山行報告>雪化粧した富士山が美しい、高川山

2022/10/30

【日 程】令和4年10月30日
【山 名】高川山
【標 高】976m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 初狩駅8:01--8:24沢コース分岐8:25--9:23高川山9:58--11:19天神峠11:20--11:32峰山11:32--12:18むすび山12:20--12:34大月中央病院入口バス停

富士山に冠雪というニュース映像が流れると、いよいよ秋本番だなという気持ちになる。雪をまとった富士山を眺めようと出かけたのが高川山。展望の山として知られる初級者向きの山で、合わせて新調した軽登山靴の調子も見てみようと計画してみた。

この山には平成21年11月にも登っているが、その頃は登山者を高川山までガイドする犬が評判になっていて、初狩駅備え付けのパンフレットにも載っていたし、山渓のコラムでも取り上げられる程の人気犬だった。我々が登った時にも山頂で登山者達に可愛がられて、食べ物を与えられている姿を見かけた。もう15年も前の事なので今ではいるはずもないが、今回出かけた初狩駅の駅舎内に猫のかまくらが置かれていたので、今度は高川犬ならぬ高川猫が評判になるのかもしれない。

その初狩駅から歩き出して直ぐに右手に折れ、ガードを潜ってからお寺の所で左手に折れ、お寺を回り込むように進むと道は林道の様子になる。標識類もよく設置されているのでルートを間違う心配はない。道端に簡易トイレと登山ポストがあり、そこから150m程進むと沢コースと男坂・女坂コースの分岐がある。今回は男坂・女坂コースをとりしばらく登ると道が急になってきたので、これが男坂かと思ったのだが、そうではなくその先に男坂と女坂の分岐があった。ここでも男坂の方を選んだが、急登はそう長くはなく、そこを終えれば平坦な道になりあっさり高川山山頂に着いた。

それほど広くない山頂には数人の先客がいたが、右手に目をやると見事な富士山があった。前回登った時の霞んでいた富士山に比べると、今日ははっきりしている。眺めの良さに気を良くしてここで早昼をとることにしたのだが、食事を終え出発する頃になると、富士山は雲に隠れてしまった。前回登った時も直ぐに見えなくなってしまい、今回も同様に短時間で終わってしまったのはそういう巡り合わせの山なのだろうか。

頂上からは尾根通しの急な下りになる。これが奥多摩の山だとずっと植林の中という感じになるのだが、ここでは広葉樹の林の中を行くので明るい感じだ。稜線から右に分岐していく道は富士急行線の田野倉駅や禾生駅に下る道で、元気の良い人はそこを下ってから九鬼山に登り返すという事をしているようだ。交通機関のアクセスは良いのだが、気になるのは尾根の左右から聞こえる高速道路の走行音だ。中央線沿いの山の行くとこの音がいつも気になるのだが、この尾根では両側から絶え間なく聞こえて、それが山の雰囲気を壊している。

高川山山頂から500m近く下り、下りきったところが天神峠で、そこから少し登り返して峰山に登ると、その先は小さなアップダウンはあるものの、ゆるやかに下っていく。麓の家並みが近づいてくると、稜線の道もほぼ平坦になって山道も終わりが見えてくる。そして尾根末端にあるむすび山に到着した。ここには「大月防空監視哨跡」と書かれた木柱と説明板、その傍らに円形の竪穴内側を石垣で固めた「聴音壕(飛行機の音を聴くための場所)」があったが、なぜか山名表示はなかった。ここから80m程下って住宅地に出れば山歩きは終了だ。計画ではこのまま大月駅まで歩く事にしていたが、下山口の近くにある大月中央病院前からちょうどバス便があったのでそれに乗車して大月駅に出て計画を終えた。

今回は簡単に登れて富士山の眺めが良いという高川山の人気が納得できた山歩きだった。日曜日というのに登山者の姿が少ないのは意外だったが、お陰で静かに山頂から富士山を眺めることができた。きっとこの日は登山者が分散していたのだろう。これから冬に向かうと富士山は益々綺麗になる。そんな富士山をまた眺めに行きたいものである。

最後に、新しい軽登山靴の履き心地についてだが、以前の靴に比べるとかなり柔らか目の為、靴紐をきつく締め上げると足への圧迫が強くなる。しかしきつくしないと下りで爪先が靴先に当たってしまので、締めすぎずゆるすぎずのその加減が難しい。軽量なのは良いが、柔らかい靴にはそれなりの苦労があることを実感した。

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)