【日 程】令和3年10月21日
【山 名】大岳山
【標 高】1,266.4m
【天 候】晴れ
【メンバー 】ふく
【タイム】
大岳鍾乳洞入口バス停8:47--9:50809p9:50--10:09高岩山10:09--10:35上高岩山展望台10:35--11:21大岳神社11:22--11:41大岳山11:54--12:18白倉分岐12:19--12:38富士見台12:39--13:00つづら岩13:00--13:50鶴脚山13:56--14:14馬頭刈山14:21--14:40高明神社跡14:40--14:59軍道・瀬音の湯分岐14:59--15:17林道出合15:18--15:41軍道バス停15:41--15:57十里木バス停
大岳山には何度か登っているが、今回は大岳山を経由してぐるっと馬蹄形に歩く計画を立ててみた。武蔵五日市駅前から小型バスに乗り、終点一つ手前の大岳鍾乳洞入口で下車すると、他に3人組と単独男性が一緒に降りたが彼らは私と同じ行き先ではなかった。
バス停のすぐ先にある養沢神社がスタート地点なので、安全登山を祈願してから出発すると、いきなり急登が始まりたちまち息が荒くなる。今回は一人で来ているのでどうしてもオーバーペースになりがちだ。心拍計を見ながら意識してペースダウンを心がけている。一方で計画では下山予定時刻が日没過ぎとなっている為、少しでもこの登りで時間を稼ごうと休みなく足を動かしている。この為、心拍数が一時130まで上がってしまった。
今登っているのはサルギ尾根というのだが、その北側には御岳山から日の出山に続く稜線、さらにその先の金毘羅尾根。南側には大岳山からの下降ルートに予定している馬頭刈尾根が並行している。それら両脇の尾根と標高を競いつつ歩みを進めるとベンチのあるp809に着いた。北側の樹間から見えた山は6月に登った日の出山だろう。
更に登ってあまり展望の効かない高岩山を過ぎ、この尾根の頭に当たる上石山に出る直前に立派な展望台が有った。そのすぐ上でロックガーデンからの道に合流し尾根道の登りは終了する。上石山はこの裏手にあると思われるが寄らずに大岳山へと緩やかになった道を快調に飛ばす。ただしそれもしばらくの間で大岳山が近づきちょっとした岩場が現れるとなかなか足が前に出なくなり、大岳神社を過ぎ最後の登りにかかる頃には岩場に寄り掛かるようにして登っていた。
ようやくにしてたどり着いた山頂は風もなく良いお天気なのに期待していた富士山は雲に隠れて見えないという予想外の光景にがっかり。ただ、計画時間より40分早く頂上に着いたので、さらなる時間短縮を目指しそそくさと食事を済ませ出発する。以前通った白倉分岐までの道は順調に下り、この先の長い尾根道に思いを馳せながら、未知の領域に一歩を踏み出す。
ただ、立派な東屋のある富士見台を過ぎてつづら岩が近づく頃からちょっとした登りでもペースが落ち、小さな岩場でさえ足が上がらなくなった。こうなると山を楽しむどころではなく、ひたすら修行に耐えている感じなのだが、尾根道であっても展望のない林の中を行く場合は余計に疲れを感じるように思える。つづら岩の下で天狗滝への道を分けるが、そこにある道標に目的地の十里木まで6.5kmとあり、大岳山からここまでの距離のほぼ倍の距離を残している事が分かる。
疲れを感じながらも足を止めることはなく小ピークをいくつか越えて、千足尾根分岐までたどり着いた。当初の計画ではこの尾根から下山する事にしていて、登山計画書もそれで提出してある。直前になってもっと先まで進むように計画を変更してしまったのでこの先はより注意深く進まないといけないのだ。分岐から一登りで鶴脚山に到着してここで短い休憩をとった。それにしても鶴脚山とは面白い名前だ。どういういわれがあるんだろう。
次のピークの馬頭刈山(マズカリヤマ)は今通っている尾根の名の元になった山で、これも奇妙な名前だ。標高は884mと大岳山から2時間以上歩いて400mも下げていない。長い尾根だなぁとここでもベンチに腰を下ろしてしばし休んだ。馬頭刈山からの下りで左折すべき所を直進してしまい崖の上に出てしまった。誤った踏み跡がしっかり付いているという事はそれだけ間違える人が多いのだろう。
高明山はピークを意識しないまま過ぎてしまったが、直下に高明神社跡がある。両脇の石灯籠と祠を残すのみだが、少し下ると立派な石造りの鳥居もある。よくもこんな高い所に建ててものだと思う。この先はつまりこの神社の参道ということになるが、山土の滑りやすい道なので下りるのに気を使いながら行く。
標高570m付近に分岐標識があり、計画ではここは直進するのだが、暗い植林の中の山道歩きに嫌気が差していた私はここを左にとって軍道集落に進路を変えた。結果、標識から20分足らずで林道に出たので、これで山道から開放されたと正直ホッとした。
後は林道と里道を使って軍道集落に出て、念の為に軍道バス停の時刻も確認してみたが、この時間帯にはやはりバスはなく、軍道バス停から16分程度の道路歩きの後に予定の十里木バス停に到着した。バス到着の10分前という間の良さだったが、そんな事より計画変更による長い道のりを無事歩き終えたことに深く安堵したのだった。
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