山行報告>久々に大人数で登った、岩殿山

2023/10/29

【日 程】令和5年10月29日
【山 名】岩殿山
【標 高】634m
【天 候】晴れ
【メンバー 】N田、K山、K原、N瀬、K瀬、N館、S條、Go夫妻、福福
【タイム】
 大月駅9:22-11:03稚児落とし11:05--11:40天神山11:49--13:18三の丸跡展望台13:19--13:25--岩殿山13:40--13:51三の丸跡展望台東屋14:28--14:34岩殿山14:35--15:13畑倉登山口15:13--15:48大月駅

岩殿山は2017年(平成29年)の台風5号による水害で、メインの登山ルートである強瀬ルート(途中のふれあい館までは行かれる)や岩殿上からのルートは未だに通行止めとなっている。頂上に達するには我々が登下山に利用した浅利ルートか畑倉ルートを利用する他無く、以前に比べると遠回りを強いられる状況になっている。とは言え一日コースと考えれば十分に余裕のある行程ではある。

先月に続きみどりの会の例会に参加したのだが、今回は総勢11名と久々に大人数での山歩きとなった。11名の内訳は東京からの参加者が8名、長野からが3名で、登り口のある大月までは東京組は普通電車で十分だが、長野組は特急を乗り継いでの参加で、中には帰りに特急3本を乗り継いだという人もいた。日帰りにしてはえらくコスパの悪い山である。

それはともかく、当日大月駅で集合した11名は駅から少し西に進んでから右手に折れ、跨線橋を渡って線路の反対側に出た。直ぐに道は二手に分かれるのだが私のミスで道なりに進んでしまい、途中で気がついたものの地図を見るとこの先で合流できる筈と強引に進んでしまい、出会った地元の人に「これから先きは行き止まりですよぉ」と注意されて、結局、元の分岐まで戻る羽目に。この間13分間のタイムロスで皆に迷惑をかけてしまった。この後は予定通り進み、中央高速を潜ってから10分程歩くと右手に浅利川にかかる小さな橋が見えてくる。ここで川を渡るのがいわゆる近道コースで橋を渡り民家の前を過ぎると山中の道を行くようになり、やがて正面から来る本来の道と合流する。

この地点が標高400mで稚児落としまでは尾根道を200m程直登することになるのだが、途中に鎖のかかった急登もあってなかなかハードだ。そこを登り切るとさっと視界が開けて稚児落としの大岩壁が目の前に現れる。火山礫凝灰岩のもろい岩なのであまり端には寄らないようにして、巨大岩壁の迫力を楽しむ。馬蹄形に開いた岩場の縁に沿って進む内に進行方向が変わって正面に富士山が見えた。雲は多めながら雪をかぶった富士山が見られたのは何よりだ。後から聞いたところではこの日静岡県側からは雲に隠れて見られなかったそうだ。

道は下り基調になり菅原道真公を祭った祠のある天神山を過ぎてもまだ下り続ける。その先に稜線を行く鎖場コースと巻道である林間コース(地図には記載が無い)の分岐があり、迷った末に巻道をとったがこの道は滑りやすくて良くなかった。稜線に戻り築坂を過ぎて岩殿山の山腹を回り込むと、強瀬ルートと合流し直ぐにコース見所の揚城戸跡に出る。大石が巨大な門を構成して敵の侵入を防ぐ形になっている天然の防御施設で、そこを先に進むと正面に富士山を望む三の丸跡展望広場に着いた。

以前来た時は富士山の眺めに気をとられ、解説板や東屋のあるこの場所を山頂と思い込んでしまい実際の山頂を踏んでなかったが、今回は同じ轍は踏まなかった。とりあえず山頂に行ってから東屋に戻り昼食休憩にしたが、十一人がテーブルを囲んでも十分に余裕のある広さの東屋で、他に誰もいないのを良いことに、次々と持ち寄りの食べ物を並べて楽しい食事時間になった。この時間帯に我々が岩殿山を占有できたのは、最短の登山道が不通になって観光客の足が向かなくなったからで、折角の富士山展望の名所が今はちょっと寂しい状態になっている。岩殿山からの富士山は稚児落としで見た時より雲は増えていたが、山頂もちゃんと見えて大月の町並みの向こうに絵になる姿でそびえていた。

昼食後は再び山頂に戻り畑倉コースを麓に向かって降りたが、この道も行きの道と同様に滑りやすい道で、スリップに気をつけながら山頂から約40分かけて麓に下った。後は道路を駅まで歩くのだが、大月駅に出るバスもあるので待ち時間との兼ね合いでどちらを選んでも良い。我々の場合は歩き組とバス組に分かれたものの、大月駅にはほぼ同じ時刻の到着だった。駅に到着後、時間に余裕のある東京組だけは駅前の店に入って再度盛り上がり楽しい締めくくりが出来た。

そんなことで、いつもはカミさんと二人でセカセカした山歩きしかしていないので、今回のように大人数でのんびり歩くのも、普段とは雰囲気が変わって何だか新鮮な感じを受けた。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)