【日 程】令和元年11月30日 【山 名】竜ヶ岳 【標 高】1,099.3m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 宇賀渓案内所7:49−−−8:54砂山8:58−−−9:32宇賀渓出合9:34−−−10:09石榑峠10:13−−−11:19竜ヶ岳11:23−−−14:10遠足尾根登山口14:11−−−14:34宇賀渓案内所 前回登ったのが平成元年6月だから30年ぶりということになる。 三岐鉄道大安駅からタクシーで麓の宇賀渓まで入る。以前にはあったバス便はとっくに廃止されてしまったので、入山手段はマイカーかタクシーでしか今は方法はない。 その宇賀渓の案内所でタクシーを下りると、早速おじさんがやってきて入山協力金一人200円を徴収されてしまった。これも以前にはなかったことでちょっと驚いたが、山を守るためならとここは気持ちよく払う。 案内所の所から奥へ進むと道が二手に分かれるので、「砂山」への標識に従って左手の道に入る。実はこの日の計画は遠足尾根から登って反時計回りに竜ケ岳、砂山へと周遊するつもりだったのだが、いつも登山用天気の参考にしている「てんきとくらす https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/ka_type.html?type=15」のサイトで竜ケ岳の午前中の登山指数がC(Cは風または雨が強く、登山には適さない)のまま変化がなく、これだと遠足尾根から登ると北西の風をまともに受けることになる。そこで前日になって周遊の向きを時計回りに変更したのだった。 砂山へは北谷キャンプ場の中を通って石の階段が続く道を登る。実は案内所のすぐ裏手に別の細い道があったのを気づかずにキャンプ場経由の道に入ってしまったのだが、30年ぶりだとルートの感も鈍るようだ。 良いお天気に紅葉が映えて気持ちよく登っていく。風の方は県境尾根に遮られてさほどでもないのがありがたい。ただし快晴ではあるが低温である。砂山は尾根の途中の単なる岩の出っ張りで、古い記憶を探っても「こんな場所だったかなぁ」と思うばかりで、岩場なのに砂山とはどうも釈然としない。ただ、ここから竜ケ岳の眺めは良い。 砂山から標高620mまで登り続けてから一旦鞍部に下り再び630mまで戻すと下りに転じ、標高520m付近で沢に突き当たる。この沢が滝の連続する宇賀渓と呼ばれている景勝地で宇賀川の源流部分である。計画ではこの出合いから右に進み途中から中道に入って頂上へ直登するつもりだったのだが、そこにあった石榑峠への標識に引っ張られて左へ進んでしまった。中道経由に比べ行程は長くなるが、石榑峠から竜ヶ岳へは表道と呼ばれていて眺めが良い。出合いからなんとなく見覚えのある道を進むと車道に出て、その車道を20分程歩くと滋賀県との県境にある石榑峠に着く。滋賀県側からは峠の駐車場まで車で入れるので、この日もかなりの数の車が駐車していた。 石榑峠からは急な岩場の取付があるが、そこを過ぎれば歩きやすくなる。途中には重岩という花崗岩のオブジェも見られるが、何と言ってもこのルートの魅力は標高1,050mから始まる笹原の稜線である。おそらくこの尾根の美しさは鈴鹿随一であろう。 この日は快晴とあって右手に伊勢湾、左手には琵琶湖も望める好展望で、道も緩やかになって気持ちよく歩ける。ただし、遮るものがない分、風当たりはそれなりだ。 竜ヶ岳山頂には十数名の登山者がいたが、折角の展望地でもこの風では長居する気にはなれず、記念写真だけ撮ったら直ぐに下山を開始する。頂上の反対側も笹原が続き、牧歌的でのどかな眺めだ。こういう道を歩くとつくづく山登りの幸せを感じる。昼食は金山尾根分岐のすぐ手前でとった。比較的風の弱そうな所を選んだつもりだったが、それでも風よけに張ったツェルトに時々背中を押された。 昼食後は相変わらず緩やかで眺望の良い道を下っていくと、よく登りの人とすれ違う。やはり眺めの良さからこのルートは人気があるようだ。遠足尾根も下部は植林帯になってまったく面白みのない道になる。ここを登る人にとっては我慢のしどころという場所だ。 やがて登山口の林道に出てゆるゆる林道を下っていくと、逆に登ってくる家族連れに出会ったりする。彼らは頂上を目指すのではなく宇賀渓探勝が目的なのだろう。やがて見覚えのある宇賀渓案内所に着いて本日の山歩きは終了した。 この日は予報通りの強風ではあったが快晴のお天気のせいで思った以上に登山者は多かった。何と言っても頂上付近の稜線の美しさが素晴らしく、30年ぶりということもあって新鮮な感動があった。鈴鹿の山もこの山のように随分と足が遠のいている山もある。近くて良い山なのだからまた少し通ってみようという気持ちになった。 トップページへ戻る
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