山行報告>快晴の大岳山へ

2020/12/7

【日 程】令和2年12月7日
【山 名】大岳山
【標 高】1,266.4m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 白倉バス停8:16−−−10:11白倉分岐10:11−−−10:59大岳山11:34−−−12:54大ダワ13:06−−−14:58鋸山林道入口14:58−−−15:15奥多摩駅

鏡餅の上に三角帽子を載せたような、大岳山は奥多摩の山の中でもはっきりそれと分かる形の山で、この大岳山を見つけることで周囲の山々も判別できるという目印の山となっている。加えて奥多摩三山の一座であることのネームバリューと山頂から富士山の眺めが良いことで登山者に人気の山である。

11月に登った鋸山から更に登りつめていくとこの大岳山に達するが、最もポピュラーなルートは御岳からの縦走コースで、御岳山のロープウェイを使えば割と短時間に山頂に到達することができる。我々が以前に登ったのもそのコースで、頂上直下を除けば急登はなく登りやすい山という印象を持った。

今回は南の秋川側から大岳山を越えて奥多摩に下るという計画を立てたのだが、最も短時間で登れる白倉からのコースにしたのは、この季節ならではの日の短さが一番の理由だった。コースタイム通り歩いても下山が日没時刻になってしまうという夏とは違う行動の制約があるからだ。

武蔵五日市駅から登山口の白倉バス停までバスで30分ほどかかる。その白倉バス停で降りると目の前に大岳山への案内標識があり大変わかりやすい。標識に従い山手に向かうと人家の屋根の上や木々に猿の姿がある。カメラを向けると逃げてしまうが、きっと人の目のない時は大手を振って歩き回っているのだろう。

大嶽神社の先に再び標識が現れて、このまま真っ直ぐ道路を進んでも、ここから左手の山道に入ってもどちらも大岳山に向かうとあるので、近道の山道コースを選んだ。直ぐに大きな庚申碑とその傍らに一丁目と書かれた石碑のある場所に着く。この丁目石は飛び飛びに残っている状態ではあるが十九丁目までは確認できた。昔からの由緒ある道でもあるようだ。

多くの人に歩かれていたせいかえぐれたようになっている道を進み、一段と急になった斜面を登りきったとこで林が切れて南側の浅間尾根越しに富士山が見えた。無風快晴、冬とは思えぬ暖かな日なので、キリリとしまったという感じではないが薄っすらと雪をかぶった富士を見ると嬉しくなった。

ここから主稜線(馬頭刈尾根)の白倉分岐に到達してからちょっと進んだ所にコンクリート製のベンチが置かれた展望台があった。先程の場所とは違い麓の集落までも見えるので風景に広がりが出るのが更に良い。休憩を切り上げようとした頃に単独女性が上がってきた。この女性はなかなかの快速で途中で先を譲ろうとしても遠慮して前には出なかったが、余裕の登りっぷりだった。奥多摩の山は単独行者、それも女性が多いように感じているのだが皆揃って足が達者だ。

主稜線は傾斜も落ちて歩きやすくなり、木の間から大岳山山頂がごく近くに望めるようになる。祠のある場所の先で大岳山への道と鋸山への道が分かれ、大岳山方面に進むと直ぐに又二手に道が分かれる。標識はないが右手が大岳山荘を経由する巻道、左手が大岳山山頂への直登コースだ。どちらの道もよく踏まれているので不安なく直登ルートを取る。

次第に道が急になってくるがやがて人の声が聞こえるようになり、立派な山頂標識の立つ頂上広場に到着した。20名程の登山者が休んでいる中で、我々以外にマスク姿がいないのがちょっと気になるが、もちろん密な環境というわけではない。

30分程で昼食休憩を終えて頂上を後にすると、しばらくは下りが続くが、北西の肩まで下りるとその先はぐっと平坦になる。コブのような突起は巻いてしまうし、ほぼ水平道を言っても良い快適な道が続く。残念ながら開けた場所はないが、樹間から御前山を見ながら進み最後のピークである鋸山も頂上は踏まず巻道経由で大ダワに出た。ここから先は先月にも下った長い林道を歩き、結局コースタイムよりより1時間早く下山口の奥多摩駅に到着した。

一見順調に歩き終えたわけだが、前回の川乗山ほどバテバテにはならなかったものの、山の規模を考えると不相応な疲れを感じた。こんな状態では北アルプス等の高い山は不安で登れない。もうしばらく近場の山でトレーニングを続けて様子を見る必要があるようだ。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)