【日 程】令和3年12月28日
【山 名】権現山
【標 高】1,311.9m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
浅川バス停8:55--9:35浅川峠9:35--11:01権現山11:08--12:00麻生山12:35--13:16三ツ森北峰13:22--14:50鋸尾根登山口14:50--15:03杉平入口バス停
権現山は11月に登った扇山、百蔵山の北にある山で、その二山と合わせて北都留三山と呼ばれている。標高はその三山の内で最も高いのだが、中央線の列車から見通せないことや交通の不便なこともあって知名度、人気の点で前二山に劣るようだ。
今回計画したコースは浅川集落から入山し権現山登頂後は尾根をを西に進んで麻布山へ、更に西進して杉平入口バス停に下山するという歩行距離10km程のもの。一日行程としては丁度良いと思ったのだが、稜線歩きに意外に時間を取られ、時間に追われる展開となった。
浅川集落へは大月駅前からバスが出ているが、本数が少ないので平日の山登りならこれで決まりという8時10分発のバスに乗る。なおこのバスは猿橋駅前にも停車するので、東京方面からなら猿橋から乗るという手もある。約40分の乗車後、終点の浅川で下車して目の前の林道を歩き始める。日の当たらない林道は予想通りの寒さだが、冷気のせいで涙が止まらなくなるのにはまいった。林道終点から浅川峠への山道に入る。雑木林の中を行くこの峠道は落ち着いた感じのゆったりした道で、気持ちよく登る内に浅川峠に着いた。峠には扇山からの縦走路が通っているので二山を繋いで歩くことも出来るわけだが、交通の便とかを考えると実行は難しそうである。
稜線に出たことで日が差すようになり、ゆるやかな尾根道の登りは快適になった。標高1、000m辺りから振り返ると木の間に富士山が見られるようになり、頂上からの展望に期待が高まる。登り続けると東西に伸びる尾根に合流して、権現山へはここから右に向かう。少し登ると和見峠・用竹への分岐標識の立つ地図にない道が右手に分岐しているが、そこから少し登れば頂上なので、多分この道は山頂下にある神社辺りで稜線の道に合流しているのではないだろうか。
山頂には和見から来たという単独男性がいて、親切に写真を撮ってくれた。楽しみにしていた富士山の眺めは期待以上で、すっきりと見渡せたのは登った甲斐があるというものだった。山頂北側からは笹尾根が見渡せたはずだが、富士山に気を取られて見そびれてしまったは残念。この後、権現山を後にして先程の分岐まで戻り、更に尾根を西に向かうが、麻布山へ向かうこの道は縦走好きにはたまらない気持ちの良い尾根道だ。途中、大岩の陰に観音像が置かれていたが、この道は生活路として使われていたのだろうか。麻生山山頂からは木々に遮られるのでスッキリした富士山は見られないが、権現山で堪能したのでまぁ良いかと、隙間富士を見ながら昼食をとった。
ここまでは快適な尾根歩きが出来たが、駒宮への分岐がある尾名手峠(2万5千図にはコース記載がない)を過ぎると痩せ尾根のアップダウンが続くようになり、これまでとは一転して緊張を強いられた。三ツ森北峰には分岐があり右手は小寺山へ、左手は我々が向かう鋸尾根だ。鋸尾根は山腹の長いトラバースは慎重に行く必要あるが、そこを過ぎれば尾根も広がり歩き易くなる。ただし、その先には落ち葉の海が待ち構えていて、深い所だと膝まで潜る。落ち葉のラッセルと言えば気持ちよさそうに聞こえるが、道も分かりにくく結構時間を食う。
計画書通りの時間で歩いても、予定のバス時間までは13分しか余裕がない。そのバスを逃すと次のバスまでは1時間強待ちになるのでついつい気持ちが焦ってくる。時計ばかりが気になって、山道を終え集落内の道路に出たときにはホッとしたものの、そこからバス停まではまだ1km以上はありそうだ。足を痛めて疲れ気味のカミさんには気の毒だが、ここは頑張ってもらうしかないと急ぎ足で歩いて、なんとか5分前にバス停に到着した。やれやれという思いだったが、後からカミさんに聞くと、良い山だったのに後半は楽しめなかったそうだ。計画通りの行動を一番に優先する私の悪い癖が楽しむべき山をどうも台無しにしてしまったようだ。過程を大切にすべき所を結果にこだわり過ぎた。今日の事は次回以降の反省点としたい。
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