山行報告>干支の山、白猪山

2019/10/16

【日 程】令和元年10月16日
【山 名】白猪山
【標 高】819.4m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】  
大石幼稚園前バス停9:40−−−10:21谷・都コース登山口10:21−−−11:26夏明コース合流点11:26−−−11:38白猪山12:13−−−12:20夏明コース合流点12:26−−−13:11林光寺13:11−−−13:52大石幼稚園前バス停

伊勢三山の一つ白猪山、今年の干支の山でもある。そのことには全く気づかず計画を立てたのだが、ヤマレコで他の人の山行記録を読んでそうだったんだと改めて認識した。
実はこの山には平成7年11月に山の会で登っていて、その年の干支もやはり亥だった。もし又登るとなると次は12年後の令和12年ということになるが、その時まで元気に山登りを続けられていたら嬉しいことである。
松阪駅から30分ほどバスに乗り、大石幼稚園前というバス停で降りると目の前に白猪山登山口への立派な案内標識があるので迷うことはない。
しばらくは舗装路歩きで途中の橋で左手に矢下コースを分けると、すぐに大日堂に着く。道路沿いではあるが手前に小さな広場、裏手には谷川が流れる良い雰囲気の場所で、お参りをした後、暑くなってきたので一枚脱いでから先に進む。
このあたりは「谷」という集落で、道の左右に石垣を積み上げた見事な棚田が山手に向かって続いている。前回登った時の報告にもこの棚田のことを記録しているので、印象深い景色には違いない。先人たちの血と汗の結晶とも言える棚田だが、歳月を経て壊れてしまった石垣部分の修復は最近ではコンクリートで固めてしまっているようだ。昔ながらの手積みの風情はないが、これはこれでやむを得ない事だろう。
道路の傾斜が強まって、こういう道は歩くのも楽ではないなぁとここに暮らす人達の生活の思いを馳せながら「都」集落に入っていく。今登っているのは白猪山の「谷・都コース」で前回も同じコースで登っている。白猪山への登山道は他に3コースあって、低山ながら登山道は充実している。きっと地元でもよく登られ大切にされている山なのだろう。
「白猪山谷・都登山道 1/10」と書かれた標柱の立つ所が登山口で、以後、10/2、3/10、、、と頂上まで区切りの標柱が続く。その登山口から200m程進むと廃墟となった作業小屋があり、そこでようやく道路の舗装は終わって、以後は植林地の中の道を登るようになる。林の中は杉と檜の違いがあるくらいで展望もなく、次の標柱の現れるのが唯一の励みだ。炭窯休憩所と書かれた窯跡が4/10で、6/10の標柱が矢下コースとの合流点にあった。
そして夏明コースとの合流点が8/10で、ここには石尊大権現の社とトイレが有り、横手には芝を張ったような可愛らしいピークがあってこの辺りは二ノ峰と呼ばれている。
ここからは広く緩やかな尾根を登って今は基礎のコンクリートのみを残す展望台跡を経て山頂に到着した。山頂には10/10の標柱と三角点があり、他に猪を描いた山頂標識や今年の新春に登った記念に立てたらしい標柱に日の丸を添えたものなどなかなか賑やかだ。
山頂は南側が比較的開けているので、そこから麓の景色を見下ろしながら昼食にした。平日とあってここまで誰にも出会わず、干支の山もこの日は我々の独り占め状態だった。
下りは同じ道を下りる計画だったのだが、6/10の標柱の所から矢下コースにルートを変えて下ることにした。ただ下ってみると登山道には落枝、落葉が多く歩きにくいだけで面白みのない道だった。この道はあまり歩かれていないようだ。山道を下りきってお寺(林光寺)の横から舗装道路歩きになり、ゆるゆると下って大石幼稚園前バス停に到着したが、一本前のバスには間に合わず、予定のバスまでに1時間以上の待ち時間があるという中途半端な時間になってしまった。バス待ちの間は幼稚園付近でなんとなく時間を潰したのだが、後から考えると近くに「深野だんだん田」という日本棚田百選に選ばれた棚田があったのでそこを見学すれば良かった。
予定のバスで松坂に戻り、日帰り入浴施設でさっぱりとしてから軽く反省会でもという流れになった、と言うかしたというか。松坂と言えばやはり「一升びん」だろうとこの日の反省会は名店の焼肉。美味しい焼肉に舌鼓を打ちつつ、一日の行動を振り返るというのもなかなか贅沢な締めだったのではないだろうか。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)