馬尻だ。以前はここに白馬尻小屋と村営白馬尻荘があったのだが、今は2軒とも撤去されてトイレ棟だけが新たに整備されている。白馬尻を出発してしばらくすると右手に大雪渓を見下ろすようになるが、実際に雪渓に降りるのはまだ先の標高1,730mの地点からだ。 ここから軽アイゼンを付けて雪渓歩きを始めるわけだが、雪渓上を一列に並んで登る登山者達という大雪渓のイメージ通りの光景になる。これだとどうしても前を行く人のペースで登らざるを得ない。それが嫌で列の隙間を見つけては横から追い抜いていく事を続けると段々疲れてきた。 前回登ったのは9月の終わり頃なので、雪渓も縮小して亀裂が入ってたりしていたのだが、今回も雪渓の収縮が進んで標高2,030m辺りでロープによる通行止めがあり、雪渓歩きは40分もかからず終了してしまった。まだ8月に入ったばかりなのにこんな状態になるというのは、温暖化による少雪が影響してのだろうか。 そこから先はずっと登山道を登るのだが、急登が続く上に雪渓歩きの疲れが出てしまい葱平付近で予定外の休憩を取るハメに。なお、葱平上部から避難小屋にかけて見られる小雪渓は雪渓自体が消滅していた。お天気の方は晴れたりガスったりを繰り返しているが、避難小屋から先は傾斜も緩まりお花畑の中を行くようになる。ようやく頂上小屋に着いて、やれやれと小屋前で最後の休憩をとった。 今日の宿泊場所である白馬岳山荘へはここから標高差で100m程で、目の前にあるその小屋を目指してゆっくり登り、とりあえずは宿泊の申し込みだ。今は完全予約制で宿帳まで予め用意しているので受付はスムースだったが、驚いたのは受付と支払いがそれぞれ別の窓口になっていた事でこれではまるで病院だ。 頂上にはこの日も登ってみたが、周りの山は雲に隠れて全く展望はなく、眺めの方は明朝に期待するしかなかった。 2日目 期待通りの快晴で小屋前から見る立山〜剣の見事な眺めに感激しつつ、気分良く山頂に向かい、その場にいる人に頼んで記念写真を撮ってもらった。この先は久しぶりの稜線漫歩を満喫して三国境まで下る。三国境直前にはコマクサの群落があった。更に下った所から小蓮華山への登り返しが始まるが、小蓮華山までは距離はあっても緩やかで楽な登りだ。振り返ると信州側から湧き上がった雲がゆっくりと稜線の山々を覆い始めていて、この展望も長く持ちそうにない。 小蓮華山を下り船越の頭までわずかに登り返すと、後は白馬大池まではずっと下りになる。数張りのテントが残る大池山荘前でしばらく休憩をとってから白馬乗鞍岳に登り返すが、乗鞍岳への登りからその先の天狗原までは岩のごろごろする歩きにくい道が続く。また乗鞍岳からの下り始めの所に短いが雪渓を下る箇所があった。今日は土曜日ということもあって行き交う人が多い。中には中国語や韓国語らしい言葉も聞こえるので、外国人の白馬岳ツアーもあるようだ。良い印象を持って帰ってもらったら嬉しい。 天狗原で昼食休憩をとり再び急な道を下る内に徐々に傾斜が緩んで最後に栂池のビジターセンターの横に出た。ここからロープウェイ乗り場までは5分で行くからと油断したせいか予定のロープウェイにわずかに遅れてしまうというポカもあったが、ともかく白馬岳登山は無事終了した。 さて、今回は30年前と同じコースを歩いたわけで、当時の記録を読み返してみるのも興味深かった。その時は11時前に白馬岳山荘に到着して、白馬岳から12時丁度に無線交信の約束があったため、それに合わせて小屋で時間待ちをしてから出発したが、結局山頂での無線は繋がらず、雨の中を白馬大池を目指して下り、14時直前に大池山荘に着いたとある。登り下り共に今回とは随分と行動時間に差があるわけで、30年間の間にそれだけ体力も衰えたとこれは納得するしかない。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
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