【日 程】 令和7年2月21日 【山名・標高】宝登山 497m 【天 候】 晴れ 【メンバー】 福福 ロウバイで有名な宝登山(ホドサン)だが、ロウバイはもちろん自生ではなく人の手で植えられ管理されいるので、梅園やバラ園と同じ類のものだ。あくまで観光地であって山登りの対象としては考えていなかった。 ところが山渓2月号の「ご当地アルプス」の特集記事で「長瀞アルプス」の紹介があり、これだと雑木林の稜線伝いに宝登山まで歩いていかれるようでなかなか楽しそうだ。おまけに同号の読者紀行に長瀞アルプスを歩いた報告が上がっていて、読んだらちょっと出かけてみようかという気になった。 日本海側は大雪が収まらない状況だったが、東京地方は連日の晴天続きでお出かけはいつでも大丈夫という中、3連休の混雑を避けてその前日の金曜日に出かることにした。 熊谷駅から秩父鉄道に乗り、長瀞の一つ手前の野上駅で下りる。ここが長瀞アルプスの起点になる。駅舎を背にして真っ直ぐ進み国道を渡った所に「長瀞の花と緑を守る会」の立てた長瀞アルプスの案内板がある。この後も各所に案内板があり道を間違えるということはない。 真っすぐ進み指示された所で左折すると長瀞アルプス登山口の標識があって、民家の横から山道が始まる。25分程歩くと「雑木林を楽しんで下さい」という看板の隣に登山道維持のための協力金の募金箱があり、一人百円をそこに入れた。維持管理に人手やお金がかかるのは当然なのでこういう協力要請には応じることにしているが、登山者としてはお金の使途を明確にして、決算も公表してくれることを期待している。 道は雑木林の尾根道になり、正面に長瀞アルプスの最高峰、つまり今日の目的地の宝登山が間近に見える。殊更アルペン要素もない里山の雑木林の道がなぜアルプスなんだろうとも思うが、地元の商店街に〇〇銀座と付けるのと同じで、名前にあやかって人に来てもらおうという事なんだろう。 現に平日の今日でもここを訪れる登山客は結構いたのでやはりアルプスの名はバカにはできないのだ。時折植林の中も通るが、私が良く出かけている奥多摩に比べれは植林率はかなり低い。道は林道に合流してしばらく林道歩きの後、最後に木の階段を登り詰めれば宝登山山頂だ。 山頂の周囲一面に甘い香りのするロウバイの黄色い花が広がっていて、それを鑑賞する人の姿も多い。花に近づいてみると盛りからは少し過ぎているようだが、まだしばらくは楽しめるようだ。ロウバイ園の下には梅園もあって、ロウバイの次は梅見にまたおいでくださいというものなかなか抜かりがない。山頂からの眺めもまた秀逸だが、山名板に書かれた山の名と見比べると、秩父の山で既に登ったところは意外と少ない事が分かった。 山頂にある宝登山神社の奥宮に参ってからロープウェイ駅舎に下り、その先にある山頂レストハウスに立ち寄る。お昼の準備もしてこなかったのでここで簡単な昼食をとり、後は車道を時折ショートカットを交えながら下り麓の宝登山神社へ。行ってみるとこの神社は東照宮ばりの立派な社殿だったので驚いた。 神社からは参道を長瀞駅まで下って今回のハイキングは終了で、野上駅から概ね4時間の所要だった。折角だから駅の時刻表を確かめてから土産物店や食事処の並ぶ通りを3,4分歩いた先の長瀞にちょっと寄り道してみる。見事な岩畳が時々ニュース映像で見ている正にその場所で、折しも川下りの舟が出発するところだった。岸から手を振ると舟の乗客も振り返してくる。そんな観光をして駅に引き返した。 この日はお天気も良く暖かでハイキング日和の一日だった。ただ家から野上駅までが3時間、帰りも同じく3時間。つまり往復6時間かけて4時間のハイキングと言うのでは効率は悪い。山歩きではなく観光旅行だったと考えた方が納得できる。 ![]() ![]() |
宝登山 / ふくさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ