【日 程】令和4年11月3日 【山 名】石丸峠から牛ノ寝通り 【標 高】石丸峠1,933m 【天 候】晴れ 【メンバー 】ふく 【タイム】 木屋平バス停9:00--10:02石丸峠10:03--10:59榧ノ尾山11:05--11:32牛ノ寝標柱11:32--12:08大ダワ12:09--12:23山沢入のコル12:25--13:14小菅の湯 牛ノ寝通りとは変わった名だが、牛の寝姿のようなたおやかな山並みなのだろうと想像がつく。大菩薩連嶺の支稜にあたる尾根に付けられた名で、紅葉が綺麗と聞いていたので一度行ってみたいと思っていた 。最初は小菅の湯から入山して、大菩薩で1泊するという行程で考えていたが、大菩薩の中心部分である大菩薩峠から大菩薩嶺までをカットしてしまえば日帰りで行かれそうなので、今回は日帰りでの計画とした。出かけるのは私一人だ。 出発地点である甲斐大和駅に大勢の登山者と共に降りてバス待ちの列に並ぶ。混雑しているのは想定済みで臨時バスが出る筈とたかをくくっていたのだが、バスの方から「木屋平までの単独の方はおられますか?後2,3人なら乗れます」と声がかかった。近づいて話しを聞くと臨時バスは全て出払っていて、次のバスまでは30分以上待つことになるとか。それでは困るので立ち席承知でそのバスに乗り込んだ。今日は単独で来ていたのが幸いした。 バスのステップ近くで不自由な姿勢のまま40分程乗車して、目的の木屋平のバス停で降りる。同じバス停では7,8人位降りたが残りは終点の上日川峠へ向かうようだ。GPSのログの開始に手間取って結局最後尾で出発する。しばらく急な登りが続いた後に一旦林道に出て、林道を右手に進むとなにやら人だかりができている。行ってみると林道の曲がり鼻が富士山の展望台になっていて、皆さんそこで写真を撮っている。私も2,3枚撮影してから林道を離れ尾根に取り付いた。 この尾根からも富士山が見えるので気分が良い。尾根を外れ山腹の道になると傾斜も緩やかになり、ついつい足早に歩くようになる。やがて主稜線に達するとその場所に石丸峠と書かれた案内標識があるが、地図ではそこから150m程東の大菩薩連嶺と牛ノ寝通りの分岐に峠の表記がある。この分岐から主稜線と別れ、牛ノ寝通りを目指して下りが始まり、同時に富士山とはお別れということになる。 下り始めた尾根から右手正面に見える堂々とした山は雁ヶ腹摺山だろう。標高1,840m辺りに分岐標識があり、そのまま直進すると長峰コースに入る。長峰コースは山と高原地図には破線で登山道の表記があるものの踏み跡は薄い。牛の寝コースへはここで大きく左に折れる。1,750m辺りで一旦急な下りを終え道はなだらかになり、周囲には葉を落とした木々が多い。標高1,700mから1,600mにかけてもう一度急な下りがあるが、その先は緩やかになり紅葉した木々が目に付くようになる。 紅葉を撮りながら歩き続ける内に榧ノ尾山に到着した。石丸峠から先は人影がなかったのに、ここでは6,7人が休憩していたので、私も簡単な昼食をここで済ませた。この後も紅葉は楽しめるが、私が一番綺麗だと思ったのは標高1,376mの狩場山の前後だった。大マテイ山の手前に分岐(大ダワ)があり、直進すれば大マテイ山や松姫峠に向かうが、私はここから左折して小菅の湯に向かった。面白かったのは大マテイ山の北側斜面を通った時にその辺りの木々はまだ葉っぱが青々としていたことで、日当たり加減で紅葉の進み方も随分と違う。 山腹の道が尾根道に変わる辺りに赤テープがあって(山沢入のコル・標識はない)、そこから谷に向かって道が延びている。この道は先月に「山沢入のヌタ」を経由して小菅の湯に下った道に合流する。尾根をそのまま下っても小菅の湯に向かうことはできるが、前回のコースをもう一度歩いてみようと谷道を選んだ。しばらく下って前回との合流点を過ぎると見覚えのある風景になる。沢沿いに続くワサビ田跡や現役のワサビ田を見やりながら何度か沢を渡って下っていくとやがて林道になる。その林道も給水施設の所からは舗装された道になり、坦々と下っていけば目的地の小菅の湯に到着だ。 早足で歩いたせいで予定より1時間半も早く着いてしまい、1本前のバスに間に合ってしまった。ただしそれに乗るには小菅の湯での入浴は諦めなければならないが、入浴は下山後にする事にして早いバスを選んだ。そんな事で入浴は青梅線の河辺駅で途中下車して、駅前の温泉施設で済ませても予定よりはずいぶん早く帰宅する事ができた。 終わり良ければと言うが、今回は紅葉を楽しむという目的を達することが出来たし、コースに平坦な部分が多く、距離は長くてもスピーディに行動できたのは良かった。次はやはり紅葉の時期にカミさんと一緒に歩いてみたいものである。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() |
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