山行報告>やっぱり花の時期には遅かった、藤原岳

2019/4/13

【日 程】平成31年4月13日
【山 名】藤原岳
【標 高】1,140m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 孫太尾根登山口8:00−−−9:06丸山9:07−−−9:41草木9:41−−−10:17多志田山10:31−−−11:05藤原岳11:40−−−12:15多志田山12:16−−−12:48草木12:48−−−13:27丸山13:28−−−14:27孫太尾根登山口

孫太尾根から鈴鹿・藤原岳に登ってきた。孫太尾根は藤原岳山頂から県境稜線上の多志田山をを経由して南東に延びる尾根で、登山口から山頂まで直線で4km程の長い尾根である。恥ずかしながらこの登路の存在を知ったのはごく最近のことで、「週刊ヤマケイ」というオンラインマガジンによってのことだった。

ちなみに「週刊ヤマケイ」は2012年9月30日に創刊され、以来毎週山の情報を美しい写真と共にメールの形で届けてくれていたものなのだが、2019年3月28日の341号をもって休刊となってしまった。
山の情報を得る貴重な情報源だったのに、なくなってしまったのは非常に残念だ。

その「週刊ヤマケイ」2019年3月14日配信(第339号)で孫太尾根から藤原岳へのコースが紹介されていて、そんなコースがあったのかと驚いたのと同時に、これは是非とも行ってみなければと言う気になった。紹介記事の実際の山行日は3月5日とのことで、その時にはセツブンソウ、ヒロハノアマナ、フクジュソウが咲き始めという状況だったようだ。

花のある内にとは思いつつも、なかなか出かける機会を見つけられずにいたところ、「山の会雑記帳」仲間の「さすらい人」さんに先を越されてしまった。「さすらい人」さんが出掛けたのは3月18日で、お目当てのセツブンソウには出会えたようだが、藤原岳頂上直下の残雪に苦労したらしい。

我々がようやく出掛けたのが4月13日になってからで、さすがにセツブンソウは終わっているだろうが、他の山野草も残っているかどうか微妙な時期になっていた。

8時前に配水池横の登山口に着くと、既に10台以上の車が駐車していて人気ぶりがうかがえる。この日が土曜日の好天ということもあったが、花の百名山として知られる藤原岳だけに、3月に入ってからは平日でもこんな状態だったかもしれない。

孫太尾根と書かれたシンプルな道標に導かれて進むと、しばらくは人工林内の登りだが、標高400mまで登ると背後に麓の景色が広がった。尾根筋に沿って咲く桜がなかなか見事で、一息入れるには具合の良さそうな場所だったが、セーターを脱いだだけで休む間もなく出発する。

標高650mの丸山から標高834mの草木にかけては稜線の道も緩やかで楽に登って行かれる。その先の多志田山へは少し登りの急な箇所があるが、そこを登りきれば標高965mの山頂に着く。多志田山は県境稜線上にありピークから西に向かって治田峠を経て竜ケ岳に向かう県境稜線が延びている。

治田峠(標高760m)まではアップダウンはあるものの200m強の下り、藤原岳(標高1,140m)からだと標高差500m近い大下りになる。将来、そのコースを歩くことがあるかどうかは分からないが、今日の我々の目的地は治田峠ではなく眼前にそびえる藤原岳である。

多志田山から少し下ってからの登り返しになるが、藤原岳頂上台地までのこの登りが今日もっとも急な登りになる。鞍部から藤原岳山頂とのちょうど中間点辺りで福寿草が少しまとまって咲いている場所があった。予想していたとおり今日出会った春の山野草は種類、量共に少なかったので、これは嬉しかった。

急登を登りきると待望の藤原岳頂上台地に到着した。土曜日でお天気も良いとあって人影も多く、あちこちから賑やかな声が聞こえる。藤原岳の山頂標識の所から鈴鹿最高峰の御池岳を望むと、そこにもほとんど雪は無く春うららといった風情だ。山頂で昼食をとっている間にも次から次へと登山者が登り着いて、山頂は大賑わいだ。どの顔も晴れ晴れとして春山を満喫したという表情が良い。
我々自身も大いに満足して、昼食後は来た道を引き返し登り口に戻った。

最後に初めて歩いたコースの感想だが、登った時期が遅かった為、お目当ての花は少なかった。一応、見られた花々を書いておくと、フクジュソウ、ヒロハノアマナ、ミノコバイモ、カタクリ。いずれも個体数は非常に少なかった。

一つ気になったのは石灰岩採掘の為の工事音が終始響いて、それが耳障りだったこと。このコースへ出掛けるのなら工事の休みの日を狙った方が良いように思う。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)