【日 程】令和5年12月13日 【山 名】祖母山 【標 高】1,592.3m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 登山口7:29--7:58第一駐車場7:58--8:54五合目避難小屋8:58--10:36国観峠10:47--11:34祖母山11:52--12:05九合目小屋12:19--12:45国観峠12:54--14:26五合目避難小屋14:28--14:47第一駐車場14:57--15:16登山口 祖母山に登るルートはいくつかあるが、我々は神原登山口からの往復ルートにした。それは豊後竹田駅から神原登山口まで送迎のバス便があり、事前予約が必要ながら年末年始を除いて毎日運行しているというのがその理由だ。 当日の朝、竹田駅前で待っていると横っ腹にカモシカ号と書かれたワンボックスカーが現れた。7時発のその車に乗り込んだのは予想通り我々だけで、シーズンオフのこんな時期に出かける物好きはそうはいない。昨日までの雨も上がって、今日は一日良い天気という予報が出ているので、気分良く車に揺られている内に県道脇の登山口に到着した。 祖母山には1997年(平成9年)の11月に会の例会で登っているが、その時も同じく神原登山口からだった。ただ、その時は豊後竹田駅からタクシーを利用したので、県道沿いの登山口ではなく更に上部の第一駐車場まで車で上がっている。今回はその第一駐車場まで30分程の林道歩きがプラスされる事になる。その途中の第二駐車場の所に祖母山本登山道の標識があり、ここから車道を離れ尾根にとりつく。この道を登ると一合目の滝という見応えのある滝があるが、滝をじっくり見ようとする場合は本道を少し外れる必要がある。 トイレ設備もある第一駐車場を過ぎると橋を渡る手前でルートは二手に分かれる。前夜泊まった宿の主人から左コースの方が滝が見られて楽しいと聞いていたので、ここは左ルートをとった。確かに数カ所の滝を楽しめたが、本来ルートは道沿いに進む右ルートの方で、道も良く整備されていて到着時間も早いようだ。左ルートからは最後に沢を渡って五合目避難小屋に出たが、避難小屋のトイレは期間外により閉鎖されていた。 五合目避難小屋から先は緩やかな自然林の中の道で気分良く登れるが、標高1,050m付近から先は国観峠まで標高差450m程の一本調子の登りになり、この登りは結構骨が折れた。甘く考えていたが、実際に計画を立ててみると登山口から祖母山山頂までは1,200mを超える標高差があり、これを往復して15時半の送迎バス時刻に合わせるというのも行程的にはかなり厳しいものだった。 急登を登り切ると広々とした国観峠に着く。広場の端に赤い帽子を被ったお地蔵さんがいるのは以前の記憶のままだ。ホッとする場所だが木立のせいで展望はあまり良くない。それでもその木立の間から久住山を眺めながら少し休憩する。国観峠から先も引き続きの登りだが、傾斜は峠までよりは少し弱まる。この先の道がよく滑ると聞いていたが、山土の道が油断するとズルっとなるのはこれまでと変わらない。すぐに八合目の標識を過ぎ、九合目小屋への分岐を過ぎると頂上まではあと一登りだ。 そして登り着いた山頂からの眺めは素晴らしかった。雨上がりの快晴の空の元、久住山も阿蘇山もくっきりと、360度ぐるりと九州中の山が見渡せるのではないかと思える程の眺めの良さ。前回来た時も快晴だったが季節の違いと雨上がりということもあって、今回の方がさらに見事だった。十分に楽しんでから下山しようとした時に単独男性が上がってきて、お互いに感動を伝えあった。帰りは懐かしい九合目小屋に寄り道してみた。前回はこの小屋に宿泊してから翌日頂上に登ったのだ。小屋の外観を見てみると前回の報告の記述に「ログハウス風の真新しい小屋は前年に建て替えられたばかり」とあるので、その時のままの建物のようだ。 小屋のトイレを使用させてもらってから平坦な道を小屋分岐に進み、そこからは来た道を戻る。十分注意しているつもりでも時々ずるっとくる嫌な道だ。国観峠で一息ついてからさらに下り続けるがカミさんのペースが徐々に落ちてきた。なんとか頑張ってもらわないと送迎バスに遅れてしまう。五合目小屋まで下りてきたところで残り時間がギリギリの状態になり、ここからはカミさんを空身にして、カミさんのザックは私がダブルザックにして下った。写真を撮る余裕もなくとにかく急いで下ったが、慌てたせいで第一駐車場から登山道に入るべきところをそのまま車道を下ってしまった。途中から引き返したので時間を食ったが、登山口には予定時間の15分前に何とか到着した。フィナーレはやれやれと一息つく間もなく迎えの車がやって来たので慌ただしいものだった。 そんな事で最後に気忙しい思いをしたが、今回は何と言っても山頂からの眺めの良さが強く印象に残った。既に登ったことのある山でそれほど期待していたわけではなかったのだが、感動を覚えるほどの景色に出会えたというのは嬉しいことだった。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() | |
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