【日 程】 令和7年3月10日 【山名・標高】浅間尾根(最高地点 仲の平分岐1,018m) 【天 候】 晴れ 【メンバー】 福福 「数馬の湯」は奥多摩にある日帰り温泉施設で、ここが好きで何度か通っている。 初めて行ったのは2022年(令和4年)10月の事だ。今も不定期で放送されているNHKのEテレ「ふるカフェ系 ハルさんの休日」という番組で檜原村の古民家カフェが放送されたのを見ていて、山歩きを兼ねてお昼はそこでという計画を立てた。 その時は払沢の滝入口バス停から歩き出し、曇り空で富士山の見えない浅間嶺を経て、人里(へんぼり)峠から人里に下った。その後少し車道を歩いてお目当てのカフェに向かったのだが、着いてみると何とその日はカフェは定休日。何のためにここまで歩いてきたのかという状況になってしまった。 仕方がないのでバスの待合所に入ってぼんやりしている時に目に入ったのが「数馬の湯」の案内チラシ。そこには無料でお迎えしてくれるとあったので早速電話し、やってきた迎えの車に乗り込んだのだった。電話をしたバス停からは4Km以上離れているのにたった二人の為に車を出してくれるという親切心に感激したのと、温泉入浴後に食べた料理が皆美味くて、それでここがいっぺんで気に入ってしまった。 今回も軽い山歩きの後に数馬の湯へという計画を立て、2020年の時と同じ浅間尾根を歩くことにして入山口は前回因縁の人里バス停にした。武蔵五日市駅からのバスは時刻どおりに到着して、道路を渡り急な道に入ってから、真っ直ぐ向かわずに公衆トイレに寄り道してから元の道に戻った。今回は時間の余裕があるのでアクセクする事もなくふくらはぎが伸び切るような急な道を登る。 集落の一番上部の民家のところまで上がると浅間尾根への標識があり、その先で衣服調整の為またしばらく休憩する。風も当たらないポカポカ陽気はまるで春のようで、近くで鶯まで鳴いたのには驚いた。そこから少し登った所に大きな廃屋(大野荘)があり、2017年8月の「ぽつんと一軒家」でTV放送されたと張り紙がある。 2022年に通った時には「どうぞ中へ・・向かいの山にハートが見えたらラッキー」という別の張り紙があって、確かに正面の笹尾根の山腹にある伐採跡がハート型に見えた。今回見てみるとハートの上の凹んだ部分にある落葉樹がこの時期は葉を落としている為きれいなハート型には見えなかった。アンラッキーと言うわけだ。 その先は植林の中のつづら折れの道になりやがて石仏の置かれた人里峠に着いた。石仏に手を合わせたその先は稜線の北側を歩くよう道が付いている為雪が残っている。木の間から先日歩いた大岳山から御前山への稜線が見えるのだが枝が邪魔をしてスッキリとは見渡せない。小さな石の社を過ぎると馬頭観音像のある一本松で、更に進むと藤倉バス停への分岐標識があるが、その道は山と高原地図では破線扱いになっている。 猿石の大岩の手前に麓の人家の上部に鷹の巣山から高丸山にかけての石尾根の稜線が見渡せる場所がある。さすがにこちらより雪は多そうだ。猿石を過ぎた所からは御前山もスッキリとした姿で見られた。数馬分岐の手前と数馬分岐にも馬頭観音像があり、今通っているこの道がかつては生活の道だったことが良く分かる。分岐から再び植林の中を進み一旦舗装道路を横切ってからなおも植林内を進むと数馬峠でここにも石仏があるが、馬頭観音なのか菩薩像なのかは不明。 数馬峠から更に西進するとこれも植林内にある仲の平分岐に着く。この先は浅間尾根を離れ急な支尾根を下ることになるのでカミさんのペースがぐっと落ちる。それでもゆっくり焦らず下りて行けばやがて仲の平バス停横の道路に出て山歩きはこれで終了だ。ここからは数分の車道歩きの後に温泉と美味い食事にありつける筈だったのだが、、、 着いてみると定休日の看板が出ていた。ガーン。今まですんなり入れていたので定休日の事など考えたこともなかったのだが、これまでは運良くその日に当っていなかっただけだったんだ。それは分かったが今更どうしようもなく、空腹を抱えて武蔵五日市駅行きのバスを待つしか選択肢はなかった。 そんな事で温泉も美味しい料理も一瞬で消えてしまった訳だが、二度まで同じことが続くとなると人里からのコースにはタタリがあるんじゃないかと思えてくる。真相はタタリなのか単なる調査不足なのか?うーん、悩ましい。 ![]() ![]() |