【日 程】令和6年1月20日 【山 名】戸隠高原クロカン 【標 高】 【天 候】曇後小雪 【メンバー 】福福 【タイム】 戸隠キャンプ場入口11:18--12:45随神門12:51--13:13天命稲荷13:42--13:51鏡池14:00--14:06どんぐりハウス14:10--14:11小鳥ヶ池分岐14:12--15:02硯石15:03--15:20小鳥ヶ池15:25--15:45タクシー営業所15:52--16:01宿 今年クロカンスキーセットを新調したので、その初使用を戸隠高原で行ってきた。 長野駅で新幹線を降りると異様に気温が高い。もちろん町中に雪はなく行き交う人も薄着の人が多い。駅前から戸隠スキー場行きのバスは増発も出るほどの人気だったが、車内にスキーを持ち込んだのは我々二人のみで、今どきバスでスキーに行く人はいないのか、それとも今夜のどんど焼き目当ての人が多いのかもしれない。 バスは市街地を抜けるのにかなり時間がかかったが、次第に標高を上げて山中に入っていくと順調に走るようになった。窓の外の景色も次第に積雪量が増えていくのが見て取れ、これならクロカンは大丈夫と安心する。中社でバスを降りてバス停近くの長野観光自動車の営業所に寄る。ここで不要な荷物を預かってもらい予約しておいたタクシーに乗り換えた。目的地の牧場入口にはものの10分ほどで着き、料金2千円也を支払って車を降りると、そこにT田さんとY井さんの姿が。もちろん彼らが来る事は承知していたが、詳細に時間を打ち合わせたわけでもないので驚いた。久々の再会に話しは盛り上がったが一応彼等とは別行動なので、また後でと話しを切り上げて我々は出発した。 今回のコースは牧場から随神門、鏡池、小鳥ヶ池を経由して中社の宿まで。全長8.5kmでルート上の5kmの位置にある鏡池までは通い慣れた道だが、その先の小鳥ヶ池を経由して中社までというコースは歩いた事がなく、起伏のある地形と距離の長さからあまりゆっくりは出来ないと出発時から考えていた。一応、宿到着は4時頃という想定で、もしそれに遅れても日没時までには着きたい所だ。 さてスキーを付けて歩き出してみると雪の量は少ないものの何とか満足できるレベルたが、雪質はガリガリで最悪だった。コース上にはスキーやスノーシューのトレースが残っていたので、新雪時のようにコースを作っていくという楽しみはないが、反面行程ははかどる。通い慣れた道とは言え7年ぶりの戸隠なのでトレースがなければ標識を探してあちこちする事も起こるからだ。新品の板は流石によく滑る。というかちょっと傾斜があるだけでうまく制動が効かず尻餅をつく、というのを繰り返しクロカンスキーは転ぶと起き上がるのが大変というのを改めて実感させられる。 水っぽい雪が降り続いたり小止みになったりを繰り返している中、随神門に到着。ここで昼食をと考えていたが観光客の姿が多いので天命稲荷まで進んでそこで昼食にすることにした。随神門から天命稲荷までは降った雪のせいか雪質が変わって良い感じだ。しっかり踏まれたコースは起伏もなくスキーも快適だった。天命稲荷に到着すると、前回までは見た事もない赤い鳥居がずらりと並んでいたのでびっくりした。映えを意識して伏見稲荷の向こうを張ったのだろうか。ここの東屋で買ってきたお焼きで簡単な昼食を取り、食後に鏡池に向かう。みどりの会のメンバーも鏡池に向かっているというlineでの連絡を受けている。 鏡池には数パーティの姿を池の上に認めたが、みどりの会は池の南畔の土手の近くに集まっていた。やぁやぁと挨拶を交わし、記念写真を撮った後、随神門に向かうという彼らと別れて道路を少し下ってどんぐりハウス横を過ぎた所に小鳥ヶ池への標識があった。その道には古いスノーシューと真新しいスキーのトレースが残っていたが、スキーの方は途中で我々を追い越していった夫婦連れのものだ。そのトレースは我々のクロカン板のものより幅広いので、山スキーなんだろうか? 後から追いついた時に少し話しを聞いたのだが、彼等の履いている板はBluemoris SNOW HIKEという長さ130センチ幅広のもので、シールの貼り付けではなく刻みを入ったソール面でスリップ対策がしてあるそうだ。もちろん締具は踵開放でスキー滑降を目的とせず雪山を歩き回るための用具のようだ。我々のクロカンの使い方と同じだが、あちらの方が安定感は高そうだ。 分岐からしばらく登りが続くが、鏡池辺りからまた雪質が変わっていて、板に雪がくっつき平坦な場所があっても全くスキーが滑らず閉口する。それが小鳥ヶ池へ向かって下る時になると、雪はつかず逆にスピードが出てしまい、ここでもまた転倒の繰り返しだ。カミさんの方は雪の付いた板で平気に降りてくる。新品の板が裏目に出た形で情けない思いをした。何とか小鳥ヶ池まで降りてその先の集落目前の急な下りに出た所で諦めてスキーを脱いで手に持ち、雪の中をズボズボと潜りながら下る。後は集落内の除雪された道路を歩いてタクシーの営業所に戻り、預けた荷物を回収してから中社横の宿に着いたのが丁度4時と想定通りの時間。程よい疲れと充実感を覚えつつ宿の門をくぐったのだった。 この日の夜は皆とどんど焼きを見学に出かけ、振る舞い酒や振る舞い餅も頂き、最後は大玉の花火を見て締めくくった。 さて、今回のクロカンスキーは雪質に問題はあったものの、計画どおりに歩き通すことが出来て満足している。ただ、8.5kmと言う距離と5時間の行動時間は半日コースとするにはちょっときついと感じる。どんど焼きがあるというのは確かに中社の良さであるがクロカンの基地としては地の利が悪い。クロカンスキーが目的ならば越水ヶ原の方に宿を求めた方がコース取りが柔軟に出来て良いと思う。 トップページへ戻る ポイント写真及び山の位置はこちら→ ![]() | |
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