山行報告>若葉の季節に軽い山歩き、数馬峠(仲の平分岐)

2026/4 /27


【日 程】  令和7年4月27日
【山名・標高】数馬峠 1,100m付近
【天 候】  晴れ
【メンバー】 福福

温泉目当ての軽い山歩きを計画して目的の温泉に着いてみたら休業日だった、という話しは前に書いたが、今回も再びその手の軽い山歩き。季節も良いので山の空気を吸いに出かけてみようというのが狙いだ。

当日はGW前半の日曜日で、いつもなら混雑を敬遠して出かけることはないのだが、ずっと天気の悪い日が続いて、良いのはこの日だけという予報だったのでやむを得ない。
中央線の電車に乗り込むと意外と空いていて、GWは皆遠出して近場は空いているのかと思ったほどだった。前回(4月12日)は、車窓から桜や梅、桃等の眺めが素晴らしかったが、今回の主役は藤で青紫色の房状の花があちらこちらに見られた。特に藤野駅周辺には多く、藤野の名に恥じないなぁと話していたのだが、その後も見事な藤が各所で見られ、前回に引き続き楽しい電車の旅になった。

上野原駅で下車すると、既にバス停には列ができていて我々は何とか座れたものの、もうこれ以上は乗れませんといわんばかりのぎゅうぎゅう詰め状態でバスは発車した。
途中で降りる人で車内が少しずつ空いていく中、我々は藤尾というバス停で下りて標識に従い集落内の道路を登っていった。GPSの軌跡と地図の道路形状が全く合わない中、案内標識を頼りに進む内に民家の前にいた人が親切に峠への入口を教えてくれた。

古い標識のあるその場所から山道が植林の中に続いて、登り始めは割と急な登りになっている。それほど歩かれている道ではないが、道自体はしっかりしていて登るほど傾斜も緩くなってくる。933pの手前で左から合流してくる道は、同じく藤尾からの左ルートで我々の右ルートと所要時間は大差ない。2本の道が合わさった直ぐ上で又道が二手に分かれる。尾根を直登する直進ルートと右手にトラバースするルートだ。直進ルートの方は山と高原地図では破線ルートになっている為、我々は素直にトラバースルートを選んだが、この道は良くない。細い上に杉の落ち葉や落枝が積もってとても歩き難いし、稜線に出るまでの距離も長い。こんな事なら直登ルートを選べば良かったと思ったほどだった。

尾根に出ると直ぐ先に笛吹峠があるのでそこまで行ってみる。分岐標識の脇に石碑があって、大きく「大日」と彫られたその下にある文字が不鮮明なのだが、「みぎ かづま」「ひだり さいばら」と私は解釈したがどうだろうか。稜線を右手に進めば丸山へ、左が我々の向かう数馬峠方向なので、そちらに向かって少しずつ標高を上げていく。笛吹峠から700m程西に向かうと林の中に案内標識がポツンと立つ藤尾分岐で、トラバースルートと分かれた直登ルートを登って来るとここに出る。

藤尾分岐から300m程北上すると右手に大羽根山への道が分かれる。浅間尾根登山口から大羽根山へ登った人の話しでは山頂の桜が綺麗だったそうだ。桜といえばこの笹尾根上でも花は地味だが立派な山桜の木があって思わず写真に撮った。その場所からしばらく尾根道を歩けば目的地の数馬峠で、ここは今日歩いた中で唯一富士山が望める休憩適地である。春のせいで少しもやってはいるが綺麗な富士山が見えた。2週間前と比べると雪の量はやはり減っている。

居合わせた人にその富士山をバックに写真を撮ってもらってから我々の方は下山態勢だ。下る途中、やや遠目ではあったが綺麗な色の山桜を見かけたのと、麓から三頭山にかけての山肌に若葉に混じって点々とピンクの塊があるのを見ることが出来た。春らしいのどかな風景を楽しむ内にお目当ての温泉の建物が見えてきて予定通り13時直前に到着。

ここで15時近くのバス時刻まで入浴と湯上りビールを楽しんだわけだが、最後のバスだけは武蔵五日市駅までずっと立ちっぱなしという締めくくりとなった。全てが上手くとは行かなかったが、少しシャンとした所で最後の打ち上げに向かうことが出来たのだから、バスで立つのも悪くはなかったかな。


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