山行報告>奈良の里山を歩く、音羽三山

2019/10/27

【日 程】令和元年10月27日
【山 名】音羽三山
【標 高】音羽山851.4m、経ヶ岳889m、熊ヶ岳904m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 下居バス停10:04−−−10:42観音寺10:48−−−11:04飛鳥展望台11:33−−−11:47音羽山11:51−−−12:06経ヶ岳12:07−−−12:36熊ヶ岳12:37−−−13:03大峠13:03−−−13:57破不動尊13:59−−−14:01不動滝バス停

NHKのEテレで「奈良尼寺精進日記」という番組が放送されている。住職と副住職それとお手伝いさんの三人(当然ながらいずれも女性)の寺での日々の生活、特に精進料理の作成にフォーカスして、三人のふんわりとした暖かな雰囲気がテレビを見る我々にも伝わってくる好番組である。
その尼寺(音羽山観音寺)の背後にあるのが音羽山(標高851m)で、音羽山に連なる経ケ塚山、熊ヶ岳と合わせて音羽三山と呼ばれている。

その音羽三山へのハイキングをはるきさんが計画してくれたのだが、たまたまその日の都合がつかず、はるきさん達が出かけた一週間後にカミさんと二人で出かけてきた。利用する交通機関やコースははるきさんの計画そのままである。

晴れというのには少し雲が多めの日曜日、近鉄桜井駅から談山神社行のバスに乗って約30分で「下居」というバス停に着く。
バス道路から直ぐに脇道に入り、集落内に入っていくと道は徐々に急になっていく。所々にお寺の手作り看板が現れて、見るとこちらもほんのりした気持ちになるし、お寺が地域に愛されているのだなぁというのが伝わってくる。

途中から道が二手に分かれて左手の参道を登るようになると、道は益々傾斜が増してきて息が上がるようになる。後から考えるとこの登りがこの日のコースの中では一番の難所で心拍数をチェックすると130を超えていた。コンクリート舗装の急な道というのは疲れる。さすがにご住職達はこの道は車で行き来するのだろうなぁと考えながら登り続けると山門が見えて、ようやくお寺に到着した。

本堂の周りが賑わっているように見えたので、丁度通りかかったお手伝いらしき人に尋ねてみると、「近くの神社で大祭があるので、、」という返事だった。忙しそうだったのでそれ以上聞くことはできなかったが、横手を見るとテレビクルーがカメラを構えていたので、丁度収録日でもあったようだ。

本堂への上がり口に登山靴やストックが並んでいたので、登山者も本堂に上がることはできそうだったが、この日は計画より1本前のバスに乗ろうと先を急いでいたので、表から手を合わせただけでそのまま通り過ぎてしまった。

前週に訪れたはるきさん達はお茶をご馳走になったうえ、ご住職のサイン入りの著書まで購入したそうで、我々も上がってご住職のお話でも聞けばよかったのだが、せっかくの機会をフイにしてしまったのは思えばもったいないことだった。

本堂を右手に進むと道が二手に分かれて左が尾根沿いのコース、右が地図には記載はないが展望台コースなので、ここは迷わず右手の展望台コースを選ぶ。
その展望台には「飛鳥展望台」と書かれた立派な標識があって直ぐに分かった。少し時間は早いがここで昼食にする。この先のピークには展望がないことは先週出かけたはるきさんの報告で分かっていたからだ。

昼食後、植林された尾根道を登り急登が終わって傾斜が緩んだ先に音羽山の山頂があった。特に変哲もない植林地のピークなので、ほぼ素通りの感じでそのまま進むと直ぐに次の経塚山に着く。ここは頂上付近は自然林だが展望のないのは同じだ。最後の熊ヶ岳は三山の中では最も高く、それなりの登り返しもあるがやはり何ということもないピークで写真だけ撮って大峠に向かって下った。

大峠は反射板の立つ小熊ヶ岳から標高差で100m程下った所にあり石仏の収められたお堂とその脇に「女坂伝承地」の石碑が立っていた。更に下ると水がサラサラと流れる林道に出て、そのまま下れば針道の集落を経てバス道路に突き当たる。すぐ手前に岩にお不動様が彫られた「破不動尊」と「不動延命の滝」がある。

不動滝バス停には1本前のバスより更に30分も早く着いてしまい、結果的にそんなに急いで歩くこともなかったわけだが、ともかくそのバスに乗って「桜井市総合福祉センター」というところで途中下車した。行きのバスでかみさんが「どなたでも入浴できます」という看板を目にしていたからだ。一本バスを早くした分は入浴で潰してしまったので、結局、桜井から名古屋に戻る時刻は計画書どおりとなった。

さて、久しぶりに奈良の山へ出かけてみて、改めて奈良は遠いなぁという印象だ。それだけ時間をかけた割にはぱっとしない山だった。結論として我々のように音羽三山を登る目的だけで出かけるのではなく、むしろ音羽寺をメインに考えたほうが良いのではないかと思う。三山を縦走しなくてもきっとその方が楽しめるだろう。

 トップページへ戻る             ポイント写真及び山の位置はこちら

次の山行報告へ


前の山行報告へ

GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)