【日 程】令和元年12月8日 【山 名】横山岳 【標 高】1,131.7m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 白谷登山口9:10−−−9:47太鼓橋9:48−−−9:58引き返し地点10:00−−−10:08太鼓橋10:09−−−10:43夜這い水10:44−−−10:48東尾根登山口10:49−−−12:11金居原コース分岐(最高到達点)12:12−−−12:33昼食休憩13:22−−−13:52東尾根登山口13:52−−−14:19白谷登山口14:19−−−14:50杉野小学校バス停 横山岳は琵琶湖の北にある湖北の山で、前回は平成12年5月に登っている。 季節外れのこの時期にまた登ってみようと思ったのは、ワカンが必要ない程度の軽い雪山にちょっと行ってみたいと思ったから。 夜明け前の名古屋を出発して、乗換駅の大垣駅が近づく頃ようやく明るくなって周りの景色が明瞭になってきた。車窓から伊吹山を望むと予想以上に山が白い。横山岳もかなり積もっているのだろうかと急に不安になってきた。 雪による行動の長時間化を考慮して、バスで行く予定を変更し木ノ本駅からタクシーで登山口まで向かうことにした。おかげで早朝のため鉄道のキオスクでは購入できなかった朝食類も途中のコンビニに寄り道して手に入れることができた。 登山口の白谷小屋前に到着して、更に奥の東尾根登山口までタクシーで入れるのか尋ねた所、タクシーはここまででこの先には入らないとの返事だった。 タクシーを帰して、冬支度の終わった白谷小屋内で身支度を済ませてから白谷ルートに向かう。雪のある時に沢ルートは避けたいのだが、お天気も良いのでしばらくは様子見だ。歩き始めには雪はなく、その内に雪が現れてきたが薄っすらという程度で特に問題はない。ただし、その薄雪にスリップしそうでちょっと嫌だ。それでも順調に太鼓橋まで登ると橋の袂に登山者のものらしい車が一台駐車していた。名古屋ナンバーのその車は我々がタクシーで登ってくる時にすれ違った筈で、気が変わって又登り直して来たのだろうかと首をひねった。 太鼓橋から先は雪の量も少し増えてきた気がするが、先行者の足跡があるからちょっと安心できる。所がその先行者のもの以外に嫌なものを発見してしまった。真新しい熊の足跡である。それほど大きなものではなかったが鋭い爪もくっきりと残っている。狭い沢の中で熊と出会っては逃げ場がない。カミさんとも即決でこの場から引き返すことにした。 しかしこのまま下山してしまうのも何とも悔しい。そこで太鼓橋から林道伝いに東尾根登山口に向かい東尾根から登ってみることにした。もっともこの時点でのコース変更では山頂まで辿り着けるとは思ってなく、目標は頂上稜線まで、引き返しのタイミングは12時半までとした。 太鼓橋から林道を歩き始めて、途中で軽トラックに乗ったハンターに出会ったので、熊の足跡を見たことを伝えると、この山には熊がいること、まだ冬眠に入ってないこと等を話してくれた。東尾根にもいたらしいがそれは駆除したとのことなので少しは安心できた。東尾根登山口の手前に「夜這いの水」という何とも意味深な名前の水場があったが、水は凍ってしまっているのか出てはいなかった。 東尾根は登り口からは植林の急登だが標高750m辺りで傾斜も弱まり自然林の中を行くようになる。別名ブナ尾根とも言われるブナの目立つ気持ちの良い尾根道だ。またこの辺までは道に雪があったりなかったりの状態だったのが完全に雪を踏んで歩くようになった。雪の量はくるぶしから膝下くらいなのでこの程度であれば問題はない。傾斜は上部に向かうほど緩やかになる感じで、雪の量も急激に深くなるということもないので、風弱く温かな日差しに照らされながらの登行は正に冬山ハイキングのイメージにぴったりだ。 しかしながら登るにしたがってペースダウンしているのが残念なところで、これは体力の無さではなく朝からほとんど休みなく歩き続けているからだと自分に言い訳する。這うようなスピードで目標の山頂稜線である金居原コースとの分岐に着いたのが12時11分。ここから横山岳山頂はまだはるか先だ。それでもとりあえずの目標は達したということで後ろ髪を引かれることもなく直ちに下山開始した。途中の風のない眺めの良い場所でのんびり昼食をとってから登山口に戻り、更に朝のスタート地点である白谷小屋前を通って杉野集落まで下って木ノ本へのバスに間に合わせた。 今回はクマの足跡との遭遇というアクシデントがあったため残念ながら頂上を踏むことはできなかった。それでもポカポカ陽気の中、他の登山者と会うこともなく真っ白な雪面に自分達だけのトレースをつけられたのは楽しいことだった。木ノ本名物の桑酒も買えた事だし、冬山シーズン前の良いトレーニングにもなったと思う。 トップページへ戻る
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